東博特別展2018仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-

仁和寺(にんなじ)といえば、桜の名所で御室桜(おむろざくら)で知られていますよね。

真言密教の寺院である仁和寺の国宝である本尊「阿弥陀如来像」をはじめ、御室派寺院所蔵の名宝の数々が展示される見逃せない特別展が「東京国立博物館」で開催されます。

一般には非公開の仁和寺の観音堂も展示室に再現されますよ。

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仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―

仁和寺(にんなじ)は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている真言宗御室派総本山の寺院です。

桜の名所としても有名で、中門内の西側一帯に「御室桜(おむろざくら)」と呼ばれる遅咲きの桜の林があります。

多くの和歌に詠われていて、国の名勝に指定されています。

仁和2年(886年)に第58代光孝天皇(こうこうてんのう)により「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願したことにより始まったようですが、翌年に崩御されたため、遺志を継がれた第59代宇多天皇(うだてんのう)により完成したのが仁和4年(888年)です。

元号からとって寺号も「仁和寺」となりました。

この特別展では仁和寺創建時の本尊である「国宝 阿弥陀如来坐像」をはじめ、西国33所第5番札所である葛井寺(ふじいでら)の本尊「国宝 千手観音菩薩坐像(せんじゅかんのんぼさつざぞう)後期展示」など多くの秘仏が公開されます。

また、仁和寺所蔵の2014年に修理完成後の「国宝 三十帖冊子」が公開されます。

これは弘法大師空際ゆかりの書ですので、全帖一挙公開(期間限定)されますから楽しみですね。

【仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―】

◆開催日程

◎ 2018年(平成30年)1月16日(火)~3月11日(日)

◆開館時間

◎ 9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
※ただし、金・土は21:00まで開館

◆会場

◎ 東京国立博物館 平成館(上野公園)

◆休館日

◎ 月曜日
※ただし、2月12日(月・祝)は開館
※2月13日(火)は休館

◆観覧料金

◎ 前売り

・一般 :1,400円
・大学生:1,000円
・高校生: 700円

◎ 当日券

・一般 :1,600円
・大学生:1,200円
・高校生: 900円
※中学生以下無料
※団体割引あり
※障がい者とその介護者一名は無料(要介護手帳等の提示)

◆アクセス

◎ JR「上野駅」下車 公園口より徒歩約 10分

◎ JR「鶯谷駅(うぐいすだにえき)」下車 徒歩約10分

◎ 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」徒歩約 15分

◎ 千代田線「根津駅」徒歩約 15分

◎ 京成電鉄「京成上野駅」徒歩約 15分

◆問い合わせ

◎ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

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秘仏や本尊を含む仏像66体を展示

【展示されるおもな秘仏や仏像その他】

◆国宝 阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆国宝 千手観音菩薩坐像(せんじゅかんのんぼさつざぞう)

◎ 展示期間:2018年2月14日(水)~3月11日(日)

◆宇多法皇像(うだほうおうぞう)

◎ 展示期間:2月14日(水)~3月11日(日)

◆国宝 薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)

◎ 展示期間:2月14日(水)~3月11日(日)

◆国宝 高倉天皇宸翰消息(たかくらてんのうしんかんしょうそく)

◎ 展示期間:1月16日(火)~2月12日(月・休)

◆国宝 宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱(ほうそうげかりょうびんがまきえさっしばこ)

◎ 展示期間:2月14日(水)~3月11日(日)

◆国宝 三十帖冊子(さんじゅうじょうさっし)

◎ 通期展示(帖替あり)、1月16日(火)~28日(日)限定全帖公開

◆国宝 孔雀明王像(くじゃくみょうおうぞう)

◎ 展示期間:1月16日(火)~2月12日(月・休)

◆重要文化財 金銅火?宝珠形舎利塔(こんどうかえんほうじゅがたしゃりとう)

◎ 展示期間:通期展示

◆重要文化財 僧形八幡神影向図(そうぎょうはちまんしんようごうず)

◎ 展示期間:1月16日(火)~2月12日(月・休)

◆彦火々出見尊絵(ひこほほでみのみことえ)

◎ 展示期間:通期展示(巻替あり)

◆重要文化財 降三世明王立像(ごうざんぜみょうおうりゅうぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆秘仏本尊 重要文化財 馬頭観音菩薩坐像(ばとうかんのんぼさつざぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆重要文化財 五智如来坐像(ごちにょらいざぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆秘仏本尊 国宝 十一面観音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆秘仏本尊 重要文化財 如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)

◎ 展示期間:通期展示

◆秘仏本尊 重要文化財 千手観音菩薩坐像(せんじゅかんのんぼさつざぞう)

◎ 展示期間:通期展示

後期に展示される「国宝 千手観音菩薩坐像」ですが、通常は千手観音像は「40本の手(前で合掌している手を入れて42本)」で千手をあらわすのが一般的だそうです。

ですが、この葛井寺の御本尊の千手観音菩薩坐像は、大手・小手あわせて1041本持っていて、この千手観音像以外に千本以上の手を持つ像は確認されていないそうです。

ちなみに唐招提寺の千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)は大脇手42本・小脇手911本であわせて953本です。本来は千本あったと考えられているようですが・・・

非公開の仁和寺の観音堂を展示室に再現

仁和寺の伽藍(がらん)は応仁2年(1468年)にすべて消失しましたが、江戸時代初期に現在のような伽藍に再興されました。

覚深法親王(かくじんほっしんのう)が徳川家光将軍に働きかけで仁和寺再興の援助を受け、さらに紫宸殿(ししんでん)・清涼殿(せいりょうでん)・常御殿(つねごてん)も移築されました。

普段は僧侶の修行道場のために非公開となっている「観音堂」が33体の安置仏と壁画の高精細画像で再現されます。

この観音堂の再現が実現した理由は、仁和寺では現在、観音堂の解体修理が行われているためです。

ですから、この機会を逃すと一般の人は「観音堂」の中の様子を見ることができません。

東京国立博物館で再現された「観音堂」を見られるのは本当にラッキーですよ。

こちらの動画の4分45秒位から「観音堂」を(外からですが)見ることができます。

まとめ

仁和寺の御本尊も「阿弥陀如来さま」です。

戌年・亥年の守護仏が「阿弥陀如来さま」ですから、この機会に東博に出かけて「阿弥陀如来坐像」に会いに行くといいですね。

こちらの「阿弥陀如来坐像」も鎌倉の大仏と同じで、定印(上品上生の印)の形をとっています。

制作年がはっきりしている日本の阿弥陀如来像では最も古いそうです。

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