高齢者の介護食はかえって危険?従来の介護食よりソフト食のほうがオススメ

自宅で高齢者の介護をしている人にとっては、毎日の食事作りも大変だと思います。

自分たちの食事とは別に、高齢者が嚥下しやすいように工夫して食事を作られているのではないでしょうか?

でも従来の介護食は見た目も食欲をそそらず、介護される側にとっては食事の楽しみがないようなものが多いですよね。

そんな介護食作りに黒田留美子式高齢者ソフト食は、おススメの料理法です。

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高齢者の嚥下障害

高齢者には唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことで起きる誤嚥性肺炎を起こす危険が高いのですが、その原因のひとつに嚥下障害が関係しています。

嚥下障害とは、食物を噛んだり、唾液や噛み砕いた食物を飲みこんだりすることができにくくなる状態で、次のような症状が見られます。

食べ物を飲み込みにくい

よだれがでる

飲み込むときに痛みを感じる

口の中が渇く

口から食物がこぼれる

食べるのに時間がかかる

食事中、むせたり咳き込んだりする

【食事姿勢に気をつける】

食事をする時、ベッドの上でもテーブルにつくときでも、前かがみの姿勢をとってもらうようにしましょう。

ベッドや椅子にもたれかかった上向きの状態での食事は飲み込みにくく、気道のふたが閉まる前に食物が滑り落ちて誤嚥する危険性があります。

【食事に必要な 口・舌・頬などの筋肉を刺激する】

美味しく食事をするためにも、年齢とともに低下してくる嚥下力を簡単な体操によって防ぎましょう。

舌を上下に出したり引っ込めたりする

左右の口角にふれるくらいにゆっくり動かす

首をゆっくり左右に曲げたり、回したりしてからツバをゴクンと飲み込む
※首を後ろに倒しすぎるとめまいがしたりする時もあるので注意

《3回程度でOK》

従来の介護食はむせやすく誤嚥を引き起こす危険がある

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高齢者の介護食として、従来はきざみ食やミキサー食がほとんどでした。

咀嚼力低下の方には「きざみ食」、嚥下の困難な方には「ミキサー食」というのが一般的な介護食とされていましたが、むせやすく、誤嚥を引き起こす危険があることがわかりました。

でも問題はそれだけではありませんでした。

従来の介護食は見た目も悪く、お年寄りの方たちにとって、いくら嚥下力が低下しているからといっても、食欲をそそらないものばかりでした。

食事は栄養補給の目的だけでなく、食べる楽しみやコミュニケーションといった面もあり、毎日の充実感にも大きく影響するからです。

それが毎日、毎日、ミキサー食やきざみ食ではがっかりしますよね。

それにかわって提案されたのが黒田留美子式高齢者ソフト食です。

黒田留美子式高齢者ソフト食

財団法人潤和リハビリテーション振興財団 潤和リハビリテーション診療研究所・主任研究員として勤務している農学博士・管理栄養士の黒田留美子先生は高齢者ソフト食を提案し、各地でこの講演活動をしています。

【高齢者ソフト食とは】
介護食02
ソフト食とはミキサー食の前の段階の食形態で、やわらかいけれど、しっかり食べ物の形がある、見た目もきちんとおいしそうである高齢者にやさしい食事のことです。

咀嚼、食塊形成、嚥下機能が正常でない人のための食事で、しっかりと形があり、口への取り込み、食塊形成、移送、嚥下がしやすい食事です。

【高齢者ソフト食 3つの定義】

(1)舌で押しつぶせる硬さであること
(2)すでに食塊となっているような形であること
(3)すべりが良く移送しやすいものであること

卵や玉ねぎ、油脂などを使って食材そのものを「つなぎ」とし、見た目は普通食と同じですが、噛み切りやすく飲み込みやすいよう安全面でも工夫しているもので、家庭で作りやすいようにレシピ集などの書籍も販売されています。

カツレツ風ソフトとんかつのレシピなどは人気のようです。

ソフト食作りには便利な調理道具も活用しましょう。

◆圧力鍋
◆電子レンジ
◆フードプロセッサー
◆蒸し器
◆ミキサー
◆ミルサー
◆ハンディフードプロセッサー
◆すり鉢&すりこぎ
◆裏ごし器

まとめ

介護食作りは大変・・・ということもありますが、高齢者ソフト食でもう一度食事の楽しみを取り戻してもらうことは、生きる歓びを取り戻す事にもなります。

このソフト食は健康な人でも美味しく食べられる調理法ですから、いっしょに食事を楽しむことが出来ます。

全て自分で作るのは大変という人には、摂食回復支援食などの販売をしているところがありますから、そこで購入されてもいいでしょう。

イーエヌ大塚製薬のあいーとなどが有名ですね。

年をとってもやはり食事は楽しみのひとつですから、見た目はやはり重要ですね。

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