咽頭結膜熱はプール熱とも呼ばれアデノウィルス3型が中心|予防法は?

6月ころから増え始めるプール熱の患者が、今年(2016年)は九州や中国地方で4月から流行の兆しがあり、警戒を呼びかけているようです。

プール熱とも呼ばれる「咽頭結膜熱」は夏がピークで、子どもによくみられ、プールでの感染も多いことから「プール熱」の呼称があります。

子どもから大人にうつるケースも多いので注意が必要な感染症です。

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咽頭結膜熱はプール熱とも呼ばれ、アデノウィルス3型が原因のことが多い

プール熱02 - コピー

「咽頭結膜熱」はプールでの感染も多いことから「プール熱」とも呼ばれていますが、プールだけで感染するわけではなく、飛沫感染(ひまつかんせん)、もしくは接触感染により広がっていきます。

原因となるのは「アデノウイルス」で、プール熱の場合はアデノウイルス3型が中心とされていますが、1、4、7、14型などでも発症します。

感染はアデノウイルスが、口や鼻の中、のどの粘膜、眼の結膜などから体の中に入りこむことによって起こります。

アデノウイルスは1型~51型まで51の血清型があり、ライノウイルスなどとともに、「かぜ症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられています。

※ライノウイルスは大人の風邪の30~50%くらいが原因とされているウイルスです。特に春と秋にみられ、鼻風邪ウイルスと呼ばれる場合もあります。

アデノウイルスは体外でも長期に生残するそうです。

なかでもアデノウイルス3型は紙の上で10日間生残することがあるそうですよ。

アデノウイルスの種類によっては、乳幼児・高齢者・体力の落ちている人・免疫機能が低い人・低体温の人などは重症になるケースもあるので気をつけないといけません。

免疫不全の患者の場合、7型などが、肝炎、腸炎、脳炎、肺炎など多彩な感染症を引き起こすことがあります。

「咽頭結膜熱(プール熱)」は文部科学省が定める学校感染症の第二種に指定されている伝染病のひとつです。

第二種に指定されている学校感染症には他に「インフルエンザ」「風疹」「流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)」「百日咳」などがあります。

学校は感染症が流行しやすい、集団の場ですからね。

以前は「学校伝染病」となっていましたが、平成21年に「学校保健法」から「学校保健安全法」に改定され、「学校感染症」という言葉に改められました。

アデノウイルスに対する特効薬がないので、対症療法が中心になります。

検査はアデノウイルス抗原を検出する「迅速診断キット」が使われることがありますが、このキットでは血清型別の判定はできません。

「迅速検査」はのどを綿棒でこすって、粘膜にアデノウイルスがいるかどうかを見るために行う検査で、この検査方法が使われることがほとんどだと思います。

結果が出るのは30分後くらいですが、ただ、注意点として発症直後(発熱直後)の場合などは「陽性」にならないこともあるようです。

そういう場合は体に出ている症状で判断されることが多いですね。

プール熱は感染力が強いので、インフルエンザなどと同じように学校や会社などは症状が消えた後、2日間過ぎるまでは休まないといけません。

症状が消えるまでの期間も、1週間の人もいれば2週間の人もいます。

大人の場合は子どもからうつることが多いようです。

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プール熱の症状は?何科にかかる?

プール熱03 - コピー

プール熱の潜伏期間は5日~10日です。

プール熱を発症(発熱)してから、眼や呼吸器系からは7日~14日、便からは30日間ウイルスが検出されます。

 

【咽頭結膜熱の三大徴候】

◆39~40度の高熱(4~5日続く)

◆咽頭炎(のどの痛み)

◆結膜炎(目の充血・痛み)

 

咽頭炎・結膜炎・高の三大徴候を連ねて「咽頭結膜熱」となっています。

三大徴候すべてがみられる患者は半数以上ですが、残りの患者はこのうちのひとつかふたつしか徴候が見られないようです。

一番、症状が長く続いてしまうのは目の症状のようです。

インフルエンザなどと同じように、人によって治る期間もまちまちです。

1週間ほどで良くなる人もいれば、2週間以上かかる人もいます。

「プール熱」の場合はアデノウイルス3型が多いのですが、他の種類によっては重症になってしまうケースもあります。

免疫機能が低い人・免疫不全症の人・高齢者・乳幼児は注意が必要です。

アデノウイルス7型が原因の場合は、重症肺炎など重篤な合併症を起こすことがあります。

【プール熱かな?と思ったら何科にかかればいい?】

大人の場合は通常、「内科」を受診します。

ただ、目の症状がひどい場合は眼科での治療が必要になります。

子どもの場合は小児科を受診すればいいでしょう。

アデノウイルスには特効薬がないので対症療法がとられます。

それぞれ、出ている症状にあわせた薬が処方され、様子を見ながら自然に治るのを待つというのが一般的です。

自宅でゆっくり静養しないと、症状が長引いたり、悪化することもあるので注意が必要です。

脱水症状にならないように、水分の補給も必要です。

睡眠も十分にとりましょう。

プール熱の予防法は?

【プール熱の予防法】

プール熱は飛沫感染や接触感染でうつります。

「鼻水・目やに・便」などにいるウイルスが、目や鼻、喉に入って感染します。

このアデノウイルスの感染力は強力なので、アデノウイルスに感染している患者が触れたもの(手すり・タオルなど)に触れて感染する事が多いのです。

塩素消毒が不充分なプールでの感染は水を介した感染となりますが、他の要因として「タオルの共用」も感染源になっていることが多いのです。

アデノウイルスは体外でも長期に生存するので、予防は大切です。

◆手洗い・うがいを正しく行う

◆タオル・ハンカチなどは自分以外の人のものと共有しない

◆手洗いをしていない手で目をこすったり、口に触れたりしない

◆プールの前と後には、きちんとシャワーを浴びる

まとめ

インフルエンザは冬に流行しますが、プール熱は夏場に流行します。

日頃から手洗いやうがいを正しく行う必要がありますね。

病的に怖がるのではなく、普段から免疫力が高まるような食事のバランスや睡眠、運動なども大切ですね。

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