秋になって柿が色づいてきて美味しい季節になりました。
でも甘柿ならそのまま食べられますが、渋柿はそのままでは渋くて食べられませんよね。
そこで家庭で出来る簡単な渋柿の渋抜き方法を紹介したいと思います。
渋柿の渋抜き方法いろいろ
渋柿の渋みの原因は柿に含まれているタンニンです。
タンニンは水に溶けやすく、口の粘膜にくっつくと渋味を感じます。
ただ、アセトアルデヒドという物質とくっつくことで水に溶けにくくなり、食べても渋味を感じなくなるのです。
アセトアルデヒドは、アルコールや炭酸ガスを使えば発生させることができます。
【渋柿の渋抜き方法】
◆干し柿にする方法
昔ながらの方法ですね。
ただ皮をむいたり、天日で干すにも時間がかかります。
1ヶ月以上、風通しの良い軒下などに陰干しします。
保存食としてなら時間をかけても作る価値はあります。
◆焼酎を使う方法
焼酎の35度を使って渋抜きする方法です。
35度以上であればブランデーなどでもできますし、また渋抜き用の焼酎「しぶぬき職人(47度)」というものを使うと早く渋が抜けます。
◆ドライアイスを使う方法
ドライアイスが気化した二酸化炭素を利用する方法です。
ドライアイスの扱いに注意が必要です。
◆常温で熟すのを待つ方法
完熟するまで常温で放置する方法です。
熟した柿は冷凍して、少し解凍した状態でシャーベットとして食べると美味しいです。
簡単なのは焼酎を使う方法
【おススメの方法は焼酎を使う方法】
簡単にできるのはやはり焼酎を使う渋抜き方法ですね。
【用意するもの】
◆漬物用などの厚手のビニール袋
◆焼酎35度以上のもの または35度以上のブランデーやウイスキーでも
◆柿にアルコールを漬けるための器
◆袋をしばる紐など
◆古着(綿のTシャツなど)・・・皮が黒くなるのを防ぐため
◆ティッシュ
【渋抜き手順】
(1)器に焼酎を入れておく
(2)ビニール袋に古着を入れておく
(3)渋柿のヘタを焼酎に2~3回漬ける
(4)皮についたアルコールはそっとティッシュで拭き取る
(5)柿をビニール袋に入れていく(多くても2段まで)
※3段以上重ねると下の柿が重さで痛むため
(6)中の空気を抜いて口を紐で縛る
(7)20℃前後の室内に1週間から14日ほど置く
※日光が直接当たらない場所に置く
(8)1週間位たったところで渋抜き具合を確認する
※柿の種類や温度などによって渋抜けの日数が異なるため
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柿は二日酔いにも効果がある?
柿には二日酔いを防ぐ成分が豊富に含まれているのをご存知ですか?
柿の渋みの中に含まれる「タンニン」という物質が、胃や小腸でのアルコールの吸収を妨げて、アセトアルデヒトを分解し、「カタラーゼ」という酵素は直接アルコールの分解を促進するのです。
二日酔いの予防として食べるのもいいのですが、もし二日酔いになってしまった後でも、低血糖状態を改善する果糖が柿には多量に含まれているので、効果があると言われています。
飲み会前に食べておくといいかもしれませんね。
まあ、二日酔いになるほど飲まなければいいんですけどね、本当は・・・
二日酔い防止の他にも柿は風邪予防・むくみ解消・便秘改善などがあります。
むくみ防止・利尿作用のあるカリウムが豊富だから、デトックスの効果もあるんですね。
まとめ
柿は美容にもいいようなのですが、沢山食べるとお腹をこわしたことがあるので、やはり程々にいただくのがいいと思います。
柿は種類によって味が違いますが、どれもおいしいですから・・・
柿は富有柿とか次郎柿が有名ですが、私は禅寺丸柿が好きなんですよね。
あまり出回ってませんから知らない人のほうが多いかもしれませんが・・・
実がかたくて、こぶりで、粉を吹いたような茶色っぽい果肉なんですが、おいしいんですよね。
残念ながら、親戚にいっぱいあった禅寺丸の木がなくなってしまったので、最近は食べてないですが・・・・