冬はさつまいもが美味しい季節でもありますよね。
石焼き芋も美味しいですし、ふかし芋やちょっと手間がかかりますが大学芋とかスイートポテトのようなお菓子にしても美味しいですよね。
さつまいもは美味しいんだけど、胸やけするからちょっとね・・・
という人もいますよね。そんな胸やけをしないように美味しく食べる方法を紹介したいと思います。
さつまいもを食べると胸やけする原因
さつまいもはシンプルに焼いたり、蒸しただけでも美味しく食べられる甘みの強い芋です。
他の芋類よりも水分が少なく、ビタミンB1を多く含むために燃焼効率もいいとされ、ビタミンCも熱による変質なども少ないといわれています。
β-アミラーゼというでんぷんを糖化する酵素を多く含み、焼いたり蒸したりすると甘みも増えるんですよね。
その甘味が胃酸の分泌を促し発酵させ、有機酸を生じさせて胃液の酸度が強くなり、それが逆流して胸やけを引き起こします。
さつまいもにかぎらず、甘いものをたくさん食べても胸やけを起こす場合があります。
さつまいもは水分が少ないため、そのまま飲み物もなしで食べると喉につかえやすいという特徴もあります。
食べると胃酸分泌が増加して胃が拡張し、下部食道括約筋がゆるんで逆流しやすくなる食べ物や飲み物が他にもあります。
つまり「胸やけ」を起こしやすいものですね。
【胸やけを起こしやすいもの】
◆さつまいも
◆脂肪の多い物
◆アルコール
◆柑橘類
◆タマネギ
◆かぼちゃ
◆豆類
◆甘味和菓子
◆チョコレート
◆コーヒー
◆炭酸飲料
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さつまいもによる胸やけの対処法は?
【よくかんで食べる】
さつまいもは水分が少ないために喉につかえやすいので、よくかんで食べることがポイントです。
胸やけよりも喉が詰まる感じがする人は、少量ずつ良くかんで食べ、水分も一緒にとったほうがいいですね。
皮ごと食べるといいとか、バターなどの脂肪を一緒にとるといいとかいう説もあります。
脂肪を一緒にというなら、牛乳などを飲んだほうが、水分が取れるのでさつまいものパサツキがおさえられますね。
さつまいもにかぎらず、よくかんで食べるのは胃や腸などの消化器官に負担をかけないためにも大切です。
皮を一緒に食べるといいというのはさつまいもには「ヤラピン」という成分が含まれていることに関係していると思われます。
さつまいもを切った時になどに白い乳液状の成分がしみでるのを見たことありませんか?
あの白い乳液状の成分が「ヤラピン」です。
「ヤラピン」の特徴として
◆胃の粘膜を保護する
◆胃のぜん動運動を促進し便をやわらかくする作用がある
というのがあり、とくにヤラピンは皮に近い部分に多く含まれているので、一緒に食べると胃の粘膜の保護にもいいということかもしれません。
ただ、この皮や皮に近い部分というのは「あく」のある部分でもあるんですね。
ですから食物アレルギーなどがある人は、皮ごと食べるよりも水分を取りながらよくかんで食べたほうがいいかもしれません。
【食べる量にも注意】
さつまいもは1日に1本程度にしたほうがいいですよ。
食べ過ぎは胸やけの原因にもなりますし、太る原因にもなります。
さつまいもは食物繊維が多く含まれるだけでなく、ビタミンCも加熱しても壊れにくいので芋類の中でも栄養価は高いですね。
もちろん、さつまいも1本といっても、あまり大きい物は半分程度にしておいたほうがいいでしょう。
さつまいもって便秘解消に効果あるの?
さつまいもを食べるとお腹が張って、便秘になるようなイメージを持っている人もいるかもしれませんね。
でも実際はさつまいもに含まれる食物繊維やヤラピンの効果で便秘解消に効果が期待できる食品です。
ビタミン類やミネラルも豊富なので、美容・健康にもいいんですね。
さつまいもには難消化性でんぷんと訳される「レジスタントスターチ」という便秘に有効な成分も含まれています。
この「レジスタントスターチ」は小腸では消化されません。
大腸まで届く種類のでんぷんなんですね。
「レジスタントスターチ」は腸内細菌によって発酵し、有機酸に変わります。
有機酸は善玉菌を増やすので、腸内環境を整える効果が期待できます。
便秘ではない人にとっても、腸内環境が良くなるのはいいことですし、便秘予防にもなりますね。
まとめ
さつまいももいろいろな品種がありますよね。
紅あずま・鳴門金時・シルクスイート・紅はるか・安納芋・種子島紫・種子島ゴールド・・・・・
他にもいろいろありますが、どのさつまいもも(改良されているから?)甘みが強くなっていますよね。
鹿児島の古い品種で収穫量が少ないために「幻の芋」と言われている「栗黄金」というさつまいももあるそうです。
紅あずまの変種だそうですが、栗のような味がするんでしょうか?