年末年始となると「お餅」を食べる機会が増えますよね。
この時期はお餅が喉に詰まる事故が急増します。
楽しい年末年始を過ごすためにもお餅を食べる時は注意が必要です。
お餅が詰まりやすいのは高齢者
お餅が喉に詰まって救急搬送されるのが多いのは年末年始です。
そのなかには残念ながら死亡するケースもあるんですよね。
うちの地域でもお餅を詰まらせて救急搬送された人もいます。
お餅を喉に詰まらせて救急搬送される90%以上は「65歳以上の高齢者」です。
高齢者のなかでもとくに70代~80代が多く搬送されています。
高齢者の場合は「お餅」だけでなく「団子」「大福」などの粘るタイプの食品は喉に詰まりやすいとされています。
「お雑煮」をはじめ、「磯辺焼き」「餡子餅(あんこもち)」なども注意したいですね。
高齢者といっても個人差が大きいので要因は断定できませんが、一般的な要因があります。
◆高齢者がお餅を喉に詰まらせてしまう要因
・かむ力や飲み込む力が弱くなっている
・だ液の分泌量が減少している
・食べたものが詰まりかけた時に咳をする反応が弱くなっている
・早食いや詰め込み食い
・30℃~40℃くらいにちょっと冷めた餅はくっつきやすい
・入れ歯をしている人も多く、よく噛めない
飲み込む力が弱くなっていると自覚している場合の高齢者の方は、ひとりでお餅を食べるのは避けたほうがいいかもしれません。
子どもなどもお餅を喉に詰まらせることがありますから、お餅を食べながら遊ぶことがないように注意が必要です。
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お餅を喉に詰まらせない方法
「磯辺焼き」のようなものより「お雑煮」のほうがまだ汁物なので、先に汁で喉を湿らせておくといいとされています。
だ液の分泌が少ないために、お茶や水、汁物などで喉を湿らせてからお餅を食べたほうがいいですね。
【お餅を喉に詰まらせないために】
・水分(お茶・水・汁物など)で喉を湿らせておいてから食べる
・お餅を口に入れているときにおしゃべりはしない
※声をだす時は気道があいているため
・食べながら横にならない
・寝たきりの人や介助が必要な人にあおむけや横になった状態で食べさせない
・なるべく小さく切っておく
・ゆっくりとよくかんでだ液とよく混ぜる
・背中を丸めた状態で食べない
※背中が丸くなった状態は食べたものが間違って気道に入りやすく飲み込みにくい
お餅が喉に詰まったら
お餅を食べていたら急に喉をおさえるポーズを取って、顔色が変わった時は喉に詰まったと考えられます。
そばに誰か居る場合は助けを求め、119番通報をしてもらいましょう。
喉を詰まらせた本人に意識がある場合は対処法を行います。
でもいざという時になかなか出来ないのではないかと思いますが、高齢者が家族にいる場合は覚えておいたほうがいいかもしれません。
119番通報した時に指示をあおぎ、それに従うことも必要です。
◆対処法
◎ 背部叩打法(はいぶこうだほう)
頭を低くさせて後ろから手のひらの基部で肩甲骨と肩甲骨の中間あたりを力強く何度も叩く方法
◎ 腹部突き上げ法(ハイムリック法)
注意:妊婦や乳児(小学生以下)は不可
後ろからウエスト付近に手を回し、拳の手を片方の手で掴んでおへそとみぞおちの中間を上向きに圧迫する方法
※この方法は内部損傷や合併症を起こす危険性もあるので注意が必要
まとめ
高齢者はお餅を食べるのにリスクがあるといっても、好きな人も多いんですよね、お餅が・・・
とくに一人暮らしの高齢者はお餅を食べないほうがいいということですが、なかなか・・・・
どうしても一人でも食べる場合はお餅を詰まらせない対策をとって食べるしかないと思います。