若い人を中心に、夏祭りや花火大会へ出かける時に浴衣を着る人が増えていますよね。
とてもオシャレな浴衣もたくさんありますし、小物も充実しています。
でも、浴衣を着た後のお手入れをきちんとしていないと、次の年にも着ることが出来なくなるかもしれません。
せっかくのお気に入りの浴衣を長く着るためにも、しっかりお手入れしてからしまいましょう。
浴衣の手入れ方法
浴衣を着た時に食事をしたり、汗をかいた時などは、できれば洗濯した方がいいかもしれませんが、とくに目立った汚れもない場合などは和装ハンガーに掛けて外干し(夜間)しましょう。
外干しが無理な場合は風通しがいいような場所に干すといいですね。
和装ハンガーはダイソーなどで、伸縮するハンガーを売ってますから、そういったものを代用してもいいですよ。
その後で大きな目立つしわがある場合はアイロンで伸ばします。
着用した下着や補正用のタオルなどは洗濯機で洗濯します。
帯は基本的に洗濯しないので、ハンガーなどに掛けて湿気をとってから折りたたんで収納します。
もう今季はその浴衣を着る予定がないので収納するという場合は、自分で洗濯するか、クリーニングに出します。
◆下駄
◎桐などの高級素材の下駄は乾拭きする
◎桐以外の場合は鼻緒の部分を古歯ブラシなどでほこりと汚れを取り除く
※付け根部分は念入りに
◎木の部分は台所用の洗剤を少量使ったうすめ液をやわらかい布に含ませて拭く
※足の皮脂がついているので放っておくと木を傷める
※かたく絞った雑巾で(洗剤を使わなくても)拭いても良い
◎風通しの良いところでしっかり乾かす
◎乾いたら下駄箱にしまう
※箱にしまう場合はしょうのうを入れておくと良い
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浴衣の洗濯
【浴衣の洗濯】
◆クリーニングに出す場合
浴衣でも自分で洗えるかどうかは表示を確認します。
本麻染めとか、絹や絞り以外で綿素材などは自分で洗えます。
でも・・・自信がないという場合はクリーニングに出したほうがいいでしょう。
麻は自分で洗濯すると縮みますので、クリーニングに出したほうが無難ですね。
絞りは洗濯やアイロンによってせっかくのしぼが浅くなって伸びた感じになるので、これもクリーニングに出しましょう。
綿素材でも絽の場合はクリーニングの方がいいですよ。
◆洗濯機・手洗いで洗濯する
一般的な綿素材の浴衣は手洗いをするか、洗濯機の弱洗い(手洗いコース)などで洗濯します。
◎洗う前の準備
洗濯するとどうしても襟の部分がよれてしまうことがあります。
それを防止するためにも、洗濯する前に襟にしつけをかけましょう。
大きめの針目でかまいませんから、木綿糸やしつけ糸などで2本平行にかけておきます。
◎浴衣を袖だたみにする
収納する場合は「本だたみ」にしますが、洗濯する時は「袖だたみ」にします。
袖だたみにした浴衣は、洗濯ネットに入れますが、出来るだけジャストサイズのものを使いましょう。
★手洗いの場合
※洗濯機でも手洗いでも、洗う時に使うのは水(ぬるま湯やお湯は厳禁)
(1)たらいや洗面台に水をいれ、適量のおしゃれ着用洗剤を入れてかき混ぜる
(2)洗濯ネットに入れた浴衣を入れ、上から軽く押すようにしながら洗う
※こすったりもんだりしない
(3)裏に返して同じように押し洗いする
(4)2~3回ほど水を変えてすすぐ
(5)バスタオルに包むようにして巻き、水分を取る
(6)きものハンガーなどにかけ、風通しの良い所で陰干しにする
※干す時は裏に返して干す
※日光に直接当てると色があせる
※乾いたらしつけはとる
★洗濯機を使用する場合
(1)水を使い、弱水流や手洗いコースを使う
(2)おしゃれ着用洗剤などの中性洗剤を入れ洗う
(3)脱水は1分以内
(4)脱水後にすぐ、きものハンガーなどにかけて風通しの良い所で陰干しにする
※干す時は裏に返して干す
※日光に直接当てると色があせる
※乾いたらしつけはとる
【アイロン】
乾いたら、状態にもよりますがアイロンを掛けたほうがきれいに仕上がります。
その前に必ず表示を確認し、アイロンの温度などに注意しましょう。
基本的には「ドライ」を使い、裏からあて布をしてかけます。
綿などでも、温度は少し低めからかけたほうが無難です。
あて布はさらしなどを使うといいでしょう。
表からアイロンをかけてはいけない浴衣もありますから、あて布を使っても裏からかけたほうが失敗がありませんよ。
アイロンをかけた後はまた、きものハンガーなどにかけて熱が完全に取れるまで置いておきます。
その後に浴衣を「本だたみ」にして「たとう紙」に入れて収納しましょう。
※畳紙(たとうし)(たとう紙)着物を入れて収納するのに使う
浴衣のたたみ方
浴衣を洗濯する時に使う袖だたみの方法です。
【袖だたみ】
浴衣をたとう紙に入れて収納する時に使う本だたみの方法です。
【本だたみ】
本だたみは浴衣にかぎらず、着物を畳んでしまう時はこのたたみ方をします。
まとめ
浴衣もとてもカラフルでキレイな柄が増えました。
せっかくのお気に入りの浴衣をきちんと手入れして、翌年にも使えるようにしたいですよね。
このお手入れ方法は女性用も男性用も同じです。
男性も夏は浴衣を着た後は、きちんと手入れしておいたほうがいいですね。