捨印の意味を知らないで押すと大変なことに|訂正印や捺印との違い

社会人になると契約書に署名・捺印をする機会が多くなりますよね。

そこで何気なく、いわれるままに捨印を押していませんか?

この捨印の意味を知らないで押している人のほうが多いのではないでしょうか?

この捨印の意味をしっかり把握していると、むやみに押すのは危険だということがわかると思います。

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捨印の意味を知っておこう

捨印02【捨印とは?】

契約書などの文書の内容に訂正がでた時に、前もって訂正印になる印鑑を欄外に押しておく印のことです。

契約書に押印してあるものと同じものを使います。

これは後日、訂正が必要なことがわかった場合にわざわざ相手の押印をもらいに行かなくて済むので便利だということで使われます。

その契約書などの書面に関し、ある程度まで訂正しても構わないという権限を与える趣旨で押す印鑑のことなので、相手によっては悪用されるケースもあり、じっさいに捨印によって借入金額を勝手に改ざんされたりしたケースもあるのです。

裁判になっても捨印が押されていると、敗訴になる危険性が高いんですね。

捨印では基本的には単純な書き間違いを訂正するために、削る個所には二重線を引き、追加する文字は付記します。

訂正したことを捨印の脇の余白部分に、「一字削除」「一字追加」など記載します。

司法書士・弁護士などの場合は、信用してもよい場合が多いですが、むやみに捨印を押すのはやめたほうがいいでしょう。

捨印には押す義務がありませんから、金融関係(金の貸し借り系)などの場合は、面倒でも訂正する箇所が生じた場合、訂正印によって対処したほうが問題が起こりません。

【捨印のトラブルを避けるために】

捨印は簡単に押さない

コピーでも良いから双方が契約書をお互いに一部ずつ持つ

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捨印と訂正印との違い

捨印03【訂正印とは?】

訂正(削除)したい文字に二重線をひき、その文字の上部に訂正(加入)した文字を書き、訂正箇所に直接印鑑(訂正印)を押すのが訂正印です。

捨印と違い、間違いなどで訂正したい部分に直接、印を押すので自分で確認できます。

【三文判を実印にして印鑑登録する場合のリスク】

捨印ではなく、訂正印にすれば、悪用されるリスクは減りますが、三文判を実印としている場合は別です。

実印にするには最高級なものにする必要があるというのではありません。

三文判ははんこ屋やホームセンター、あるいは100均の店でも購入できるものがありますが、こういったものは機械で大量に量産されるものなので、同型のものが手に入れやすいのです。

そのような印鑑を金融機関の届出印や実印として印鑑登録するには危険だといえるでしょう。

大事な印鑑は三文判を使わないほうが賢明ですね。

ですから大事な印鑑は「象牙」「水牛」「本柘(ほんつげ)」「アグニ」などで作るといいと思います。

※本柘と呼ばれる物は国内産の柘(つげ)のことで、島柘(御蔵島・三宅島産)と薩摩柘(鹿児島産)が有名

※アグニは天然樹木60%と樹脂40%の結合圧縮強化木で、通常の木材よりも数倍強くてヒビ割れにも強い新木材

アグニは比較的安く、象牙は高価になります。

コンピューター文字を使うところは安く、一級彫刻士が彫刻する場合は高めになります。

捨印と捺印との違い

捨印04【捺印とは?】

捺印とは押印のことです。

「印の押捺」という言葉があるように、押印も捺印も、記名または署名の真正性を証するために押捺するものですね。

【捺印・押印する時の注意点】

印鑑の重ね押しはしない

※もし押し間違えたり、印影が薄かった場合はボールペンで二本の線を引いて抹消し、その横に押印し直す

文字と重なるような押し方は避ける

※個人の実印は印鑑証明書の印影と照合するため

※会社の角印は実印ではなく、照合の必要がないので、特に構わない

署名と間を離して押印しない

※あまり間があいて押印してあると疑問視される場合も・・・

※署名のすぐ脇に捺印(押印)する

【割印と契印の違い】

割印とは

2つの異なる書類について、相互に関連があることを確認するため、2つの書類にまたがって押印するものを押印という

契印とは

2枚以上の文書からなる書類がひとつながりのものであることを確認するために押印するものを契印という

※遺産分割協議書などでよく使われる

まとめ

捨印にこんな意味があったなんて知らなかった・・・という人も多いのではないでしょうか?

今まで、あまり考えずにいわれるままに捨て印を押していた人も、意味を知るとむやみに押してはいけないことがわかりますね。

また、親戚や兄弟姉妹で連帯保証人を頼まれることもあると思いますが、依頼された場合、万一の場合は自分が弁済する覚悟がなければ押印しないことですね。

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