ニームはインドのアーユルヴェーダでも、最も重要な薬木とされてきました。
ニームに含まれる成分「アザディラクチン」の働きで虫除けに使われています。
家庭菜園でアブラムシなどがつきやすいものを育てているなら、ニームを使ってもいいかもしれませんが、ニームの使用は注意したほうがいい人もいます。
ニームはアブラムシなどの虫除けに効果がある
【ニームとは】
ニームは主にインド・東南アジアなどで栽培されている薬木(インドセンダン)の名称で、インドなどでは「村の薬局」と呼ばれているそうです。
ニームの驚くべき効能は、欧米などでもようやく注目されるようになり、研究が進むにつれて、その効能の多さから、世界的にも「ミラクルニーム」と呼ばれるようになっています。
ニームは眼疾患、胃潰瘍、寄生虫、貧血、心疾患などに効果があるとされていますが、日本では薬として認められていません。
ですから、日本での主な使い方として、アブラムシなどの虫除けとして使っていることがほとんどです。
虫除けとして使う場合はニームオイルとニームケーキの併用がいいようです。
◆ニームオイル
※インドセンダンの種を圧搾機で絞りだして抽出したもの
◆ニームケーキ
※インドセンダンの種を圧搾機で絞りだして抽出した際に出来た絞り粕
【ニームを使う時の注意事項】
◆妊婦、および乳幼児の飲用は避ける
※飲用でなくてもニームスプレーなどを使うのは避けたほうがよい
◆小さな子供の届かないところに保管する
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ニームオイルとニームケーキの使い方
ニームオイルの使用方法としては希釈水を定期的に散布し、害虫が寄り付きにくくする葉面散布が有効です。
ニームケーキは有機肥料として使われています。
ニームの成分について、世界各国での研究の結果、その中の成分、アザディラクチンが害虫の寄り付きにくい環境作りにも効果があるといわれていますが、アザディラクチンの含有量によってその効果が変わってくるようです。
【ニームオイルの使い方】
◆水で薄めて使用するのが一般的
◆定められた希釈倍率を守る
◆週1回程度、葉面に散布
◆夕方散布が基本
※朝にたっぷり水やりをしておく
※バラなどの虫除けとして、真夏の日当たりの良い場所にあるものに昼間散布すると葉っぱがやけどしたような状態になることがある
【ニームケーキの使い方】
◆週1回程度、土の表面に散布する
※土の中に埋め込まない
ニームのお茶について
ニームはお茶として販売されています。
薬ではないのですが、飲用に関してはとくに、妊婦、授乳中、および乳幼児の飲用は避けてください。
ニームには胃潰瘍や寄生虫、心疾患などにも良いと言われていますが、日本では薬としては認められていません。
◆味は?
ハンパなく苦い・・・という感じでしょうか。
とても苦いので薄めにしないと飲みづらいと思います。
ニームは熱いお湯を使用したり煮出したりすると苦みが増し、成分にダメージを与えるので70℃くらいのお湯を使いましょう。
ティーバッグタイプのものが多いと思いますが、温かくして飲む場合は、お湯を注いでから1分程度で引き上げましょう。
あまり漬けすぎると苦味が増します。
◆使い終わったティーバッグの再利用
使い終わったティーバッグの中身を出して、ガーデニングなどの忌避剤(虫除け)として再利用しましょう。
まとめ
ニームオイルもニームケーキも一般的にはニオイがきつめです。
お茶は苦いので、そのままで飲めない場合は蜂蜜を入れたりミルクを入れたり、麦茶などとブレンドしたりして飲んでもいいですよ。
ニームオイルを希釈したものに、アイスの棒のような木材を漬け込んで染み込ませ、それをよく乾かしたものをゴキブリの忌避剤代わりに使っている人もいるようです。
ニームスプレーをかけるとアリも逃げていくようですから害虫対策として活躍するかもしれません。