今年2016年の初夏から、関東の水がめである「利根川水系8ダム」の貯水量が異常に低く、水不足が懸念されています。
10%の取水制限も状況によっては引き上げられる可能性も・・・
家庭で節水する場合にはどんな方法があるか、紹介したいと思います。
東京など利根川水系の水不足で取水制限10%に
【利根川水系の8ダム】
◆矢木沢ダム
◆藤原ダム
◆相俣ダム(あいまただむ)
◆奈良俣ダム(ならまただむ)
◆薗原ダム(そのはらだむ)
◆草木ダム
◆下久保ダム
◆渡良瀬貯水池(わたらせゆうすいち)
この利根川水系を利用しているのは1都5県で「東京・茨城・栃木・群馬・千葉・埼玉」です。
現在の貯水量は「列島渇水」と呼ばれた1994年と同じ水準で、このまま貯水量が減ると10%の取水制限が20%に引き上げられる可能性もあるようです。
20%の取水制限になるのは8ダムの総貯水量が1億5000万立方メートルを下回った場合のようです。
今のまま、とくに矢木沢ダム付近の降水量が少ないと非常に危険な貯水量のようですね。
取水制限するということはどういうことかというと、ダムからの水が流れている川から、浄水場が取る水の量を制限することです。
10%の取水制限の時はあまり感じないかもしれませんが、20%の取水制限が実行されると公園の水道や噴水が止められたり、大量の水を使うプールなどの施設に節水の要請がされたり、高台にある住宅に影響が出る、水道の水圧が下げられたりすることがあります。
30%の取水制限になると、今度は各家庭で一時的に断水になる可能性も出てきますから大変です。
そのため、各家庭でも今のうちから節水を心がけて欲しいということなんですね。
目安としては一人1日あたり約10リットルの節水だそうです。
お風呂やトイレ、キッチンや洗面所などでの水の使い方に工夫して節水を心がけたほうがいいですね。
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節水する方法は?
【家庭で水を多く使う場所】
・お風呂
・トイレ
・キッチン
・洗面所
・洗濯
こういった場所で節水する方法などを紹介したいと思います。
◆お風呂
◎ 湯船に入れる湯量を少し控える
※水を入れた2Lのペットボトルなどを数本湯船に入れるとよい
※水は数日使えるし、洗濯に使ったり掃除や散水にも使える
◎ シャワーは節水シャワーヘッドを使ったり、使用中はこまめにとめる
※お風呂の残り湯をそのままトイレタンクに入れるのはNG
細かいゴミが詰まって、水道屋さんを呼ぶはめになる可能性がありますから、断水時などで使う時は洗濯ネットの目がつんだ生地タイプのものなどを使って、細かいゴミをこしてから使います。
◎ シャワーがお湯になるまでの間は湯船に注ぐ
◎ シャワーだけで湯船に湯をためない時は、浴槽内でシャワーを浴びて湯をため、掃除などに使う
◆トイレ
◎ トイレのレバーの大小を使い分ける
※トイレタンクにペットボトルなどを入れる方法はオススメできません。
※トイレが詰まる可能性があります。
◆キッチン
◎ 洗い物の汚れは新聞紙などで拭き取ってから洗う
◎ 水を出しっぱなしにして洗わない(ため洗いをする)
◎ 洗剤を使い過ぎない
※余分な洗剤を落とすために水を多く使うことになる
◎ 蛇口に取り付けて使う「節水コマ」を利用する
◎ 食器洗い乾燥機があれば、それを使う
◎ 米のとぎ汁は植木などにまいたり、使った食器をつけておくと汚れが落ちやすい
◆洗面所
◎ 歯磨き時の口をすすぐ時にはコップを使用する
◎ 水をためて顔を洗う
◆洗濯
◎ 風呂の残り湯を洗濯などに利用する
※すすぎなどではなく、洗いだけに使用するのがオススメ
※そのほうが垢や汚れなどが気にならない
◎ お風呂に入った時に小物をついでに洗う
※下着や靴下などの小物を入浴時に手洗いすると洗濯機をまわす回数を減らせる
※乾きにくいものは脱水だけ洗濯機を使う
◆洗車
◎ バケツに水を汲んで使用する
※ホースなどでじゃんじゃん水をかけて洗わない
◆庭の水やり
◎ 外にバケツを置いて雨水を利用する
※ただし夏場などで長期にためておくとボウフラがわいたりするのでこまめにまく
まとめ
いつもは水道の蛇口をひねれば水が出てくるのは当たり前のように思っていますが、いざ断水となるととても困りますよね。
とくに断水時のトイレなどは・・・
このまま取水制限が20%や30%に上る前に、ひとりひとりが節水して、少しでも使う水を減らしたほうがいいですね。