建売住宅の場合は地鎮祭も上棟式にも縁がないと思いますが、注文住宅の場合は関係ありますよね。
もっとも最近では地鎮祭をしない人もいるようですが、たいていは行う人のほうが多いですね。
その際の服装や費用などについて紹介したいと思います。
地鎮祭とは
【地鎮祭】
「じちんさい」または「とこしずめのまつり」と読みます。
土地を鎮めるお祭であり、神様にお宿りいただくという意味や、静かにする、悪いことのないよう落ち着かせるというような意味もあります。
長く住むことになる新しい住まいが、無事に立派に出来上がるよう祈念する行事です。
【地鎮祭の流れ】
(1) 開式の辞
(2) 修祓(しゅばつ)
(3) 降神(こうしん)
(4) 献饌(けんせん)
(5) 祝詞奏上(のりとそうじょう)
(6) 四方祓(しほうばらい)
(7) 地鎮の儀(じちんのぎ)
(8) 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
(9) 撤饌(てっせん)
(10) 昇神(しょうしん)
(11) 閉式の辞
(12) 神酒拝戴(しんしゅはいたい)
※玉串の捧げ方や鍬入れ(くわいれ)などは事前に知らなくてもやり方を説明してもらえます。
※所要時間が約30分くらいです。
【準備するもの】
◆神饌 (しんせん) お供え物
○米 一合程
○塩 一合程
○水 一合程
○神酒 一升瓶
○海産物、乾物それぞれ2、3種
○野菜、果物それぞれ2、3種
○斎竹 四本(長さおよそ2米)
○斎砂 バケツ2杯分程
※工務店や神社などで用意してくれる場合もあります。
地鎮祭は大安・先勝・友引などの午前中に行われるのがほとんどです。
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地鎮祭はやったほうがいい?
地鎮祭をするのは一生に一回の人のほうが多いかもしれません。
何度も注文住宅を建てるのなら複数回、あるかもしれませんが・・・
やはり後で後悔しないためにも、注文住宅の場合は地鎮祭を行う人のほうが多いようです。
うちもやりました。
工事中にけが人が出たりしないで、無事に完成することと、そこに長く住むことになる土地ですから、やはり地鎮祭をしておいたほうがいいと思います。
もっとも、そういうことは全然信じない、何かあってもそのせいにして後悔は絶対しないという自信があれば、やらなくてもいいかもしれません。
地鎮祭の歴史は古く、持統天皇の時代(西暦690年頃)には地鎮祭を行った旨の記述が日本書紀にみられ、1300年以上前から続く伝統的な祭祀なんですね。
やはり土地の神様に家を守っていただきたいという、日本独特の祭祀だと思います。
とくに問題があった土地は地鎮祭で清めていただいておいたほうがいいと個人的には思っています。
服装と費用の相場
【地鎮祭の時の服装】
通常、地鎮祭は午前中に終わりますので、午後にご近所への挨拶回りをする人が多いので、服装もそれなりに気を使ったほうがいいでしょう。
ビルなどの大きな建築物などの地鎮祭では男性もスーツでネクタイ着用、女性もきちんとしたもの(スーツなど)を着用する場合が多いのですが、個人住宅の場合は平服で大丈夫と言われると思います。
ですが、あまりにもラフな格好でのご近所への挨拶回りは、後々、そこにずっと住むわけですから最低限失礼のない程度の服装のほうが無難ですね。
男性も夏以外は、上着は着用したほうがいいでしょう。
【地鎮祭の費用】
工務店や建築会社などでセット料金を提示されることも多いと思います。
その場合、
◆30,000円~50,000円
くらいが多いです。
これにはお供え物などの他、初穂料も含まれている場合や別の場合もあります。
事前に確かめておいたほうがいいでしょう。
初穂料(玉串料)とお供え物がセットのところも多いですが、都心部では50,000円が平均だそうです。
◆初穂料(玉串料)の相場
神職へのお礼である初穂料は2万円~3万円が多い
◆神社関係者への「お車代」
自分で神主さんを迎えに行かない場合、5,000円~10,000円
◆地鎮祭の竹や砂の準備費用
通常のものを用意した場合、10,000円程度
◆お供え物の購入費
施主が自分で用意した場合、1~2万円程度
お供え物などは神社で用意してくれて、その分も含めた玉串料としているところもあり、いろいろです。
お供え物ももっと安く自分で用意できる場合もあります。
【ご近所への挨拶回りの手土産】
だいたい500円~1,000円程度の物を用意し、工事中に迷惑がかかる近隣に挨拶してまわります。
まとめ
鍬入れは「エイ、エイ、エイ」と声を出して3回鍬を入れて砂を崩すんですよね。
けっこう恥ずかしいので小さな声で・・・
うちでは地鎮祭は簡素に行いましたが・・・
地鎮祭の後は上棟式があり、こちらのほうがお金がかかりますね。