年配の人に限らず、最近は若い女性なども排便後の下着に便がついていて困る人が増えているようです。
場所が場所だけに、なかなか人に相談したり、専門医にかかるのは勇気がいるので自己診断でいろいろやってしまい、かえって症状を悪化させて病院に駆け込む人も増えているようです。
とくにキレイ好きがかえって状態を悪化させている場合があるので注意が必要です。
温水洗浄便座などで肛門を洗いすぎるとかえって危険
スッキリ排便したはずなのに、いつの間にか下着に便がついていると気になって仕方ないですよね。
滅多にないことならやり過ごしてしまうと思いますが、たびたびとなるとそうもいきませんし・・・
症状がひどくなると旅行や外出も控えるようになって、よけい気分も落ち込んできますしね。
かといって専門医にかかるのも勇気が入りますよね、肛門科などは・・・若い女性ならなおさらですね。
自分でいろいろやってみても、良くなるどころかかえって症状が悪化してしまい、病院に駆け込む人も多いようです。
便漏れが続くと肛門の機能に異常がある「便失禁」を疑いますが、じっさいには多くの人が「肛門の洗いすぎ」が原因となっているそうです。
肛門はきれいに洗って清潔に保ったほうがいいようなイメージがありますよね。
日本はとくに温水洗浄便座が多くの家庭にも普及していますから、トイレに入るたびに洗浄している人もいるようです。
じつはその「洗いすぎ」が原因になっていることが多いんだとか・・・
下着に便がつくだけでなく、肛門まわりの皮膚がかぶれていたり、かゆみがあったりヒリヒリとした痛みがあったり、ブツブツができていたりする人は「洗いすぎ」が原因になっている可能性もあります。
自己診断をしないで、早めに専門医にかかったほうが早く治る可能性が高いですね。
ただ「肛門科」の専門医、とくに女医さんは非常に少なく、全国でも20名くらいしかいないそうです。
看板を掲げている女医さんでも、じつは肛門科の専門ではなかったりすることが多いようですから、女性でも女医さんにこだわらずに選んだそうがいいそうです。
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過剰な衛生習慣が病気を招く
日本人は世界的にも「キレイ好き」で知られていますよね。
でも、最近はそれが度を越して「潔癖症」というか、病的なくらいにこだわる人も増えています。
お尻も温水洗浄便座で長い時間を使って洗浄している人もいます。
肛門の締まりが悪くなっている場合に、温水洗浄便座を使うと直腸を傷つけてしまう可能性もあるそうです。
さらに、温水洗浄便座のノズルを毎日、きれいに掃除している人は少ないんじゃないでしょうか?
そのノズルには菌やウイルスが付着していることが多いため、それらによって感染する可能性も高くなります。
温水洗浄便座を使っていない場合でも、排便後に何度もお尻を拭いている人が肛門まわりに問題を抱えていることが多いそうですよ。
入浴時には石けんでゴシゴシと肛門を洗ったり、シャワーを強く当てたりするのも危険な行為です。
皮脂膜で覆われている皮膚が、過剰な洗浄によってはぎとられ、バイ菌の侵入を許す結果を招くことも・・・
日頃の肛門まわりのお手入れ方法
肛門まわりに問題を抱えている場合にはまず、温水洗浄便座の使用をまず控えることがオススメです。
それで症状が改善することもけっこうあるようです。
排便後にウェットティッシュやおしりふき、肛門専用スプレーなどの使用もやめましょう。
キレイ好きのために、なかにはお尻を長い間、消毒していた人もいるようです。
消毒薬は必要な常在菌まで殺してしまうため、お尻まわりの皮膚はボロボロ状態になることが多いです。
肛門のまわりの皮膚は目のまわりの皮膚と同じくらい薄くてデリケートなんだそうです。
過剰な衛生習慣はかえって病気を招きますよ。
お尻を拭くのはやさしく押さえるように3回くらいまでにして、ゴシゴシこすらないように注意してくださいね。
消毒薬や衛生用品などの使用もNGです。
入浴時もシャワーを肛門に当てたりしない、ゴシゴシこすり洗いはしない、石けんを使って洗わないということがポイントです。
お湯で流すだけで十分だそうですよ。
加齢とともに肛門の締まりがゆるんできたと感じている場合は、肛門を締めるエクササイズをするのがオススメです。
お尻をキュッと締めながら息を吐き、ゆるめながら息を吸います。
時間とか回数とか場所を決めると続かないので、思ったらどこでもやるといいですね。
他からはあまりわかりませんから。
女性の場合は膣も一緒に締めると効果的です。(骨盤底筋も締まり尿もれ対策にもなります)
温水洗浄便座のノズルはこまめに掃除するほうがいいですね。
トイレのふき取りクリーナーをトイレットペーパーに含ませて、トイレ掃除のたびに拭くといいですよ。
機器に直接吹きかけないでトイレットペーパーにかけて、ノズルを出してやさしく拭いてください。
ふき取りクリーナーを使うとトイレットペーパーがボロボロになりにくいです。
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拭くだけでは落ちない汚れがある場合は古い歯ブラシなどを使用して、やさしくこすってください。
掃除終了後はノズルを収納するのを忘れないようにしてください。
まとめ
肛門周辺に問題を抱えている場合は、たとえ皮膚疾患でもできれば病院にかかりたくない気持ちはよくわかります。
とくに若い人は恥ずかしくてイヤですよね。でも症状が悪化してからでは対処できない場合もありますから、過剰な洗浄をやめても症状が良くならない場合はすみやかに専門医にかかったほうが安心です。