ふるさと納税をやってみたいけどサラリーマンでやり方がわからない人に

東日本大震災をきっかけにして、ふるさと納税をする人が増え、一般的な認知度も高くなりましたよね。

でも興味はあるんだけど、実際にどうやっていいかわからないっていう人も多いんじゃないでしょうか。

日本各地の自治体の特産品を選べて、実質2,000円でOK、って聞いている人は多くても、どういう仕組みになっているのかまではわからない場合も・・・

そのふるさと納税のやり方を紹介したいと思います。

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ふるさと納税とは

ふるさと納税というのは特定の地方自治体に「寄付」をすることによって税金の控除(減額や還付)を受けられる制度のことです。

上限が決まっていて、その範囲内で寄付すれば、寄付金額のうちの2,000円を超える部分が全額戻ってくる仕組みになっています。

ふるさと納税といっても出身地ではなくて、全国約1800の都道府県や市区町村からあなたが好きなところを選んで寄付できます。

スタートしたのは2008年ですが、当初の利用者は少なかったのが、東日本大震災後に被災者支援の手段として利用者が急増して、さらに豪華な特典がテレビなどでたびたび紹介されるようになると、ますます利用者が増えているのが現状です。

全体的には年1回のみの受付の自治体が多く、同じ年に2回寄付しても、2回めは特典がもらえないところもあるので事前に問い合わせたほうがいいでしょう。

寄付する自治体は複数でも大丈夫ですが、必ず寄附金受領証明書を翌年の確定申告で使うのですべて大切に取っておきましょう。

【例:3万円を寄付した場合】

寄付金額から28,000円が控除されます。(確定申告をした場合のみ)

そのうちの所得税の控除額である2,800円は還付金として申告の数週間後に、申告時に指定した口座に振り込まれます。

残りの住民税の控除額である25,200円は6月に通知される住民税額から減額されます。

ふるさと納税02

【人気特典ランキング】

(1)肉(ハム・ソーセージ類を含む)

中でも北海道の上士幌町の十勝ナイタイ和牛のセットや十勝ハーブ牛のセットはものすごく人気で、売り切れ続出しているくらいです。

他には茨城県石岡市の弓豚のセットも人気ですね。

(2)フルーツ

産地から直送されるフルーツも人気です。

(3)魚介類

とれたてのカニとか鮮魚などの特典も地元漁港から送られてくるので、新鮮で美味しいと人気です。

(4)お米

1万円の寄付で10kgものお米がもらえる自治体も。

(5)スイーツ

和菓子や洋菓子などのスイーツも人気になっています。

ふるさと納税をする前の準備

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寄付金額の予算を決める

【控除額の上限って?】

金額が一律で決まっているわけではありません。

私たちは所得に応じて所得税や住民税などを納めていますが、年収や家族構成、住宅ローンの有無などによって、ひとりひとり違うのです。

【上限の目安は】

目安として納めている住民税(所得割)の1割程度といわれています。

サラリーマンの場合、6月に給与明細とともに届く住民税額通知書を見て、都道府県民税と市民税(東京都なら特別区民税)の所得割という欄の合計額の約1割を寄付金額の予算にしましょう。

【寄付の使い道を選ぶ】

ふるさと納税は寄付ですので、その使い道を選ぶことが出来ます。

自然保護等や観光、祭事、公共設備、高齢者、子供・青少年、医療・福祉、音楽、農林漁業・水産業等、環境・景観、NPO・各種団体支援などがあります。

決められない場合は大抵の自治体にある「首長にお任せ」を選ぶといいでしょう。

【地域で選ぶ】

自分のふるさとであったり、ゆかりの地でなくても復興支援などの目的で地域を選んでもかまいません。

【特産品で選ぶ】

この特産品目当てに寄付する人も増えています。

最近は特典を充実させ、ネット経由で申し込むことが出来、クレジットカード決済を導入している自治体も増えています。

クレジットカード決済を導入していない自治体の場合は銀行振込やコンビニ納付、現金書留などで寄付金を納付します。

寄付先を選ぶのに、「ふるさとチョイス」などのホームページを利用するといいでしょう。

人気の特典のランキングも分かりますし、ここから直接申し込んでカード決済できる自治体もあります。

ふるさと納税の手順とQ&A

【ふるさと納税の手順】

(1)寄付金額を決める

(2)寄付先を決める

(3)寄付を申し込む

(4)寄付金を支払う

(5)特産品や寄付金受領証明書を受け取る

(6)翌年の春に確定申告をする

ふるさとチョイスで「今スグ申込&カード決済」でない自治体の場合は、各自治体のホームページから申し込むことになります。

その後、カード決済以外の場合は納付書が届くのでその納付書で払込をします。

【確定申告をしないと戻ってこない】

ふるさと納税をした翌年の2月中旬からの確定申告の時期に、しっかり確定申告しましょう。

これがけっこうハードルになって、ふるさと納税を断念している人もいるかもしれませんが、パソコンを利用する方法なら思ったより簡単にできます。

対に必要な物は会社からもらう源泉徴収票と寄付金受領証明書です。

提出書類に添付するのでなくさないようにしましょう。

【確定申告の方法】

国税庁のホームページを開く

確定申告書等作成コーナーをクリックする

源泉徴収票の内容を入力する

寄付金控除の入力するをクリックする

ふるさと納税の内容を入力する

※複数ある場合は分けて入力し、16歳未満の子供の情報なども入力する

住所・氏名などを入力する

※還付金の振込先なども入力する

プリントアウトして提出する

※電子申告は事前に手続きが必要です。

※郵送でもいいですし、直接、管轄の税務署に提出してもOKです。

※どうしてもわからない場合、必要書類を持って確定申告の時期に税務署に行くと、相談会場にパソコンが用意されているので職員の方が入力方法などを教えてくれますし、その場で印刷し提出することも出来ます。

国税庁の確定申告書等作成コーナーを使うと、計算などをしなくても必要な数字を入力するだけで自動的に計算してくれるので楽ですよ。

【Q&A】

qanda02-006専業主婦(主夫)でもふるさと納税が出来ますか?

 

qanda02-022収入のない人の場合できません。

全額自腹になりますので、収入のあるご主人などの名義で申し込みましょう。クレジットカードを使用する場合も注意が必要で、ご主人名義のものを使用し      ましょう。

 

qanda02-006夫も妻も働いていて税金を収めていたら、同じ自治体に寄付しても特産品は2つもらえますか?

 

qanda02-022もらえます。ただし別々に寄付した場合です。

 

 

qanda02-006特産品が届くのにどれくらいかかりますか?

 

qanda02-022自治体の対応や特産品によってかなりちがいます。

選んだ特産品が農作物とか生鮮品の場合はとくに、収穫状況にも左右されますので、不安な時は直接自治体に問い合わせましょう。

 

追記:

サラリーマンの人はより簡単に!
今年2015年(平成27年)4月1日以降に寄付した場合で、会社員などで確定申告をする義務がなく、1年間の寄附先が5カ所以下という2つの条件を満たした場合、来年3月の確定申告をしなくても控除が受けられます。

また、上限が住民税(所得割)の1割程度から2割程度までに変わりました。

まとめ

多くの人の場合は確定申告がネックになっていることも多いようです。

とくにサラリーマンの人は確定申告に慣れていないので大変なイメージがありますよね。

でも実際に一度やると翌年からは慣れてくるので、すぐにできるようになります。

それに確定申告書等作成コーナーを利用すると、思ったより簡単にできますよ。

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