暑い夏やスポーツをした後などに全身に汗をかくならわかりますが、顔だけ汗をかく人も多いですよね。
更年期障害のひとつであるのぼせやほてりで、首から上だけ大量の汗をかくホットフラッシュも有名ですが、小さい頃から顔汗に悩んでいる人もいますよね。
仕事に影響が出る場合や、どうしても汗を止めたい時に効果があるといわれている方法を紹介したいと思います。
顔汗を止める方法
まわりの人は涼しい顔をしているのに、自分だけは顔中から汗がポタポタ・・・
困りますよね。
それも仕事に影響が出る場合などは本当に困ります。
ハンカチではすぐにびっしょりになって、ミニタオルでも足りないくらいの汗が出る人も・・・
とくに女性の場合はメイクをしている人が多いので、メイク崩れがひどくなってイヤになると思います。
その他の部位の汗に悩む人も大勢いますが、顔汗は隠せないのできついですね。
顔は一番注目されるところですし・・・
そんな顔汗を止めるための対処法と予防法を紹介したいと思います。
◆首の後を冷やす
首の後には太い血管があります。
ここを冷やすと血液が冷やされるので体温も下げることができます。
タオルやハンカチを冷たい氷水で濡らして絞ったものを当てます。
冬場は水でも大丈夫です。
ハンカチに保冷剤を包んで冷やしたり、冷たいペットボトルを当てたりするのも効果があります。
夏の熱中症対策で販売されている、濡らして使う「ひんやりタオル」とかも便利ですし、タオルに氷を作るスプレーなどは発熱した時にも使えていいですよ。
◆制汗剤を使う
顔の汗を抑える制汗剤を使うという方法もあります。
注意点としては必ず「顔用の制汗剤」を使用することと、長時間重ねて使用するのは控えるということです。
制汗剤は脇とか体用のものもあるので、それを顔に使うと強すぎる場合があります。
また、効果が高いといわれている制汗剤でも効果には個人差があるので、必ず汗が止まるというものでもありません。
それでも制汗剤によって汗が抑えられる人もいるので、自分にあったものを見つけて使ってみるといいですね。
制汗剤によって汗腺が塞がれるので、使用注意を守って使い、外出後は必ず洗い流しましょう。
◆半側発汗を利用する
これは舞妓さんとか芸子さんが昔からとっている、顔に汗をかかない方法ですね。
体の反応を利用した顔汗の対策です。
体の上下左右のいずれかを強く圧迫した場合、その付近は汗が減ってm反対側の汗が増えるという性質を利用しています。
舞妓さんたちは胸から5センチほど上のあたりを強く縛っているので、背中や下半身側に汗をかく用にしているんですね。
ただ、この方法は体を圧迫するので、長時間は健康のためにいいとはいえないですね。
とっさの場合は手のひらで脇の下を圧迫すると効果があります。
◆深呼吸で落ち着く
「精神性発汗」は緊張したり、興奮したりする時に出る汗ですね。
顔汗が出て、あせればあせるほど交感神経を刺激して、より汗がでることもあります。
副交感神経を優位にするためにゆっくりと深呼吸して落ち着くのも必要です。
汗がでることに神経質になると、よけい発汗してしまうこともありますから、あまり神経質にならないようにしたいですね。
◆継続した運動で全身で汗をかくようにする
普段から全身に汗をかくような運動もしているという人は別にして、日頃はまったく、もしくはほとんど運動しない人は毎日でなくても1周間に一度くらいは全身に汗をかくような運動をすると汗腺のコントロールがうまくいくようになる場合があります。
◆シャワーではなく湯船に浸かる
更年期などの場合は手足が冷えていて、顔だけほてるひとも多く見られます。
血流をよくして冷えを解消するためにもシャワーではなく湯船に浸かりましょう。
◆頭皮マッサージをする
顔はもちろん、頭とつながっています。
頭ってけっこう凝るって知ってますか?
指の腹を使ってマッサージしても、最初はものすごく痛いことが多いです。
痛い場合はその辺りの血流が悪くなっている証拠ですので、痛気持ちいい程度の力で、毎日気がついた時にマッサージしましょう。
頭皮マッサージは髪も良い影響が出ますよ。
◆サプリメントを利用する
顔汗の原因が更年期障害の場合は、更年期の症状を和らげるサプリメントなどを利用するのもいいかもしれません。
食事でも大豆製品などを取り入れるのも必要ですが、サプリメントで大豆イソフラボンを摂取している場合は、1日の規定量を超えないように注意が必要です。
◆ミョウバン水を使う
顔汗用の市販の制汗剤が効果がない場合は、ミョウバン水を使ってみるという方法があります。
ミョウバン水も制汗剤と同じく、一時的に改善する方法で、根本的な改善はできませんが、とりあえず汗を止めたい時に役立ちます。
◎ ミョウバン水の作り方
★焼きミョウバン 50g
★水 1500cc
※焼きミョウバンはスーパーなどの食品売り場に置いてあります。漬物関係とかの場所に多いです。
2Lのペットボトルの容器があれば便利です。
それに焼きミョウバンと水を入れて、よく振り、完全に溶けるまで涼しい場所に2~3日置くと出来上がります。
これが原液となります。
この原液を20~50倍くらいに薄めて使います。
肌が弱い敏感肌の人は50倍位のものから使ってみて、様子を見るといいですよ。
100均のスプレーボトルなどに入れて使うと使いやすいです。
薄めたミョウバン水は冷蔵庫で保存しましょう。
外出先でも使用する場合は手のひらサイズのスプレーボトルなどを利用しましょう。
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顔汗の原因と考えられるものや特徴
【顔汗の原因と考えられるもの】
◆運動不足
◆更年期障害
◆病気
◆他の汗腺がうまく働いていない
◆精神的なもの
更年期障害等の場合はわかりやすいかもしれませんが、それ以外でははっきりこれが原因と決めることが出来ない場合が多くあります。
【顔汗の特徴】
健康な汗はサラサラとした感じの汗になります。
しかし顔汗だけひどいという場合はベタベタした感じの汗になることが多いです。
普段から汗をかく機会も少なく、そのため汗腺のコントロールがうまくいっていないとベタベタした汗が出て、しかも蒸発しにくいのでよけい気持ち悪く感じるようになるんですね。
顔汗をかくときに考えられる病気
◆顔面多汗症
顔汗がひどい時に考えられるのはまず、「多汗症」です。
「顔面多汗症」ですね。
じつは「顔面多汗症」の原因は未だにはっきりわかっていないそうです。
交感神経の過敏や遺伝的要素が関係している場合もあるようですね。
◆更年期障害
更年期に入ると女性ホルモンの分泌が減少し、自律神経のバランスが崩れてきます。
そのために血管などのコントロールがうまくいかなくなり、首から上だけ急に汗が出たり、ほてり、のぼせなどの「ホットフラッシュ」が起こる女性が多いですね。
◆自律神経失調症
更年期の女性でなくても自律神経のバランスが崩れると体に不調があらわれてきます。
汗に関しても自律神経が乱れていると、局所的に汗が出たりすることがあります。
◆糖尿病
血糖値が高くなる糖尿病の症状も、発汗異常としてあらわれることがあります。
【顔汗で病院は何科にかかる?】
顔汗で病院を受診しようと思ったら、何科にかかればいいのか迷いますよね。
軽い場合は通常は皮膚科にかかる人が多いと思います。
糖尿病や甲状腺の疾患がない場合は「精神性発汗」が原因と診断されて、心療内科とか精神科を紹介されることもあるようです。
疾患が原因ではない場合はひとまず安心ですね。
まとめ
更年期の人は「ホットフラッシュ」が起こっても、更年期障害のひとつと捉えて、あまり気にしないとひどくならない人もいるようです。
「顔面多汗症」の場合などは運動不足や食事や睡眠など生活習慣のバランスが乱れていないか、見なおす必要もありますね。
とくに顔はほてるのに手足は氷のように冷たい人ってけっこういますから、冷えの解消も必要な場合がありますね。