最近、抱っこ紐による赤ちゃんのすり抜け事故が取り上げられることが多くなりました。
赤ちゃんを持つお母さんにとっては、抱っこ紐は欠かせない便利なアイテムですが、使い方を誤ると大きな事故につながってしまいます。
大切な赤ちゃんを守るためにも、安全に使うためのポイントをおさえておきましょう。
抱っこ紐で想定される事故
抱っこ紐などによる、赤ちゃんの事故は0歳が全体の半数以上を占めています。
特に0歳3カ月から0歳8カ月に多くみられ、ケガの内容は「打撲傷・挫傷」が大半です。
窒息や転落、脱臼などがあり、なかでも一番危険性が高いのが、赤ちゃんの落下です。
また、赤ちゃんを抱っこしたままの転倒や抱いたまま家事をして、柱や家具に赤ちゃんの足をぶつけてしまうこともあります。
さらに首の据わっていない月齢が小さい赤ちゃんの場合、抱っこ紐を使用する時は、赤ちゃんの首のケガに注意が必要で、首をしっかりと手で支えていないと、軽い振動でも首を骨折する可能性もあるようです。
赤ちゃんは気管が細いため、首を過度に前屈させたりするとかんたんに気道が閉塞してしまうことがあり、窒息を起こしやすいので気をつけましょう。
横抱きの状態で長時間抱っこすると、股関節脱臼を起こす可能性もあります。
抱っこ紐を使う時の注意
一度調整してしまうと変えるのが面倒な紐ですが、紐の長さが原因で、赤ちゃんが怪我をしてしまったケースがあります。
服装などを変える時、(コートを着たままの時と脱いだ時など)紐の長さを調節しなおしましょう。
赤ちゃんの月齢に合っていない抱っこ紐は使用しないようにしましょう。
赤ちゃんの首が据わるまでは背当て、頭当てがあるものを選ぶことが重要なポイントです。
SGマークのついているものであっても、SGマークに安心して用心を怠らないようにしましょう。
赤ちゃんを抱っこしたままの前かがみは非常に落下の危険性があります。
前かがみになると隙間ができてしまうので、下に落ちたものを拾う時や買い物で下の棚などから商品を取る時などは赤ちゃんを落下させないよう注意して行動しましょう。
赤ちゃんを抱っこしたままの転倒は非常に危険ですので、体が不安定になる高いヒールの靴は避けたほうがいいですね。
また、重い荷物を持ったままの抱っこも転倒の危険がありますから、注意が必要です。
とくに抱っこしたまま、両手に荷物などは厳禁です。
とっさの時、片手をすぐ使えるようにしておかないと大変な事故につながる場合があります。
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ベビーカー、抱っこ紐、おんぶ紐を使い分ける
外出時には赤ちゃんのいる人にはベビーカーや抱っこ紐、おんぶ紐は必需品といえますが、1つだけ使う人は少ないですね。
おんぶ紐は昔ながらのバッテン紐タイプが使いやすく、とくに家事をする時は便利で多くのママ達が愛用しています。
ベビーカーは近所のお散歩や買い物には便利ですが、ラッシュ時の電車などに乗る時は抱っこ紐のほうが無難といえるでしょう。
もちろん、赤ちゃんを連れてのラッシュ時の電車は避けたほうがいいのですが、どうしても避けられない場合は抱っこ紐のほうが便利です。
ベビーカーを使っても、エレベーターのない駅などは重いベビーカーを持って、赤ちゃんも抱いて、荷物も持って階段を・・・と大変ですし、まして乗り換えの必要がある場合はベビーカーを畳んだり広げたりするのも重労働です。
おんぶ紐は胸でバッテンになって恥ずかしいというママもいますが、大きめのストールを使うと授乳の時も便利に活躍してくれます。
ですから状況に応じて、使い分けることがポイントですね。
まとめ
大事な赤ちゃんを守るためにはどのアイテムを使う時もやはり注意が必要ですね。
月齢といっても、赤ちゃんの成長具合も人それぞれなので、様子を見ながら赤ちゃんにあったものを選ぶことが大事です。
抱っこ紐は便利ですが、実は抱っこ紐で移動していると赤ちゃんにとっては常に進行方向に向かって後退していく状態なので、平衡感覚の成長のためにもおんぶ紐やベビーカーもうまく使い分けて育児を楽しんで下さい。
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