書き初めをすると筆が割れる!筆をおろす前にこれだけはやっておこう

書き初めなどで筆が割れてしまって思うようにかけないことがありますよね。

筆はおろす前の準備と使った後にきちんとした手入れが必要です。

筆が割れる原因と、筆のおろし方、筆の手入れ方法を紹介をしたいと思います。

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筆が割れる原因

【筆が割れる原因と対策】

毛がもつれている

※ためた水に筆を入れて金櫛などでほぐす

毛が抜けてしまっている

※筆を洗った後、十分に完走出来ていなかったためか、キャップを付けたままで蒸らしてしまって根元が腐ったためなど

墨が筆の根元に残っている

※プリンカップのような容器に水を入れ、筆を水につけながら墨を押し出すようにもんで出す

※けっして蛇口からの水道水で洗わない・・・強い水圧で洗うと筆が割れる原因となる可能性がある

無理な扱い方をした

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筆のおろし方

筆02筆は通常フノリで穂先が整えられています。

これは原毛にクセ毛があるために伸ばしてまとまりよくするためです。

筆を使用する前にはこのフノリを取り除く必要があります。

【太筆の場合】

まず、指の腹を使って穂先からゆっくりともみほぐす

※かなり硬い場合は水を張った容器に入れて浸しながらもんでも良い

十分におろしたい部分がほぐれたら、容器に入れた水の中に浸し、フノリを取り除く

※すすぎは十分にする

使用済み半紙などを使い水分を拭き取ってから墨を使って使用する

【細筆の場合】

細筆は穂先から3分の1をおろして使う

太筆同様、指の腹を使って穂先から3分の1までもみほぐす

先端のみ水に浸すか、水洗いなしで使用する

筆の手入れ方法

】 

油や木材を燃やしたときに出る煤(すす)を膠(にかわ)で固めたもの

墨液や墨汁】 

その煤(すす)を合成糊等で固めて液体にしたもの

筆を使用した後にきちんとお手入れしないとこの煤や膠、合成糊が乾燥して凝固して、トラブルの原因となっていまいます。

ですから筆を使用した後は墨などをすすいできちんと落とす必要があるのです。

【太筆の手入れ方法】

容器に水を入れて、指で筆に残った墨などを揉み出す

※穂の根元に墨が残っていると、筆が割れたり、毛が切れたりする原因になる

十分にすすいだら、指の腹を使って水分を絞りだす

水分をとったら穂先を整える

風通しの良い所に吊るして完全に乾かす

※キャップは絶対にしない

【細筆の手入れ方法】

穂先のみ水洗いをする

または濡らした半紙で筆を寝かせるようにして回転させて墨を拭き取る

※何回か繰り返す

【筆割れの対処法】

通常の手入れ方法で解決しない場合は次の方法を試してください。

プリンカップなどにぬるま湯を入れる

壁際などに置き、容器の底に穂先が着かないように、筆を壁にピンなど使って吊るした状態でぬるま湯につける

しばらく浸けた後、根元を中心にやさしくもみ洗いする

※ぬるま湯を使うのは膠(にかわ)は熱に弱いため

まとめ

筆を使った後につい、そのまま放置・・・

そうするとトラブルの原因になってしまうんですね。

筆を良い状態で長く使うためにも、使った後にお手入れしましょう。

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