4月の初巳の日に行われる「初巳例大祭」が江島神社で行われます。
江島神社では春に「初巳例大祭」、秋に「初亥例大祭」が行われます。
春の「初巳例大祭」では桜花を一番はじめにお供えします。
江島神社 初巳例大祭 2018
【江島神社 初巳例大祭 2018】
◆開催日
◎ 2018年(平成30年)4月7日(土)
◆時間
◎ 11:00~
◆場所
◎ 江島神社
◆問い合わせ
◎ 江島神社
TEL:0466-22-4020
「初巳例大祭」では本殿に海の幸や山の幸をお供えしますが、一番はじめにお供えするのは桜花だそうです。
ちょうど桜の咲く時期ですからね。
江島大神様を讃える祝詞が奏上され、新色と舞姫による神楽舞も奉納されます。
4月の「初巳」の日に行われるので、その年によって例大祭の日はかわります。
【奥津宮・中津宮・辺津宮】
江島神社には「奥津宮」「中津宮」「辺津宮」があります。
「奥津宮」は、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしています。
この「奥津宮」は「岩屋(龍神伝説発祥の地)」に一番近いところにあります。
隣には「龍宮(わだつみのみや)」があります。
「中津宮」は、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)をお祀りしています。
ここは拝殿の格天井が有名で、四季折々の花鳥画(154枚)や彫刻が施されています。
「辺津宮」は、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)をお祀りしています。
この「辺津宮」の拝殿前には珍しい巾着の形をした賽銭箱があります。
お賽銭を入れると音が出る仕組みになっています。
★多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
★市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)
★田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
この三姉妹の女神様は天照大神が須佐之男命と誓約された時に生まれた神さまです。
江島神社ではこの三女神を「江島大神」と称しています。
江島神社は日本三大弁財天のひとつです。
「日本三大弁財天」のあと2つは「安芸の宮島(広島県)」、「近江の竹生島(滋賀県)」です。
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江ノ島に龍が多い理由 五頭龍と天女の伝説
江ノ島に行ったことがある人は気がついていると思いますが、江ノ島は「龍」が多いです。
じつは江ノ島には「五頭龍と天女(弁財天)」の伝説というものがあります。
江島神社の「江島縁起」の絵巻物にもその伝説が描かれています。
五つの頭を持つ龍が悪行を重ねていて、山崩れや洪水を起こしたり、田畑を押し流したり、火の雨を降らせたり・・・
さらには村のこどもを食べたりしていました。
毎年、こどもを人身御供にして五頭龍に差し出していたそうです。
その後、欽明天皇(きんめいてんのう)の13年4月13日に神仙の島「江島」が現れ、そこへ天女が舞い降りたのです。
その天女に恋した五頭龍は結婚を申込みますが悪行をしていたことを天女にいさめられます。
今までの悪行を悔い改めた五頭龍は再び天女に結婚を申込みます。
生まれ変わった五頭龍に天女も結婚を承諾し、それから五頭龍は人々のために働いてくれました。
その後、年老いた五頭龍は山となり、江島を守っているといわれています。
その山は江島の対岸にある「竜口山(たつのくちやま)」です。
山の中腹には龍の形の岩が江島を見つめているとか・・・・
マンガでもこの物語を読めますよ。
五頭龍の伝説を思い出しながら江島神社をお詣りすると、感じ方も違ったものになるかもしれませんね。
江島神社へのアクセス
【江島神社】
〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島 2-3-8
TEL:0466-22-4020
◆電車利用
◎ 小田急線「片瀬江ノ島駅」下車
◎ 江ノ島電鉄「江ノ島駅」下車
◎ 湘南モノレール「湘南江の島駅」下車
各駅より徒歩約 15~23分
一番近いのが「片瀬江ノ島駅」で、一番遠いのが「湘南江の島駅」となります。
◆駐車場
(1) 観光協会江の島駐車場 78台
TEL:0466-26-2711
(2)江の島なぎさ駐車場 327台(普通車専用)
TEL:0466-29-6574
(3)県営臨港道路付属駐車場 314台
TEL:0466-22-2128
(4)観光協会東浜駐車場 54台
TEL:0466-24-4141
(5)江ノ電駐車センター 200台
TEL:0466-23-2441
(6)片瀬海岸地下駐車場 200台
TEL:0466-24-0425
(7)中部駐車場 356台
TEL:0466-35-0036
(8)西部駐車場 350台
TEL:0466-35-0031
江ノ島大橋を渡った島内にあるのは(1)~(3)です。
あとは国道134号沿いにあり、(5)~(8)は「新江ノ島水族館」のほうになります。
江島の頂上に行くには数百段の階段があります。
ご年配の方や足が悪い方などには手強い階段ですが、そういった方は「江の島エスカー(有料)」を利用してください。
階段だと20分~30分かかるところを4分で行けます。
料金は3区間に分かれていて、全区間で通常料金、大人:360円です。
まとめ
五頭龍と天女の伝説って本当にあったような気がしてきますね。
「龍」って鱗の数が決まっていて81枚なんだそうです。
龍が持っている玉は「如意宝珠(にょいほうじゅ)」というそうで、サンスクリット語で「意のままにいろいろな願いを叶える宝の珠」という意味なんだとか・・・
龍の爪の数も3本は平民・4本が貴族・5本が皇帝といわれていますよね。
あの「千と千尋の神隠し」に出てくる龍は4本爪だったみたいですが、五頭龍はどうだったんでしょうね。
マンガでは4本みたいになってますが・・・