三日とろろと聞いても、そんな習慣を知らない人のほうが多いかもしれません。
私も円谷幸吉さんの遺書の冒頭に出てくる、「父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。」の一節で出てくるくらいしか知りませんでした。
ですから今まで3日にとろろご飯は食べたことはないですね・・・
でも三日とろろを食べるのにはちゃんとした理由があるようです。
三日とろろはどこの風習?
【三日とろろはいつ食べる?】
正月3日に食べます。
主に東北・北関東地方の正月行事で、1月3日にとろろを食べる習慣なのですが、東北や北関東のすべてで行われている習慣ではないようです。
東北地方出身でも知らない人のほうが多いかもしれませんね。
岐阜・尾張といった濃尾地方あたりでも同じような風習があるようです。
恵方巻きのようにちょっと前まで関東では知らない人が多かったように、三日とろろはまだまだ知らない人のほうが多いといえますね。
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何故正月3日にとろろご飯を食べるの?
【三日とろろを食べる理由】
◆長生きする
◆その1年、風邪をひかない
◆整腸作用や滋養強壮作用がある
◆おせち料理で疲れた胃をいたわる効果がある
◆中風予防に効果がある
願掛けのような理由もありますが、整腸作用や滋養強壮に山芋や大和芋はたしかにいいですからね。
山芋に含まれる栄養素は熱に弱いのですりおろして食べるのがベストです。
三日とろろの作り方
とろろご飯というと麦とろご飯を思い浮かべる人が多いと思いますが、麦は食物繊維が多く、消化するのに時間がかかって胃の負担が大きいので三日とろろには普通の白いごはんにした方がいいでしょう。
私はメチャメチャ胃が丈夫・・・という人は麦飯でもかまいませんが・・・
【材料 1人分】
長芋や大和芋など 100g
(おろしたもの)
ご飯 150g
(ご飯茶碗杯くらい)
麺つゆや白だし 大1
だし汁 40~50cc
《好みでトッピングを》
うずらの卵
刻み海苔
刻みネギ
【作り方】
◆長芋や大和芋の皮をむき、酢水につけてアクを抜く(10~15分程度)
◆だし汁に麺つゆなどを入れて煮立ててから冷ましておく
◆山芋をすりおろす
※おろし金ですりおろすだけでなく、さらにすり鉢で練ると粘りが出る
※すり鉢だけ使ってもOK
◆山芋をすりおろしたすり鉢にだし汁を少しずつ加えて混ぜる
※山芋ののばし加減はお好みで・・・
◆ご飯にかけて、好みのトッピングをのせる
まとめ
とろろご飯も美味しいですが、とろろそばも好きなんですよね。
胃腸が弱い人はご飯じゃなくて、雑炊やおかゆ風にしたものにかけて食べてもいいと思います。
お正月に三日とろろは食べたことなかったんですが、実家のお正月のおせち料理には長芋を拍子木切りにして煮たものが必ずありましたね。
甘い味付けの・・・
でも、加熱しないほうが山芋の効果が高いようなので、やっぱりとろろが一番ですね。
ただ、長芋を太めの千切りが出来るスライサーがあれば、それでスライスして刻み海苔をかけて、お醤油を少々かけるとお酒のつまみにもいいですよ。