亡くなられた方が忌明け後に、初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん・しんぼん)」「初盆(はつぼん)」といいます。
通常は新盆用の白提灯は故人の家族が購入します。
絵柄の入った盆提灯は親戚が贈ることが多かったと思います。
ただ、最近は住宅事情などもあり、白提灯や盆提灯を飾ることができないことも多いようです。
白提灯を飾った場合の処分方法や盆提灯の種類、飾り方などを紹介したいと思います。
新盆で使用した白提灯の処分方法
ですから新盆が終わったら白提灯は処分します。
【白提灯の処分方法】
◆送り火と一緒に燃やす
◆自宅の庭でお焚き上げをして燃やす
◆菩提寺に持って行き処分してもらう
これらの処分方法が行われてきましたが、庭で燃やすことができないほうが多く、菩提寺も遠い場合もありますよね。
その場合は・・・
提灯の火袋(ひぶくろ)の部分を安全な場所で少しだけ燃やして(形だけのお焚き上げ)すぐに火を消し、白い紙に包み、他のゴミとは別にしてゴミとして処分します。
◆火袋:盆提灯の明かりが灯る部分で紙や絹で出来ていることが多い
※火を使うことができない場合は塩をふって、白い紙に包み、上記のように処分します。
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盆提灯の種類と飾り方
◆行灯や姫行灯の提灯
※床に置いて飾るタイプ
◆霊前灯や小型の提灯
※盆棚や台の上に置いて飾るタイプ
◆御所や住吉など
※吊るすタイプ
※盆棚やお仏壇のある部屋の鴨居などに吊るして飾る
◆門提灯や白提灯など
※玄関や門柱に飾るタイプ
※原則として新盆の時だけ飾る
※玄関や軒先に飾れない場合、縁側や軒先に飾ることもある
新盆での服装のマナー
【新盆の服装】
新盆は7月か8月の暑い時期になりますよね。
ですから基本的には喪服ですが、黒い服や紺などの地味な服にすることも多いようです。
これは地域差もあり、また、家族や親戚のみの場合と、他のお客様をお招きする時では違いますね。
家族や親戚以外の方がいらっしゃる場合は、喪服のほうが無難です。
ただ、男性のかたは上着は用意しなくても大丈夫な事のほうが多いでしょう。
【お返しは?】
新盆の法要に参列される方には、法要の後に食事の席を設けて、お返しの引き出物も用意します。
会食をしない場合は、引き出物の他にお酒や折詰弁当などを用意して、お持ち帰りいただくことが多いですね。
引き出物ののしの表書きは「志」「初盆志」「粗供養」「新盆供養」などとします。
※香典を持って行く場合は「御佛前」や「御仏前」「御供物(おくもつ)」などの表書きになります。
引き出物としてよく使われるのはタオル・ハンカチ・お茶・砂糖・お菓子などですね。
法要に参列しない人から香典を頂いた場合は、お礼状とともにいただいた金額の半額~3分の1くらいのお返しをします。
この場合はお菓子などの食品(消え物)などが多いですね。
まとめ
昔のように盆提灯をたくさん飾れる家は少なくなりましたよね。
親戚が贈る盆提灯は絵柄がついているものに家紋を入れて贈ることも多いです。
うちでも家紋入りの盆提灯を贈ったことがあります。
姫行灯でしたが・・・