湯たんぽの使い方を間違えると低温やけどに!安全な使い方と対策

寒くなってきましたね。

冬になると冷たい布団に入るとなかなか寝付けませんよね。

そこで活躍するのが「湯たんぽ」です。東日本大震災以降、湯たんぽの良さが再び認められて多くの人が活用するようになりましたが、その湯たんぽによる事故も増えています。

とくに多いのが「低温やけど」ですね。「低温やけど」は甘く見てはいけません。

正しく安全に使う方法を紹介したいと思います。

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湯たんぽで低温やけどをしないように安全に使おう

湯たんぽで低温やけど04 - コピー

湯たんぽやカイロなどの注意書きに「低温やけど注意」と書いてありますよね。

その「低温やけど注意」を関西弁と勘違いしている人もたまにいるようです。

つまり「低温だけど注意が必要」という意味と・・・

本当は「低温やけどに注意」という意味ですが・・・

低温やけどと聞くと、火事や熱湯がかかったり、油がかかったりした時のようなやけどよりは軽いものだと考えてしまう人が多いのですが、低温やけどは重篤な症状になることが多いのです。

やけどの跡も低温やけどのほうが残りやすいですよ。

体温よりも高い温度のものが体に長時間触れていると「低温やけど」を引き起こします。

どのくらいで低温やけどになるかというと

◆44℃では3時間から4時間

◆46℃では30分から1時間

◆50℃では2分から3分  

(出典:山田幸生「製品と安全第72号」低温やけどについて)

湯たんぽなどでも足などにつけたままだと危険だということがわかると思います。

とくに以下のような人は湯たんぽを使用する時は注意が必要です。

◆疲れが溜まっていて熟睡というより、爆睡してしまうような人

◆糖尿病等で血行障害のある人は、熱さを感じにくいことがあるので特に注意が必要

◆高齢者や赤ちゃん

◆泥酔した人

冬になると手足の血行が悪い冷え性の人も注意が必要です。

足などでとくにかかとなどは血行が悪くなりがちですが、血行が悪いと熱が一か所に留まってしまうために皮膚に強いダメージを与えてしまうことが多いので気をつけたほうがいいですね。

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低温やけどの症状

湯たんぽで低温やけど02 - コピー

【やけどの症状】

やけどの深さ 1度

◎ 皮膚の表面の層に障害を受けた状態

ひりひりした痛みと赤みが発生

やけどの深さ 2度

◎ 浅い

強い痛みと赤み、水泡が発生

◎ 深い

水疱が発生

その下の皮膚が白くなる

治癒には2週間以上かかる

やけどの深さ 3度

◎ 皮膚の全ての層が壊死

治癒には2週間以上かかる

(出典:山田幸生「製品と安全第72号」低温やけどについて)

じつは以前、家族が湯たんぽで低温やけどになったことがあります。

疲れていて爆睡していて、湯たんぽに足をのせたまま何時間も・・・

その結果、水疱ができてすぐに皮膚科に行きました。

かなり昔なので何度のやけどかは覚えていないのですが、たぶん2度の深いやけどではなかったかと・・・

手術とかは必要ありませんでしたが、じっさいに完治したのは3月末にやけどして、8月半ばか、末くらいまでかかったと思います。

やけどした部分は水とかお湯とかに触れさせると雑菌が入って大変なことになると言われて、お風呂にはいる時も二重にした大きなゴミ袋をしっかり巻いてとめ、水が入らないようにして、湯船に浸かる時はやけどしたほうの足は出したままで・・・という不便な生活が続きました。

ほんとうに低温やけどは重度になると完治するのにも時間がかかるだけでなく、大変です。

使い方を守って安全に使えばとても便利なものですから、正しい使い方をしましょう。

湯たんぽの低温やけど対策

湯たんぽで低温やけど05 - コピー

基本的に湯たんぽは足を温めるというよりも、足の部分周辺の布団を温めておくのが目的です。

ですから正しくは寝る何時間か前までに布団の中に入れておき、寝る時には出して使うのが正しい使い方です。

また、湯たんぽに熱湯などを入れてしまうと湯を注ぐときに(通常の)やけどをしたりすることもありますから、使う湯の温度にも気をつけます。

湯たんぽを使っているのがお子さんや高齢者で、保護者や介護する人が見ている場合は、一定時間過ぎたら湯たんぽの位置を変えます。

湯たんぽのカバーも二重にするという対策もあります。

寝る前はそのままか、一枚カバーをかけて布団の中に入れておき、寝るときにカバーに入れた湯たんぽをさらにバスタオルなどで巻いて使用します。

こうすると少し温度がやわらぎます。

これで低温やけどはしないということではありませんが、低温やけどを起こすまでの時間が長くなります。

湯たんぽの種類や注意点についてはこちらの記事でどうぞ↓

⇒■関連記事 湯たんぽをこたつに入れて節約しよう!電気を入れなくても中は暖かい 

まとめ

湯たんぽで低温やけど03 - コピー

低温やけどの事故で多い順は

(1)湯たんぽ

(2)カイロ

(3)電気毛布

(4)電気アンカ

となっているようです。

湯たんぽだけでなく、カイロも体に当てたまま長時間使用する人が多いので気をつけたいですね。

低温やけどというと、こういった暖房器具のようなイメージしかないという人も多いのですが、ノートパソコンを膝の上に乗せて使っているような人も低温やけどの危険があります。

もし水泡などができてしまった場合は自分で潰したりすると雑菌が入って大変なことになる場合がありますから、すぐに皮膚科に行きましょう。

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