一部の地域では昔から行われていた習慣の「お盆玉」。
もちろん、お盆玉という名前であげていたとは限りませんが、お盆に帰省した時などに子どもが祖父母や親戚の人からもらっていたという地域はあるようです。
でも、全国的な習慣である「お年玉」と違って、今までそんな習慣がなかった地域の人にしてみれば「いらない」「迷惑な習慣」と感じている人も多いようです。
「お盆玉」をあげている人の相場についても紹介したいと思います。
お盆玉の新習慣はいらない 迷惑と考えている人が多い?
「お盆玉」はマルアイという産業用包装用品の製造販売が2010年に商標登録されています。
「お盆玉」はもともと江戸時代の山形地方で奉公人に「お盆小遣い」として生活用品などを渡していたのが起源とされています。
「お盆玉」のぽち袋をマルアイが作って販売した直後から3年間位は、かなり認知度も低く、売れなかったそうです。
それが2014年に郵便局で「お盆玉のぽち袋」を取り扱うようになってメディアの露出も増えてきたので、けっこう知られるようになっています。
でも、もともとそんな習慣がない地域の人にとってはかなり迷惑と感じている人も多いようですね。
お盆に帰省した際におじいちゃんやおばあちゃんが孫にお小遣いをあげるというのはけっこうあるようです。
祖父母の生活に余裕がある場合は息子夫婦や娘夫婦、その孫達に会いに来てもらいたいということもあって「お盆玉」は賛成のようですが、年金暮らしで大変な生活をしている場合、これ以上支出を増やしたくないと思っている人も・・・
また「お盆玉」のような習慣が定着すると、独身の社会人の場合や、子どもがいない夫婦などが甥や姪などに「お年玉」のほかに「お盆玉」をあげるというのは抵抗が強い人も多くいるようです。
いつもあげるばっかりで、お返しもほとんどないと嘆く人も・・・
また、安易に子どもにお小遣いをあげる機会を増やすのは、金銭感覚を育てる意味でも良くないという意見もあります。
そういったクレームもマルアイや郵便局の方にもあるみたいですね。
もとからそういった習慣があったところは続ければいいと思いますが、無理やり全国的に定着させようとするのは違和感がある人が多いようです。
個人的にはあげたい人があげればいいと思いますが、「お盆玉」の定着にはやはり違和感を感じますね。
「お盆玉」をあげる余裕が無い人もいるわけですし、そういった人がへんに罪悪感を感じたり、居心地の悪い思いをするのってどうかなって思います。
お盆で帰省する時も、実家が遠い場合などはかなりの交通費がかかりますし、手土産も用意しなければいけませんから、それだけでもたいへんな出費になります。
お盆は本来、ご先祖様の霊を供養する行事であり、「お盆玉」をもらうため・・・ではないですからね。
夏のボーナスは帰省費だけで吹っ飛んでしまう人もいるのに、「お盆玉」のようなものが習慣として根付いてしまうと、人によっては何かと理由をつけて帰省そのものをやめてしまう可能性もないとはいえませんよね。
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あげている人のお盆玉の相場って?
昔から習慣として「お盆玉」というより、帰省した際に祖父母などからお小遣いとしてもらっていた人もいますよね。
相場としてはどのくらいの金額をあげるのか、気になる人もいると思います。
目安としては1ヶ月のお小遣い程度、という意見もあります。
小学生だと1ヶ月のお小遣いの金額は500円~1,000円が多いというデータがあるようです。
「お盆玉」としては1,000円~3,000円程度。
中学生だと1ヶ月のお小遣いの金額は1,000円~3,000円だそうです。
「お盆玉」では2,000円~5,000円程度。
高校生だと1ヶ月のお小遣いの金額は5,000円~7,000円。
「お盆玉」では5,000円~10,000円程度が相場のようです。
小学生以下なら500円~1,000円程度が多いようです。
でも、今までそんな習慣がなかった場合は無理に用意する必要はないと思います。
お盆玉のぽち袋について
「おぼんだま」という名前のものはマルアイが商標登録しているので、マルアイ製品のぽち袋が販売されています。
アマゾンや楽天などでも購入できますし、郵便局やイオンなどでも販売されています。
もちろん、「お盆玉」や「おぼんだま」と書かれたぽち袋でなくても、夏の風物詩の柄のぽち袋などを使っている人もいます。
大手の雑貨ショップなどでも取り扱いが増えていますね。
マルアイ以外のぽち袋には「おこづかい」と書かれたものや、「宿題がんばれ」とか「またおいで」とか「少しだけど」といったネーミングのものもあります。
祖父母がお孫さんにあげるのを想定しているネーミングが多いようですが・・・
通販で買うと場合によっては送料が高くつく場合もありますが・・・
まとめ
恵方巻きとはハロウィンなどはやりたい人が勝手にやればいいという選択肢があるのでいいんですけどね。
この「お盆玉」は賛否両論あって、習慣として定着するかどうか、微妙な感じがします。