遊牧系部族の女性たちによって織られた「キリム」は独特で美しい織物ですよね。
いろいろな用途に使われるキリムは遊牧民の生活に無くてはならないものでした。
そんなキリムや手織絨毯などの展示会が神奈川県愛甲郡で開催されます。
遊牧民の手織絨毯&キリム展 2016
遊牧民の女性の手によって作られるキリムやじゅうたんはとても魅力的な雰囲気がありますよね。
今回は100年を超えるアンティーク手織絨毯などの希少品も展示されます。
織物などを自分でも趣味などでやっている人はとても参考になりそうですね。
【遊牧民の手織絨毯&キリム展 2016】
◆開催日程
◎ 2016年(平成28年)11月5日(土)~13日(日)
◆開催時間
◎ 11:00~16:00
◆会場
◎ 株式会社トレカーサ工事 セミナーハウス
〒243-0301 神奈川県愛甲郡愛川町角田253-3
◆料金
◎ 入場無料
◆問い合わせ
◎ 株式会社トレカーサ工事
TEL:046-286-1272
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キリムとは?
キリムとは、トルコ語で毛足の無い平織りをベースにした織物のことです。
キリムには色々なサイズがありますが、それは使う用途によってそのサイズで作られたともいえます。
キリムは型紙を使わず織られているんですよ。
その理由というのがデータを文章に残し伝える習慣が遊牧民にはあまりなかったためだそうで、先祖代々伝え継がれてきた柄をベースにして織られています。
織り手によって柄なども違うのでキリムは一点ものなんですよ。
◆アナトリアキリム
◎ 枠の中に柄があり左右が対象のキリム
※牧畜民と呼ばれる土地に定住した人の織キリムで織り機を固定することができ、そこに座って織ることができるので左右対称柄ができる
◆縞柄のキリム
◎ 遊牧民の織るキリム
※地面に対して水平の簡易織り機を使う
※幅は1mくらいまで
キリムはインテリアとしても使われますが、日常生活に使う遊牧民にとって必需品ともいえるものです。
テント生活をしている遊牧民にはテントの中の地面に敷いたり、布団や毛布として使ったり、または食事の時に乾いた食べものを置いたり、暑い時期には日よけとして使ったり・・・
かつての遊牧民は持てる財産をすべて入れる収納袋としてウールキリムが使われていました。
織り手は女性たちですが、すぐれた技術を持っていることが重要でした。
豪華な絨毯やキリムはいざという時にお金に変える事ができるんですね。
技術が高く、価値のあるものを織ることができれば、高く売ることができますよね。
高い宝石のような感じでしょうか・・・
高い織りの技術を持っている家系は秘伝として、娘達にその技術を伝えていったようです。
ひとつひとつの作品には、それを織った女性の思いが込められているんでしょうね。
トレカーサ工事セミナーハウスへのアクセス
会場となっている「株式会社トレカーサ工事 セミナーハウス」は神奈川県愛甲郡愛川町にあります。
◆電車利用&バス
◎ 最寄り駅 小田急線「本厚木駅」下車
◎ 神奈川中央交通バス利用 「系統 厚66 愛川バスセンター行き」乗車
「愛川町役場」下車 (30分~40分)徒歩すぐ
◆車利用
◎ 圏央道「相模原愛川」ICより約4km
◆駐車場
◎ 15台 無料
まとめ
キリムは日本では「つづれ織り」ですね。
紀元前15世紀につづれ織りの衣類がエジプトの王墓からは見つかっているそうです。
それから東洋に伝わって、使う糸も毛糸から絹糸に変わっていったようです。
西陣のつづれ織りはとても手間がかかり、一日で数センチしか織れないことも多いんだとか・・・
遊牧民のキリムやじゅうたんも、手間のかかる高い技術を必要とするものは本当に毎日少しずつ織っていったんでしょうね。
思いを込めながら・・・