鏡餅の丸め方のコツって?カビ防止には何がいい?2段にする理由は?

お正月には鏡餅を年神様にお供えする家庭は今でも多いですよね。

神棚がなくても床の間とかにお供えすると思いますが、鏡餅を自分で作る場合にうまく丸める方法や鏡餅をカビさせない方法なども紹介したいと思います。

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鏡餅の丸め方のコツ

鏡餅の丸め方02 - コピー

暮に自宅でお正月用の鏡餅やのし餅を作る人もいますよね。

もう何年も作っている人は慣れたものですが、はじめて鏡餅を作るとなると、きれいな丸にするのに苦労することもありますよね。

この鏡餅を丸めるときに、カビを防止するキッチン用のピッタリしたビニール手袋などをしようするといいですよ。

何回か二ツ折や、中に折り込むようにしてから両手を使って水平方向にころがします。

すると下がすぼんだ形になりますよね。

その餅の下の方(自分よりの方)をつまんで上に持ってきて、ねじるようにつまんで持ち上げ・・・を数回繰り返して作ります。

このつまんでいる部分が鏡餅の底側になります。

この鏡餅を作るポイントは素早く丸めて作ることですね。

時間をかけてしまうと餅が乾燥しますし、成形しづらくなります。

餅とり粉をつけ過ぎないようにも気をつけましょう。

プロの方の動画を見てもわかるように、流れるように作業して、あっという間に丸く仕上がってますね。

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鏡餅のカビ防止の方法

鏡餅の丸め方03 - コピー

鏡餅をお供えして、鏡開きの1月11日まで置いておくとカビてしまうことがありますよね。

真空パックされた鏡餅は大丈夫ですが、自分で作った鏡餅は事前にカビ防止をしておかないとカビだらけになってしまうことも・・・

焼酎(甲類)を塗っておく

作りたての鏡餅の表面にハケを使って甲類の焼酎を塗っておきます。

底の部分や重なる部分(下の段のお餅の上部)はとくに念入りに塗っておきます。

ハケは100均などでシリコン製のものも売っています。

段を重ねるときに間に割り箸を使う

重ねたところはカビやすいので、重ねるときに間に割り箸をはみ出さないように少し短めに切って置きます。

そうすることによって空気が入るので、カビにくくなります。

真空パック器で真空パックにしてしまう

自分で鏡餅を作った場合でも、どうしてもカビさせたくない場合は真空パック器でパックしましょう。

ただし、真空パック器の袋に入るサイズでないと無理ですが・・・

通常は大ロール紙をカットして使う場合は入ると思います。

下の段と上の段のお餅は別々にパックします。

のし餅もカットしてから、重ならないように間を空けて、2個とか3個、4個など、1回に食べる分を真空パック器でパックして冷凍しておくと、カビも生えないし、つきたてのお餅を味わえます。

お餅を重ねてしまうとくっついてしまうので、くっつけて袋に入れる場合はサランラップとかクレラップのようなラップに個別に包んでから袋に入れます。

とくに専用ロール紙や専用袋じゃない、裏ワザの袋を使う場合はラップで包んだほうがいいですね。

鏡餅を2段にする理由

鏡餅の丸め方04 - コピー

鏡餅は一般的には2段が多いですね。

これは大小の餅は「陰と陽」、つまり「月と太陽」をあらわし、福が重なる、円満に年を重なるという意味合いもあります。

地方によっては3段、三つ重ねのところもあるようですが。

この鏡餅は年神様へのお供え物で、三種の神器である、八咫鏡(やたのかがみ)を形どったと言われています。

でも別の説もいろいろあるんですよね。

その中でもちょっと衝撃的なのが、民俗学研究者の吉野裕子氏の蛇の説ですね。

吉野裕子氏の著書「蛇 日本の蛇信仰」によれば、鏡餅の形は「とぐろを巻いた蛇の形」をあらわしているというのですね。

古代の言葉で蛇のことを「カガ」とか「カカ」と呼ぶそうです。

中国から鏡が入ってきた時に鏡のことを「カガメ:カガ眼=蛇の眼」と呼び、カガメがカガミになって、カカミを蛇そのものを指す言葉となったという説を唱えています。

つまり鏡餅は年神様へのお供え物ではなく、年神様そのものをあらわしているというんですね。

ちょっとびっくりの説ですが、うちの方では「ヤマカガシ」という蛇がいましたね、小さい頃に記憶があります。

その頃は無毒の蛇と聞いていて、長い間無毒と考えられていたのですが、実際にはユウダ科の毒蛇なんですね。

ヤマカガシの毒はハブの10倍、マムシの3倍もあるんです。

一撃で敵を倒す事のできる強力な毒ですよね。

このような力を持つ蛇を古代の人々は怖れ、祖先神として崇拝するようになったというのです。

注連縄(しめなわ)も蛇が交尾している姿を形どっているとか・・・

この説が正しいと決まったわけではありませんが、こういう驚きの説もあるということです。

たしかに蛇は脱皮を繰り返して生まれ変わり、成長していくということを考えればなんとなくわかるような気もしますが・・・

蛇の力・・・つまり神の力を取り入れるために鏡餅を開いていただくということでしょうか・・・

まとめ

暮れの餅は9日餅は避けるために12月29日を避けるので、たいていは30日に餅をつく家庭が多いですよね。

実家にいた頃は父が鏡餅やのし餅を作ったんですが、座敷にゴザを何枚か広げ、その上に大きなのし台を置いて作っていました。

でもテーブルじゃないので、今考えるとキツイ姿勢で作っていたんですね。

それにお餅ってつきたてはかなり熱いので、丸めるのも大変だったと思います。

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