高尾山火渡り祭2017薬王院の山伏が行う荒行で一般参加もできる

高尾山で毎年、山伏(修験者)が行う荒行「高尾山火渡り祭」が今年も行われます。

豪快な炎はその場にいる者の煩悩を焼き払ってくれる迫力があります。

火渡りは一般人も参加できるので、多くの人が参加しています。

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高尾山火渡り祭 2017

高尾山は年間、270万人も登る山として知られています。

これは世界一多い登山者数です。

ミシュランの三ツ星観光地にも認定されていますね。

ちなみに日本の山で三ツ星認定されたのは他には富士山だけです。

高尾山は修験道の山としても信仰されています。

高尾山薬王院の伝統行事として、「火渡り祭」が毎年行われています。

見ているだけでもご利益があるということで、多くの日本人をはじめ、海外からの観光客も増えてきています。

「高尾山火渡り祭」は高尾山に登る必要はありません。

会場となるのが20号線(甲州街道)沿いにある「自動車祈祷殿」ですから。

通常、車のご祈祷以外に駐車場として利用されています。

今回は「自動車祈祷殿」が会場なので、車で行った場合はおもに「八王子市営高尾山麓駐車場」「京王高架下臨時駐車場」を利用することになると思いますが最寄り駅の近くに車をとめて、電車で行ったほうがいいかもしれません。

「火渡り祭」当日は少ないですが屋台なども出店されます。

【国土安穏・復興祈願 高尾山 火渡り祭(ひわたりさい) 2017】

◆開催日

◎ 2017年(平成29年)3月12日(日)
※雨天決行

◆時間

◎ 13:00~15:30頃

◆会場

◎ 高尾山自動車祈祷殿大広場

◆問い合わせ

◎ 高尾山薬王院

TEL:042-661-1115

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火渡り祭は一般参加もできる

点火されて燃え上がった炎はものすごい迫力があります。

ときには風下で見学している人に避難指示が出ることもありますが・・・

「火渡り祭」と聞くと、山伏の荒行というイメージですが、じつは一般の人も参加することができます。

毎年、多くの一般人が参加していますよ。

もちろん、参加する場合は「素足」で渡ります。

僧侶や山伏の人が渡り終わると、そのまま一般参加者が渡ります。

渡る前には足を塩で清め、渡り終わってからも塩で清めます。

もし、参加する場合はなるべく荷物などは少ないほうがいいですね。

たまに火の中に荷物を落としてしまう人もいますので・・・

はじめの方の人は熱さを感じる人もいますが、列のあとの方の人は土も冷えているそうですから、怖い人は遅く並ぶといいかもしれません。

この一般参加の列はかなり早くから並ぶ人もいます。

参加しようとするとかなり待つことになるかもしれません。

「御浄塩」は一体 100円で、火渡りするときに両手を胸の前で合わせて、この「御浄塩」を持って、自分でお加持いただくと、さらなる功徳が期待できるそうですよ。

「火渡り祭」当日限りの授与品として「梵天札(500円)」や「渡火証(300円)」があります。

「梵天札」はとくに火伏(ひぶせ)の御札として、キッチンなどにお祀りするといいそうですよ。

「度火証」は火渡りに参加する場合は渡る前に購入して、お加持いただくといいですね。

参加するつもりの人はウェットティッシュや足を拭くための雑巾(濡らしたものをビニール袋などに入れて)持っていくことをおすすめします。
煙が苦手な人はマスクも。

自動車祈祷殿は高尾山口駅から徒歩 5分ほどですが、すぐにわかりますよ。

高尾山の本尊は飯縄大権現

「高尾山火渡り祭」は午後の1時からなので、午前中に登山を楽しむという方法もあります。

高尾山の開山時は薬師如来を祀っていました。

しかし中興の祖である俊源大徳が高尾山琵琶滝で修業した際に飯綱権現(いづなごんげん)の霊感を体得したことにより、奥之院に祀り、「飯縄大権現」が現在の高尾山薬王院の御本尊となっています。

薬王院真喜寺(本堂)には薬師如来が、本堂の横の急な階段をのぼると飯縄権現堂があり、飯縄大権現が祀られています。

高尾山は神仏習合霊場なので、お寺の中に神社や大鳥居があるんですね。

・南無飯縄大権現 真言「オン・チラチラヤ・ソワカ」
・薬師如来    真言「オン・コロコロ・センダリ・マトウギ・ソワカ」

高尾山は天狗でも有名ですが、天狗は飯縄大権現様の眷属(随身)とされていて、神格化されています。

高尾山は飯縄信仰と天狗信仰の霊山としても知られています。

「飯縄法(いづなほう)」は戦国時代に武将の間で優れた妖術として信仰されていました。

上杉謙信の兜の前立には飯縄大権現の尊像が祀られ、武田信玄は飯縄大権現の小像を懐中して守護神としたそうですよ。

「飯縄法(いづなほう)」はのちに徳川幕府によって邪教の烙印を押されることとなりましたが・・・

妖術「飯縄法」は本地仏を勝軍地蔵としましたが、高尾山の飯縄大権現は不動明王の変化身、「飯縄不動尊」と呼ばれた時代もあったそうです。
ですから不動明王に順した供養や祈祷が勤められているんですね。

高尾山の薬王院まで行くなら御本尊である「飯縄大権現」をお参りするといいですね。

まとめ

高尾山は「たこ杉」も有名です。

2つの伝説がありますが、どちらも道を開いたことから「開運杉」と呼ばれています。

そのたこ杉の隣には「開運ひっぱりだこ」があって、たこの頭をなでると良い運を引き寄せるといわれています。

午前中は登山を楽しみ、午後から火渡り祭でたくさんパワーをいただくといいですね。

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