節分といえば豆まきですよね。
豆まきには欠かせない鬼の存在・・・
鬼は角があってトラの皮のふんどしを身につけてますが、なぜそうなのかはちゃんと理由があります。
節分の鬼の格好の理由とは?
方角とかを気にする人はそれが北東であることはよくご存知だと思いますが・・・
家を建てる時も、この鬼門の方角に当たる所はトイレやお風呂などは避けるという人も多いですよね。
とくにトイレは・・・
この鬼門の方角を十二支であらわすと丑寅(うしとら)の方角となります。
ですから丑寅の方角が、鬼が出入りする方角とされているのです。
この丑寅は時刻で言うと午前2時~午前4時までくらいで、この時刻に鬼がやってくるといわれています。
(有名な丑の刻参りの丑三つ時とは午前3時半~4時くらいまでですね。)
それで鬼はウシの角とトラのきばを持ち、トラの皮でできたふんどしなどを身につけた格好となっているのですね。
時々、鬼のふんどしをヒョウ柄と勘違いしている人もいますが、トラです。
鬼は「陰(おん)」に由来し、主として邪気のことをさします。
節分の由来と豆まきの作法
季節の変わり目である節分は、本来「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをさします。
なかでも立春は最初の節分で、春の始まりの日であり、新しい「陽」の気がスタートする時でもあるので、節分というと最初の立春の前日だけを指すようになったようです。
【福豆に大豆を使う理由】
大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられましたが、米よりも粒が大きく、穀霊で邪気を払うのに最適とされ、魔の目「魔目=まめ」に豆をぶつけて魔を滅する「魔滅=まめ」にも通じるんだとか・・・
【福豆の大豆は炒ったものを使う】
生の豆を使った場合、拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされているため、必ず炒り豆を使います。
最近は豆まき用の豆は炒ってあるものを売っているので、それを使えば簡単ですね。
「炒る」が「射る」にも通じ、「魔目」を「射る」ことで「魔滅」となるそうです。
【焼嗅(やいかがし)】
柊(ひいらぎ)に鰯(イワシ)の頭をさして家の戸口に置いて鬼の侵入を防ぐ風習があります。
これは臭いのきついものや尖ったものを厄払いとして、昔から使っていたからです。
節分に鰯料理を食べる人も多いようです。
【豆まきの作法】
◆福豆の準備
炒った大豆を枡か三方(神様にお供えものをする器)に入れ、夜まで神棚に供えておく
◆豆をまくのは夜
鬼が来るのは真夜中なので、豆まきは夜が適してる
◆豆をまくのは一家の主人
基本的に豆をまくのは家長の役目(ただし年男・年女・厄年の人がまく場合も)
◆豆のまき方
まず、玄関や窓を開けて「鬼は外!」と言って豆をまく
すぐに玄関や窓を閉めて、鬼が入って来られないようにしてから「福は内!」と言って豆をまく
※奥の部屋から順に豆をまいていくところが多いが、地域によってかなり異なる
◆豆を食べる
豆まきが終わったら数え年の分だけ、豆を食べる
※満年齢+1個
※地方によって食べる個数は異なる場合も・・・
※多くて食べられない場合は福茶を飲む
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【福茶の作り方】
◆材料(湯のみ一杯分)
●塩昆布、または昆布の佃煮……適量
●福豆……3粒
●梅干……1粒(種をとったもの)
●熱湯……180cc
◆材料を入れて熱湯を注ぐだけで出来上がり!
2015年(平成27年)の恵方は西南西
恵方とは、その年の歳徳神(としとくじん)の方角のことであり、その年の最も良いとされる方角のことです。
節分に恵方巻きを食べる人も増えていますよね。
節分に恵方巻きを食べる習慣は、関東では昔はあまりなかったと思います。
大阪の方から徐々に広まって、コンビニなどの全国展開によって認知度が高まったようです。
【恵方巻きの食べ方】
◆太巻きをひとり1本ずつ準備
●七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きが望ましい
●縁が切れないように包丁をいれないで丸ごと1本
◆恵方を向いて願いごとをしながら、黙って最後まで食べきる
※しゃべると運が逃げてしまう
まとめ
節分の豆まきだけは毎年していますね。
恵方巻きはあまり食べませんが・・・・
豆を食べる数も年々増えていくので、福茶を飲むほうが簡単かもしれませんね。
余った福豆はミルサーなどできな粉にしたり、適当に砕いた豆と板チョコをレンジで溶かしたものを混ぜて冷やして固めたり、料理に使ったりするといいですよ。
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