2018年は戌年ですね。
戌年の守護仏は「阿弥陀如来さま」です。
「阿弥陀如来」や「南無阿弥陀仏」の言葉は知っていても、本当はどういう仏さまなのかわからない人も多いかもしれません。
阿弥陀如来さまのことを知って、「南無阿弥陀仏」を称えれば人生が好転する可能性が高くなります。
2018年戌年の守護仏は阿弥陀如来
2018年(平成30年)は戌年ですね。
戊戌(つちのえいぬ)です。
戌年の守護仏と次の年の干支である亥年の守護仏が「阿弥陀如来さま」です。
命あるものすべてを西方の極楽浄土に導いてくださる仏さまですね。
よく知られている有名な仏像は「神奈川県の高徳院」、「京都の浄瑠璃寺」「京都の平等院」などです。
高徳院というとわからない人もいると思いますが、「鎌倉の大仏」といえばすぐわかりますね。
高徳院の本尊が阿弥陀如来座像なのです。
ちなみに鎌倉の大仏は阿弥陀如来の印相の「九品印(くほんいん)」のなかの上品上生(じょうぼんじょうしょう)の印です。
全国の寺院の半数以上が「阿弥陀如来」がご本尊としています。
来年、2018年の初詣はもちろん、お寺にお参りに行くときは「戌年・亥年」の人は阿弥陀如来さまのところにいくといいですよ。
都内近郊でご本尊が阿弥陀如来の寺院は「築地本願寺」「増上寺」をはじめ、たくさんありますからね。
【阿弥陀如来の真言】
オン・アミリタ・テイ・セイ・カラ・ウン
※浄土系では真言は使わずに「南無阿弥陀仏」を称えます。
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諸仏の王である阿弥陀仏
「阿弥陀如来さま」は無限の光明と無限の寿命をもち、「無量光仏」や「無量寿仏」とも表現されます。
諸仏の王といわれる阿弥陀仏は十方諸仏の中の無上の仏で、すべての仏は、阿弥陀如来さまのお力によって仏のさとりをひらかれたのです。
ですからすべての仏の先生であり、お釈迦さまも大日如来も薬師如来もすべて、阿弥陀如来さまのお弟子ということになります。
お弥陀如来さまは菩薩であった時は「法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)」と名乗られていました。
世自在王仏(せじざいおうぶつ)の説法をひとりの国王が聞いて、深く感銘して国も地位もなげうって出家し、「法蔵菩薩」となったのです。
法蔵菩薩は苦しんでいる衆生を見て、どうにかして助けたいと願いつくられた本願(誓願)が「阿弥陀仏の四十八願」です。
法蔵菩薩は願いを成就されて阿弥陀如来となられたのですね。
私たちのすべてをお存じの上で、すべての人を絶対の幸福に導いてくださる仏さまです。
「観無量寿経 (ちくま学芸文庫)」の中に、阿弥陀仏が釈尊(しゃくそん)と韋提希夫人(いだいけぶにん)と阿難(あなん)、目犍連(もくけんれん)などの前に出現する場面が書いてあります。
「観無量寿経」は凡夫が阿弥陀如来さまのいらっしゃる極楽浄土に至るための観法のことが書かれている本です。
その観法の「第九観」では無量寿仏(阿弥陀仏)の身相と光明を観ずる法が説かれていて、この観を成ずれば、無量寿仏だけでなく、あまねく十方の諸仏を見ることができるそうです。
「日想(初観)」「水想(第二観)」「地想(第三観)」などはまだいいですが、だんだん難しくなっていくので大変ですが・・・
南無阿弥陀仏を称える
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」というと、亡くなった方が成仏するようにとか、死者の供養として称えるものだと思っている人が多いかもしれません。
そういう時以外で「南無阿弥陀仏」を称えている人は少ないかもしれません。
南無とは帰依するという意味であり、私は阿弥陀仏に帰依しますということなのですね。
つまり阿弥陀仏に敬意を示し、仏の教えをを信じ、その教えに従うことを意味しています。
阿弥陀仏さまにすべてをおまかせするという心構えで「南無阿弥陀仏」を称えていると、その六文字には言霊がありますから、よい方向へと導いていただけます。
心を鎮めて「南無阿弥陀仏」を称える習慣をつけると、いつも一緒にいてくださる阿弥陀仏さまを身近に感じられるようになり、波動も整っていきます。
「南無阿弥陀仏」は阿弥陀仏の名号(みょうごう)であり、阿弥陀仏さまへの呼びかけなのです。
諸仏の王である阿弥陀如来さまのパワーがこの「南無阿弥陀仏」の六文字に込められています。
まとめ
阿弥陀三尊像として安置されている場合は「阿弥陀如来」を中尊、右脇侍が「勢至菩薩」、左脇侍が「観音菩薩」となっています。
自分から見た場合は左側が右脇侍で、右側が左脇侍になります。
つまり阿弥陀如来さまからの右側(右脇侍)、左側(左脇侍)ということですね。