お子さんの歯並びに気になるところがあったり、学校の検診で「かみあわせ」にいつもチェックが入っている場合などは歯列矯正をさせようか、考えますよね。
でも期間はどれくらいかかるのか、費用は?など、まわりに経験した人がいない場合が多いのでわからないことが多いと思います。
ここでは子供の歯列矯正について紹介したいと思います。
子供の歯列矯正は必要?
子供の悪い歯並びが気になっている親にとって、歯列矯正という手段は気になるところです。
【歯列矯正はなぜ必要か?】
◆かみあわせを治すことは食事・発音・運動に良い影響を与える
◆虫歯・歯周病などになりにくく、セルフケアしやすい歯並びになる
◆第一印象は内面にも強い影響を与える
※歯並びに自信がないと、人前に出るのが嫌になったり、引っ込み思案になったりするなど、性格面にも影響する
歯列矯正はいつから始めればいい?
大人になってからの歯列矯正より、まだ歯並びが固定しきっていない子供の時期に始めるほうが歯列矯正しやすいといえるでしょう。
就学前の7歳ころまでに歯並びのチェックを受けることが推奨されています。
ただ、歯並びの症状は歯の生え方と顎の骨格的問題の組み合わせにより症状が違うため、治療期間や治療方法等は専門医に相談した方がいいでしょう。
治療をスタートする時期や歯列の状態などによって治療期間が異なるのですが、小児矯正は歯列から永久歯列にはえかわるまでの治療をいい、永久歯列にはえかわるのがおよそ12才くらいなので、治療をスタートした時期から12才くらいまでが治療期間としての目安となります。
【小学校低学年】
小学校低学年は主に取り外しの床矯正装置で前歯と奥歯のかみあわせを整える方法が多く使われます。
※この頃に始めると本格矯正の必要が無くなる場合も・・・
【小学校高学年】
小学校高学年になると固定式装置、ヘッドギア、マウスピースなどを用いて本格矯正の準備をします。
中学から始めるより治療期間は長くなりますが、ワイヤーをつける本格矯正の期間自体は短くなします。
【中学生】
乱ぐいのみであれば、非抜歯矯正治療が可能な場合もあります。
出っ歯などの場合は抜歯矯正治療が適用されることが。
【小児矯正の治療で痛みは?】
小児矯正装置を装着したり調整等の治療で、多少軽い痛みがあることもあります。
小児期の子供は成人より歯が動きやすく骨自体も柔らかいため、個人差はありますが違和感や痛みは軽いほうが多く、まったく痛みを感じない場合もあります。
【通院頻度は?】
通常は1~2ヶ月に一度くらいの通院で済むケースが多いです。
生え替わりの経過観察の期間の場合は3~6ヶ月のケースもありますが、かかる医院によって違いがありますので、事前にしっかり説明を受けてから始めたほうがいいでしょう。
【矯正装置をつけて運動などに支障は?】
小学生の場合などは取り外し式装置がメインになので、スポーツをする時などは外すことが可能なので支障ありません。
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歯列矯正にかかる費用の総額の目安は?
【矯正治療費の目安】
◆初診料 2,000円~5,000円程度 (無料の場合も)
◆検査・診断料 25,000円~50,000円程度
◆一期治療 30万円~50万円程度
◆二期治療 40万円~60万円程度
※一期治療が終わった後に行う二期治療は、歯並びの状態によるので必ずしも必要とは限らない
治療費は矯正歯科医院によって異なりますので、あくまでも目安ですが、費用はかなりかかりますね。
しかも歯列矯正は保険は適用されません。
ただ、歯列矯正する大抵の人は歯並びが悪い為、咀嚼障害や、噛み合わせの改善が認められることが多いので、医療費控除の対象になることが多いです。
【医療費控除とは】
◆自分自身や家族のために一年間に10万円以上の医療費を支払った場合に確定申告をすると、一定の金額を所得金額から所得控除を受けることができる制度
※ただし、年間所得が200万円未満の場合、所得x5%を基準として超過分に対して適用される
◆医療費控除の申請に必要なもの
●医院からもらった領収書
●交通費など領収書がでない場合はノートなどにまとめたものを添付
◆控除金額は、所得総額と1年間にかかった医療費の額によって変わり、控除される金額の上限は200万円
【医療費控除は誰が申請する?】
◆もし夫婦で働いている場合、所得が高い人のほうで申請しましょう。
所得の多い人ほど税率が高いですから、控除を認められれば返還額も大きくなります。
ですから所得が高い人が治療費を支払って控除を受けましょう。
まとめ
小児矯正は大人の歯列矯正の半分くらいの費用といわれていますが、やっぱりかなりかかるので予算的に厳しい場合もあるかもしれません。
歯並びがお子さんの成長や正確に強く影響することを考えると、単なる、外見のためだけではないんですが・・・
高額な治療費がかかるので、矯正歯科を選ぶ時も慎重に選んだほうがいいでしょう。
事前に見積もってもらったものをしっかり検討し、追加料金が発生するかどうかも確認した方がいいでしょう。