独身の頃と違って、結婚するといろいろなおつきあいが増えていきます。
実家はもちろん、親戚とのつきあいも大変なこともあります。
まして長男、長女、もしくは実家を継いだ人などは本当に面倒だと思うようなつきあいも多々ありますね。
時代が違うといっても、徐々に変えていくことは出来るかもしれませんが、なかなか思うようにいかないこともあります。
双方の実家の地域では常識とされていることでも、相手にとっては初耳の風習もけっこうありますよ。
ここでは一般的に最近の傾向としてのお歳暮事情を紹介したいと思います。
結婚後に実家にはお歳暮は贈るもの?
結婚したら実家にお歳暮は贈るものなのか悩む若いご夫婦も多いですよね。
お歳暮だけに限らず、お中元やお年始、お盆の時の手土産など、地域や慣習によっても異なることが多いので、どれが正しいとはいえないことが多いんですよね。
◆お歳暮の由来
お歳暮は年越しの御霊祭(みたままつり)の時に嫁いでいった娘や分家の人たちが、本家に塩鮭・するめ・数の子・塩ぶりなどの魚介類の干物などを持ち寄って、祖先の霊に供えた名残りです。
それから後、遠方にすむ親戚や帰省できない子どもなどが「歳神様」(としがみさま:新年の神様)に供える供物を本家に贈るようになったのが由来とされています。
やがてそれがお世話になった人や上司などにも贈られるようになったんですね。
昔は会社の上司にお中元やお歳暮を贈るのはある程度、常識とされていた時期もありますが、年々そういったことも変化して、会社でお中元やお歳暮のやり取りは禁止されているところも多くなりました。
もちろん、すべての会社がそうというのではありません。
今でも直属の上司などにお歳暮などを贈っている人もかなりいます。
では結婚した後はお歳暮は実家に贈るのかということですが、ご両親からそういう気遣いはいらないといわれているのでなければ贈ったほうがいいでしょう。
私も結婚した最初の年に母から言われて、「実家には新巻鮭を贈るのよ」ということで一度だけ贈ったことがあります。
一度だけでお歳暮をやめたという意味ではなく、新巻鮭を贈ったら、けっこう切ったりするのが面倒とかで、それを小分けにして冷凍する(いっぺんに食べきれないので)のも手間がかかるということで次の年から別のものを贈るようにしました。
父が日本酒が好きだったので日本酒が多かったですね。
主人の実家の方はといえば、お肉類がいいということでハムとかお肉などにしていました。
今の時代は長男・長女でも外に出て別に暮らす人も多く、ご両親だけで暮らしている人が増えていますよね。
家庭によってもそういうつきあいはしてこなかった家もあるでしょうし、贈る慣習がない地域があるかもしれませんので前もって聞くか、初めて贈った後に贈らなくてもいいと言われたら、それに従ったほうがいいですね。
お歳暮は絶対に贈るもの・・・とかいう義務的なものではなく、お世話になった人への感謝の印として贈るものですから、贈る場合は相手の喜ぶものを贈りたいものです。
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実家にお歳暮を贈る時には誰の名前で贈る?
お歳暮ののしの下に名前を入れるときや送り状に誰の名前にするか迷うことがあると思います。
ご主人の名前にするか、連名にするかなどですね。
どちらの実家に贈る場合でも、通常はご主人の名前で贈ることが多いです。
連名にしたい場合はそうしてもいいと思いますよ。
また、親から相手の親へのお歳暮の品を子どもが代わって贈る場合は親の名前で贈ります。
お歳暮やお中元は一度始めると、なかなか途中でやめられないことが多いですよね。
会社の上司などは退職を機にやめることがほとんどですが、親戚とかだとけっこう途中で辞めるのは難しいです。
マナーに厳しい家庭ではお歳暮の品をもっていけない場合は送り状は別にしますが、多くの家庭では実家にわざわざ送り状を出す人は少ないかもしれません。
でも、手書きのメッセージは相手の心に響きますので、あまり堅苦しい文面ではなくても気持ちを伝える言葉を書けばいいと思います。
実家にお歳暮を贈る時の金額の相場とオススメの品
【お歳暮を贈る時の金額の相場】
基本的には3,000円~5,000円の間がもっとも多いですね。
3,000円が多く、けっこうお世話になっている人などは5,000円といった具合でしょうか。
もちろん、人によっては1万円くらいのものを贈る人もいますけれど・・・
結婚後すぐのお歳暮といっても、結婚したのが20代の半ばくらいの人は金銭的にも5,000円はきついと思ったら3,000円くらいで十分だと思います。
お中元もお歳暮も同じ金額の人が多いですが、変えている場合はお歳暮のほうが高めになります。
【お歳暮にオススメの品は?】
あるアンケートによれば、お歳暮に贈った商品のランキングで
(1)お菓子・アイス
(2)ビール
(3)加工肉(ハム・ソーセージ)
(4)コーヒー・紅茶・日本茶
(5)老舗の惣菜など
という結果だそうですが、もらって嬉しかったランキングは
(1)商品券
(2)お菓子・アイス
(3)加工肉(ハム・ソーセージ)
(4)ビール
(5)カタログギフト
という結果だそうです。
1位の商品券はだいたい5,000円(もしくはそれ以上)贈る人ですね、通常は・・・
5位のカタログギフトは贈るのにちょっと考えてしまうことが多いのではないでしょうか?
会社の上司や親戚などは好みがわからないことがありますが、実家の場合は好きなものとかがわかると思いますので、そういったものを贈るといいと思います。
中身は同じ品物なのに・・・・
包装紙ってけっこうポイント高いです。
安っぽい包装紙のものは敬遠される傾向があり、お歳暮やお中元はデパートの包装紙というのは好まれていますね。
もっとも多いのがデパートなどの店頭で購入、もしくはデパートの通販を利用する人が多いようです。
直接お歳暮の品を持って訪問する時は風呂敷に包んでいったほうがいいですね。
紙袋で持って行った時は風呂敷と同じように中の品物を出して渡します。
まとめ
お中元やお歳暮で品物に迷ったら、奥さんの好きそうなものを選ぶというも多いですよ。
またお子さんがいる家庭ではお菓子などを贈る人も多いですね。
最近は珍しい物、お取り寄せのグルメなど、自分に贈る人も増えているようです・・・