アトピー性皮膚炎などをはじめとする重症アレルギー疾患の約90%はダニが原因だそうです。
薬だけではなかなか改善しなかったアトピー性皮膚炎などが、チリダニ駆除などの対策をすると約80%が改善されたそうです。
ソファなどに1300匹くらい、絨毯(ジュータン)に2000匹ほど、布団にはなんと1平方メートルあたり10万匹もいるといわれているんですね。
毎日使う布団のダニ駆除をして、安心・快適な布団で眠りたいですね。
布団のダニの駆除に最適な掃除機って?
【布団干しではダニは死なない?】
布団を干すだけでは布団の湿度を減らすので、繁殖を防ぐという意味では効果がありますが、普通に干しただけでは死滅させることはできません。
ダニは通常、50℃の状態で20分くらいで死滅するといわれています。
ですから、普通の布団を干しても50℃にはなりませんから、ダニを死滅させることはできないんですね。
でも実はダニを死滅させる裏ワザがあります。(初夏から夏が最適)
◆春や夏の快晴で気温の高い日に、陽に当たる場所を選び、車の中に布団を入れて3~4時間ほどそのままにしておく
夏などの暑い日に、閉めきった車の中はものすごい高温になります。その中に布団を入れておけばダニの駆除ができます。
その後は必ず、掃除機を使ってダニの死骸を吸い取りましょう。
布団だけでなく、車のシートに掃除機をかけることも忘れずに!
◆車がない場合は大きなビニール袋に入れて、口をしっかり止め、炎天下で片面1時間~1時間半くらい、両面を干す
ビニール袋はあれば黒が最適です。ホームセンターなどでビニール袋を購入して使います。
この場合も、干した後は必ず表面に出てきたダニのしがいを掃除機で吸い取ります。
干した後は布団を叩くのは厳禁です!
ダニの死骸はアレルギーの原因になりますから、しっかり掃除機で吸い取りましょう。
掃除機をかける時はゆっくりと丁寧にかけます。
とくに注意してかけるところとして縫い目やくぼみなどは丁寧にかけます。
【布団のダニ駆除に最適な掃除機は?】
◆ハンディタイプのクリーナー
◆ふとん専用ダニクリーナー
これらのタイプは小さくて使いやすく、普通の掃除機にふとん用ノズルをつけて使うよりも楽に使えます。
さらに吸引力が強いものを選べば、ダニの死骸をたくさん吸い取ってくれます。
ふとん用ダニクリーナーで有名なのはレイコップですね。
ハンディタイプのクリーナーでふとん用に使うのに人気なのはダイソンDC61です。
ダイソンはたしかに吸引力がレイコップよりも強いのですが、それが布団の掃除には裏目に出ることがあります。
それはマットレスのようなかたいものにかけるのはOKでも、柔らかい羽毛布団やちょっとクタクタの布団などはふとん用ノズルを使用しても動かしにくいということが・・・
アタッチメントをつけても吸引力が強すぎるからなんですね。
ですから使用している布団によって選ぶことも大切ですね。
上記の2種類のタイプしか、布団のダニ駆除ができないわけではありません。
通常の掃除機に布団用ノズルを取り付けて使用すれば大丈夫です。
大きい掃除機は使いにくいかもしれませんが・・・
スポンサードリンク
布団のダニの駆除に布団乾燥機は便利
布団干しができない場合もありますよね。
日常的に無理な場合もあれば、天候によって出来ない場合もあります。
どちらにしても「布団乾燥機」があるとダニを死滅させることができます。
ただ布団乾燥機を使ったことがある人はわかると思いますが、普通に使うと端っこにダニが逃げて生き残ります。
それを防ぐためには縦の乾燥マットを横向きにして、それを挟むように布団を畳んで、上に掛布団を掛けて熱を逃がさないようにするのがコツですね。
布団干しの後でも、布団乾燥機をかけた後でも掃除機を使ってダニの死骸を吸い取っても、まだ布団が温かいうちはしばらく冷めるまで押入れなどにしまわないようにします。
布団乾燥機には靴専用アタッチメントなどがついているものもあるので、濡れた靴を乾かすのに使ったりすることもできます。
「布団乾燥機もしくは布団干し」と「掃除機」をセットとしてダニ駆除するのが理想的な方法です。
布団にダニを繁殖させないように防ダニ布団を使う
羽毛・羊毛布団はダニが繁殖しにくいといわれています。
また、防ダニ布団で洗うことが出来るものもあるので、そういったものを選ぶのもいいかもしれませんね。
布団を洗うことによってダニを死滅させるというより、洗うことによってダニが流されるそうです。
防ダニ布団の中でも、アトピー性皮膚炎・喘息・鼻炎の予防・治療・症状改善、改善率90%以上と有効で、防ダニ効果が、厚生省アレルギー総合研究(委託)事業によって、唯一実証された防ダニ布団が「アレルギークリア」です。
マットレスや布団カバーも扱っています。
ご家族にアレルギーで苦しんでいる人がいるなら、こういった防ダニ布団を使用するという選択肢もあります。
まとめ
家庭の中のチリ・ホコリ・髪の毛・フケ・垢・食べ物のカスなどがダニにとってエサとなります。
さらに湿度が60%以上で25℃~28℃で繁殖します。
アトピーなどのアレルギーがある場合はジュータンやカーペットなどよりフローリングのほうがダニの繁殖は防げますよ。
アレルギーが今なくても、将来はわかりませんからつねに清潔にして、ダニ対策をしておいたほうがいいですね。