庭でガーデニングをしている時や、野山に行った時などに植物でかぶれて、ひどい目にあったことがある人も多いですよね。
なかでもウルシは有名ですが、それ以外にもかぶれる原因となる植物はたくさんあるので覚えておいて損はないでしょう。
イラクサでかぶれると、かなり強烈な痛みを伴います。
野山に出かける人やガーデニングが趣味の人は、かぶれる植物には注意しましょう。
かぶれる植物の種類
【かぶれとは】
急性皮膚疾患のひとつで皮膚と原因物質が接触することによって起きる接触皮膚炎です。
なかでも植物が原因のかぶれは、樹液や汁に含まれる有毒成分が皮膚に付着し、ただれや発疹、かゆみなどの症状があらわれます。
◆植物に触るとかぶれるもの
◆草の汁でかぶれるもの
◆とげがあるもの
◆触ると痛いもの
【かぶれる植物の種類】
◆ウルシ科
◎ ウルシ・ヤマウルシ・ハゼノキ・ツタウルシなど
◆イラクサ科
◎ イラクサ
◆ヒガンバナ科
◎ ヒガンバナ・キツネノカミソリ
◆クルミ科
◎ オニグルミ・クルミ
◆イチョウ科
◎ イチョウ・銀杏
◆サクラソウ科
◎ トキワザクラ
◆キンポウゲ科
◎ クリスマスローズ・アネモネ・センニンソウミヤマオダマキ・オキナグサ・キツネノボタン・ウマノアシガタ
◆セリ科
◎ ハナウド・ホワイトレースフラワー
◆キク科
◎ キク・マーガレット
◆ケシ科
◎ クサノオウ
◆サトイモ科
◎ マムシグサ・ザゼンソウ・ミズバショウ
◆ウコギ科
◎ カクレミノ
◆キョウチクトウ科
◎ テイカカズラ
◆ナス科
◎ イヌホオズキ
◆サボテン科
◎ マツアラシ・キンエボシ
この他にもキダチアロエやカシューナッツ、レタス、シクラメン、チューリップ、ブタクサ、水洗、ヤマイモなど、けっこうありますね。
これらの植物すべてがかぶれる植物として報告されていても、ひとによっては大丈夫な人もいますよね。
でも、かぶれやすい人はウルシの下を通っただけでもかぶれることも・・・
山などに出かける時は注意した方がいいでしょう。
イチョウ
オニグルミ
ハゼの木
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植物かぶれの症状と応急処置
【かぶれた時の応急処置】
◆かぶれたところをできるだけ早く洗い流す
※受益は10分程度で皮膚に染みこんでしまい、洗い落とすのが難しくなるため
◆炎症を抑える抗ヒスタミン剤を含有したステロイド軟膏を塗る
◆かぶれてしまった患部を氷や濡れタオルなどを使って冷やす
◆かぶれた手で目や顔に触れない
※体の他の部分も同様に触らない
◆かゆくてもかかない
◆イラクサの場合はガムテープなどを使って皮膚に当て、表面のトゲを除去する
◆かぶれた時に着用していた衣類や靴は洗剤で洗う
◆なかなか治らない場合は皮膚科で診察を受ける
植物かぶれの対策
庭で植物の手入れをする時でも、野山に出かける時でもあらかじめ対策をしておくと安心ですね。
とくにかぶれやすい人は、しっかり対策しておきましょう。
【植物かぶれの対策】
◆長袖・長ズボンを着用する
※肌の露出はできるだけ避ける
◆手袋を着用する
◆帽子をかぶる
◆抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏やクリームを用意しておく
まとめ
植物かぶれの場合、数時間後から1~2日くらい経ってから症状が出る場合もあります。
時間が経つと原因がわからずに、植物かぶれであることを疑うことって少ないかもしれません。
植物かぶれの場合は赤くかゆい皮膚炎が「線状」で生じるのが特徴で、広範囲に赤く腫れていてもその中に赤い線状のものが見つかったら、植物かぶれを疑ったほうがいいかもしれません。
イチョウでもかぶれる人はウルシもかぶれることが多いようです。
かゆいのをガマンするのって大変ですが、かき壊さないように気をつけましょう。