サラ・ベルナールの世界展2018パリ世紀末ベル・エポックに咲いた花

「サラ・ベルナールの世界展」が群馬県立近代美術館で開催されます。

1860年代のパリで女優としてデビューしたサラ・ベルナールをさまざまな側面から紹介する日本初の展覧会です。

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サラ・ベルナールの世界展 2018

世界で活躍する初の国際的女優であった「サラ・ベルナール」。

1860年代にパリで女優としてデビューし、活躍した大女優です。

ベル・エポックと呼ばれる世紀末のパリでスタートして君臨し、事業家としても大成功を収めた人です。

また、女優だけでなく、自ら執筆や彫刻の制作もするアーティストでもありました。

そんなサラ・ベルナールの世界を紹介する展覧会です。

【サラ・ベルナールの世界展】

◆開催日程

◎ 2018年(平成30年)9月15日(土)~11月11日(日)

◆休館日

◎ 月曜日
※9月17日(月・祝)・9月24日(月・祝)・10月8日(月・祝)は開館
※9月18日(火)・9月25日(火)・10月9日(火)は休館

◆開催時間

◎ 9:30~17:00
※入館は16:30まで

◆開催場所

◎ 群馬県立近代美術館

◆観覧料()内は団体料金(20名以上)

◎ 一般:820円(650円) 大・高生:410円(320円)
※中学生以下無料
※障害者手帳等と持っている人とその介護者1名無料
※群馬県民の日(10月28日)は観覧無料

◆問い合わせ

◎ 群馬県立近代美術館

TEL:027-346-5560

高級娼婦の子として生まれたサラ・ベルナールは母に見捨てられたあと、サラの叔母の愛人だったド・モルニ公に教育の面倒を見てもらい、のちにフランス国立音楽演劇学校(コンセルヴァトワール)の演劇科に合格しました。

卒業後コメディ・フランセーズに入座したものの、正座員のナタリーに平手打ちをしてしまって追い出されてしまいます。

オデオン座に移り、頭角をあらわしていきましたが、普仏戦争の頃は劇場を野戦病院につくりかえて傷病兵の手当をしていたことも・・・

1872年に「リュイ・ブラス」の女王の役でヴィクトル・ユゴーから「黄金の声」と呼ばれるようになりました。

この成功によってコメディ・フランセーズに呼び戻されたんですね。

1880年に退職してからは自分で会社を設立し、五大陸で活躍する国際的スターになっていきました。

しかし70歳のときに膝の骨結核によって右足を切断したあとも、座ったままで演技をし続けたことで有名です。

すごい気力ですよね。義足をつけることは拒んでいたようですが。

1923年の3月26日に息子に見守られて永遠の眠りについています。

ちなみに息子はサラが20歳の頃に出産しています。

時代を超えて未だに多くの人を魅了するサラ・ベルナールの違った面をこの展覧会で見ることができるかもしれません。

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ミュージアム・レクチャー(記念講演会)

【ミュージアム・レクチャー(記念講演会)】

◆聴講料

◎ 無料

◆事前申込

◎ 不要
・先着:200名

◆時間

◎ 14:00~15:30

◆会場

◎ 群馬県立近代美術館 2階講堂

◆日程

◎ 第1回 「サラ・ベルナールに魅了されてーコレクターの立場から」
・2018年(平成30年)9月16日(日)
・講師:ピエール=アンドレ・エレーヌ氏

◎ 第2回 「聖なる怪物サラ・ベルナール:女優の歴史と大衆メディア(仮)」
・2018年(平成30年)10月7日(日)
・講師:白田由樹氏(大阪市立大学准教授)

◎ 第3回 「サラ・ベルナールが切り開いた、新しい芸術と社会、美意識と女性の時代(仮)」
・2018年(平成30年)10月27日(土)
・講師:岡部昌幸氏

◎ 学芸員による作品解説会
※要観覧料 申込不要
・9月29日(土)・10月17日(水)
・14:00~
・会場:展示室 1

群馬県立近代美術館へのアクセス

【群馬県立近代美術館】

〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町 992-1 群馬の森公園内

TEL:027-346-5560

◆電車利用

◎ JR「高崎駅」下車 東口より「市内循環バスぐるりん」利用
「群馬の森線 (9系統)約 38分」「群馬の森線 (10系統)約 26分」乗車
「岩鼻線 (15系統)約 25分」乗車
いずれも「群馬の森」下車 200円

◎ JR「高崎駅」東口よりタクシー利用で約 20分

◎ JR「倉賀野駅」下車 タクシー利用で約 10分

◎ JR「新町駅」下車 タクシー利用で約 10分

◆車利用

◎ 上信越自動車道「藤岡I.C」高崎方面出口より約 10分

◎ 関越自動車道「高崎玉村スマートI.C」(ETCのみ)より約 8分

◎ 北関東自動車道「前橋南I.C」より約 15分

◆駐車場

◎ あり 県立公園「群馬の森」大駐車場を利用 無料

第1駐車場は正面入口付近にあり、第2~第4駐車場は「県道142号(旧 国道354号)」北入口から入れます。

⇒■群馬の森 公園案内図

まとめ

ヨーガ行者であり、実業家・思想家でもあった中村天風先生の著書の中にサラ・ベルナールが出てくるんですよね。

サラ・ベルナールを訪ねてしばらく寄宿し、サラに薦められて「カントの自叙伝」を読んだそうです。

その時のサラは27か28歳位にしか見えなかったそうで、若いとほめると「女優に年齢はありません」と答えたみたいです。

サラ・ベルナールといえば、もちろん「アルフォンス・ミュシャ」は切り離せない存在ですよね。

ミュッシャの「ジスモンダ」のスケッチを見て気に入り、それから彼女のために芝居のポスターを制作していきました。

私がミュッシャの絵を大学時代に展覧会で見て大好きになり、その時サラ・ベルナールを知りました。ずいぶん昔のことになりますが・・・

今回のポスターで使われているのはミュッシャの「椿姫」の作品です。


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