食品用ラップを比較すると安全なのはどれ?業務用と家庭用の違いは?

食品用ラップはいろいろなメーカーから販売されていますが、大きく分けて3種類あります。

家庭用の食品用ラップは、誰でも知っている有名メーカーのものを使用している人が多いですよね。

その食品用ラップの安全性と使い方について紹介したいと思います。

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食品用ラップを比較すると安全なのはどれ?

あまり気にしたこともなく、有名メーカーの食品用ラップを選んで購入している人が過半数だというデータがあります。

「サランラップ」か「クレラップ」を使っている人は多いですよね。

ただ以前、食品用ラップには有害な添加物が含まれているというニュースを聞いたことがある人もいますよね。

私もそのニュースで、それまで使っていたものを安全なものにかえました。

食品用ラップの素材は(他にもありますが・・・)大きく分けると3種類になります。

【食品用ラップ】

◆塩素系素材

◎ ポリ塩化ビニリデン(PVDC)

・サランラップ
・クレラップ
など

・酸素や水蒸気とかを透過させにくい
・密着性が高い
・切りやすい
・耐熱性が高い
・価格が高い

◎ ポリ塩化ビニル(PVC)

・リケンラップ
・ダイアラップ
など

・適度な気体透過性がある
・粘着性と伸縮性がある
・業務用によく使用される

◆安全とされている素材

◎ ポリエチレン(PE)

・ポリラップ
・ハイラップ
など

・くっつきにくい
・酸素を透過させやすい
・安価である
・ニオイ移りがしやすい

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塩素系素材は燃焼時にダイオキシンを発生するだけでなく、発がん性のある環境ホルモンが検出され、脂肪酸誘導体(柔軟剤)やエポキシ化植物油(安定剤)などの有害な添加物が入っていることがあります。

ダイオキシンは毒性が強いことがいわれていますが、(青酸カリより強く、人工物質では最も強い毒性がある)実際は日常に摂取する量の数十万倍の量の場合だそうです。

でも毒性があることは事実ですよね。

「ダイオキシン」という名前の毒物ではないんですね。

ダイオキシンは炭素、酸素、水素、塩素からなる有機塩素化合物で結合の仕方によって毒性を持つようになります。

ですから「ダイオキシン類」と呼ばれます。

塩素系素材に比べ、比較的安全とされているのが「ポリエチレン」のラップです。

水素と炭素からできていて、ダイオキシンの発生要因となる塩素を含んでいないので、燃やしても二酸化炭素と水になるだけなんですね。

ポリエチレン製の食品ラップでも添加物が入っていることがあります。

ですから添加物の入っていないポリエチレンの「無添加ラップ」が比較的安全・安心といえます。

食品ラップは素材によって耐熱温度が違います。

耐冷温度は-60℃がほとんどですが、耐熱温度はポリエチレン系は低いので電子レンジなどでの温めは気をつけないといけません。

 

◆食品ラップの耐熱温度

ポリ塩化ビニリデン PVDC   140℃
ポリ塩化ビニル   PVC   130℃
ポリエチレン系   PE     110℃

 

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業務用ラップと家庭用ラップの違い

◆業務用ラップと家庭用ラップの違い

スーパーなどで使用されている業務用ラップと家庭用ラップには大きな違いがあります。

業務用として使用されているのは塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)のラップで、このタイプはよく伸びるラップなので、ラーメンの出前などでも使用されています。

水分をこぼさないの便利なんですね。

スーパーなどでも使われているのも塩化ビニル樹脂ラップです。

価格も塩化ビニル樹脂のタイプのほうが、ポリ塩化ビニリデンのラップより安価となっていますからね。

塩化ビニル樹脂タイプは酸素や水分を透過しやすいため、長めの保存には向いていません。

短期の保存を目的としているので、そのまま冷蔵庫とか冷凍庫に入れてしまうと食材の傷みを早める可能性が高くなります。

ですから購入したものにポリ塩化ビニリデン(サランラップやクレラップ)など上掛けするようにすると保存も安心です。

保存に関しては「ポリ塩化ビニリデンのラップ」が優秀ですが、添加物などの心配がある場合は直接食材に触れる場合、ポリエチレンの無添加ラップで包んでから、ジップロックなどの袋に入れるといいですね。

ポリエチレン系のラップはニオイ移りしやすいので、臭いの強いもの、キムチなどの器にラップする時などは「ポリ塩化ビニリデンのラップ」のほうが向いています。

食材を温める時も「ポリ塩化ビニリデン・ポリ塩化ビニル(塩化ビニル樹脂)」のラップは耐熱温度が比較的高いので、食材につかないようにすれば電子レンジでの温めに便利です。

種類によって使い分けるという方法もありますね。

経済的にはポリエチレンの無添加ラップが一番安くて安全なのでいいんですけどね。

ポリエチレンの無添加ラップは使いにくい?使用方法のポイント

「Newポリラップ」などのポリエチレンの無添加ラップは使いにくいといわれています。

「サランラップ」や「クレラップ」などのポリ塩化ビニリデンのラップが使いなれていると、ポリエチレンの無添加ラップはたしかに使いにくいかもしれません。

一番の原因は「くっつきにくい」からです。

食品に触接触れて包んでも安心な素材なのですが、ピッタリくっつかないんですよね。

もう何年も基本的には無添加ラップを使っていますが、食器などにラップしようとしてもくっつきにくいのです。

ですから無添加ラップの場合は表面にフタをするような感じではなく、食器全体を包むようにするのがポイントです。

まだ陶器などのものはいいんですが、アルミ製のものとかプラスチック製のものはほとんどつかないので・・・

また、ポリエチレンの無添加ラップは耐熱温度が低めの110℃なので、電子レンジにかける時は注意しないといけません。

直接、食品に触れるような容器は避けて、深めの容器に温める食品を入れてフタのようにして使うか、電子レンジで温める時は100均などでも売っているレンジ用のフタを利用するといいですね。

ポリエチレンの無添加ラップは野菜や果物の保存には適しています。

野菜や果物は、適度な酸素透過性があったほうがいいからという理由ですね。

ラップの取り口がくっついてわからなくなった時などは、爪とか楊枝とかで引っかいたりしないで、中央部に粘着テープを巻いて引っ張るとうまくいきます。

「ポリ塩化ビニリデン」のラップと違ってラップフィルムが伸びるので、カットする時に箱を内側に傾け、ラップの端からカットするとうまく切れます。

ポリエチレンの無添加ラップはニオイ移りがしやすいので、保管する場合にはニオイの強いものと一緒に保管しないように気をつけてくださいS。

まとめ

コストコで人気の「グラッド プレスンシール」もポリエチレン素材ですが、ピッタリ接着できるのは添加物が使われているからのようです。

アメリカでも安全と認められているものだそうですが・・・

お肉やお魚の冷凍などにも便利で使っている人も多いかもしれませんが、コストコ会員でない場合はあまり手に入りにくいですね。

私はたまたまスーパーで見つけて購入しましたが・・・価格もちょっと高いですし。

刃の切れもいまいちなので、カットが難しいし、食器にベタベタが残ることも・・・

耐熱温度も100℃(80℃と私が購入したものには書いてありましたが)なので、電子レンジ使用は向きません。

なのでおもに使うのはポリエチレンの無添加ラップで、冷凍などの時は真空パック器を使ってます。

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