訃報を聞いて、お通夜や告別式に参列する時に、どちらかに参列する場合はいいのですが、両方に参列する場合はどうしたらいいか迷う人もいますよね。
こういったマナーは地方とか時代とかで違うことが多いものです。
昔はタブーとされていたものが現在では一般的になっているものもかなりあります。
ここでは一般的なものを紹介したいと思います。
香典はいつ出せばいい?
最近の首都圏では、告別式に参列する人の人数より、お通夜に参列する人のほうが多いといえるでしょう。
以前はお通夜より葬儀(告別式・葬式)のほうが多かったものですが、最近は仕事の都合上、告別式は昼間行われるので仕事を休めないために、お通夜なら仕事の帰りなどにも参列できることもあって、お通夜のほうが多く、告別式は親しい関係の人や親族などがほとんどということが多くなりました。
昔は両方に参列するのがしきたりだった地域も多かったものですが、今はどちらかに参列するという人も増えています。
香典はお通夜か告別式のどちらに出しても問題ありません。
とくに首都圏ではお通夜に香典を出すのを非常識ととらえることは、まずないといっていいでしょう。
ただ傾向としては
◆西日本では葬儀(告別式・お葬式)に出す
◆首都圏ではお通夜に出す
ということが多いようです。
お通夜と告別式の両方に参列する場合、記帳の方は両方します。
【遠方などで現金書留で送る場合】
◆現金書留で送る場合も、必ず香典袋に入れましょう。
その際、必ず香典袋のほうの住所・氏名・金額は持参する時と同じように記入しておきます。
【いつ出すかより中身(現金)を入れ忘れないように】
何度か実際に経験があるのですが、不祝儀袋を受け取っても中身の現金を入れ忘れている人がいます。
たいてい、受付の裏の部屋などで現金を出して記帳する係になっている人がいる場合は対処できることもあるのですが、ちょっと困ったことになることもあるので、慌てていても必ず中身を入れたか、確認することも必要ですね。
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香典袋の表書き
香典袋である不祝儀袋は関東では黒白か双銀の結切の水引、関西では黄白の水引が一般的です。
表書きは仏式なら御霊前が宗派によらず一般的です。
浄土真宗の場合は「御仏前」ですが、宗派がわからずに「御霊前」で出しても、遺族の人たちはあまり気に留めないようです。
キリスト教は「お花料」、神式の葬儀は「玉串料」や「ご神前」で、双白の水引の「玉串料」が一般的です。
名前はフルネームで書きますが、連名の場合は右側に目上の方の名前を書きましょう。
友人同士なら五十音順で書きます。
中袋の方には住所・氏名・同封した金額を記入します。
香典袋は袱紗(ふくさ)に入れて持参します。
◆友人などからの香典を預かった場合
受付記帳をする時に必ず友人の香典の分の記帳も忘れないようにしましょう。
人に香典をあずけるのは失礼だから、お通夜も告別式も参列できない場合は後日、あらためて・・・と言っている人もいますが、実際首都圏などでは都合がつかずにいけない場合にはよく行われています。
それで問題になったという話はあまり聞かないので大丈夫だと思います。
ただ、香典返しが地域によって「即日返し」のところもあり、その場合、友人の分も忘れずに持って帰りましょう。
お通夜の服装と通夜ぶるまいについて
急な訃報の連絡でお通夜に駆けつけるような場合、喪服ではなくてもいいとされています。
昔は急な訃報で喪服を着て行くと、用意していたかのようにとられることもあったくらいですから。
男性で背広などの場合はネクタイだけ黒に変える人も多いです。
会社などに予備の黒ネクタイを用意しておいている人もいます。
準備ができるなら喪服のほうが無難ですが、地味な服装なら大丈夫だと思います。
お通夜で焼香が終わると「通夜ぶるまい」の席に案内されることがあると思います。
「通夜ぶるまい」には故人への供養の意味がありますから、友人や知人の通夜に参列した場合も、誘われたら一口でも箸をつけるのがマナーです。
ただ、長居をしないで早めに退席しましょう。
退席する際に親族の方や受付の人に挨拶してから退席するほうがいいでしょう。
まとめ
不祝儀のマナーも地方や時代によって違うので戸惑いますよね。
首都圏では香典返しは49日の忌明け後が多いのですが、それでも「即日返し」のところもけっこうあります。
香典の金額の相場もいろいろですが、仕事先などでは5千円~1万円、親戚などでは1万円~3万円くらいが多いですが、付き合いや血縁の濃さなどでも変わってきますね。