横浜かもんやま能は「大老井伊掃部頭直弼(いいかもんのかみなおすけ)公(井伊直弼)」をしのんで、毎年開催されています。
今年は井伊家お抱えの狂言方だった茂山家の茂山千作が狂言「萩大名」を、能は観世銕之丞(かんぜてつのじょう)の「弱法師 盲目之舞」が観られます。
横浜能楽堂 第34回 横浜かもんやま能 2017
【横浜能楽堂 第34回 横浜かもんやま能 2017】
◆開催日程
◎ 2017年(平成29年)10月15日(日)
◆時間
◎ 開場
13:00~
◎ 開演
14:00~16:20
◆場所
◎ 横浜能楽堂(掃部山公園内)
◆料金
・S席 4,000円
・A席 3,500円
・B席 3,000円
※全席指定
◆内容
・狂言「萩大名」(大蔵流)
シテ(大名) :茂山 千作
アド(太郎冠者):茂山 茂
アド(庭の亭主):松本 薫
後見 :島田洋海
・能「弱法師 盲目之舞」(観世流)
シテ(俊徳丸) :観世銕之丞
ワキ(高安通俊) :森 常好
アイ(通俊ノ下人):茂山 茂
笛 :一噌 隆之
小鼓 :幸 正昭
大鼓 :亀井 実
後見 :清水 寛二 泉 雅一郎
地謡 :西村 高夫 柴田 稔
伊藤 嘉章 加藤 眞悟
野村 昌司 梅若 久紀
青木 健一 観世 淳夫
◆問い合わせ
◎ 横浜能楽堂
TEL:045-263-3055
【横浜能楽堂と掃部山公園について】
「横浜かもんやま能」が開催される「横浜能楽堂」は掃部山(かもんやま)公園内にあります。
本舞台は旧染井能舞台として親しまれてきた能舞台を復元したものです。
旧加賀藩主前田斉泰(なりやす)邸に建てられて、のちに染井(東京)の松平頼寿(よりなが)邸に移築され、昭和40年ころまで利用されてきたようです。
通常、能舞台の鏡板には「松」だけが描かれていますよね。
でも横浜能楽堂の本舞台は「松」に加えて「梅」も描かれています。
これは非常に珍しいそうです。
前田家の祖である菅公(菅原道真)の梅にちなんだとされているそうですが・・・
関東地方現存最古の能舞台です。
「横浜かもんやま能」は第1回~13回までは掃部山公園で行われていましたが、横浜能楽堂が開館してからは横浜能楽堂内で行われています。
掃部山公園のある土地一帯は江戸時代まで「不動山」と呼ばれ、のちに「鉄道山」と呼ばれるようになりました。
1887年(明治17年)に旧彦根藩の融資がこの土地を購入したことにより、井伊家の所有地となって1909年(明治42年)に井伊掃部頭直弼(いいかもんのかみなおすけ)の銅像が建立されました。
「掃部頭(かもんのかみ)」にちなんで「掃部山」と名付けられたようです。
銅像は台座も含めて約 11m。
この土地一帯が井伊家から横浜市に寄付されたのが1914年(大正3年)です。
寄付された土地を横浜市が整備して公園として一般公開されるようになりました。
銅像は関東大震災の時も台座の上部と下部にずれが生じて、見ている方角が少し変わりましたが倒壊はまぬがれました。
しかし太平洋戦争当時に金属回収の目的で初代の井伊掃部頭直弼の像は消えてしまいました。
今の銅像は二代目で、開国100年祭の開催を記念して建てられています。
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【横浜能楽堂】
〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ヶ丘27-2
TEL:045-263-3055
◆電車利用
◎ JR根岸線「桜木町駅」下車 徒歩約 15分
◎ 市営地下鉄「桜木町駅」下車 徒歩約 15分
◎ みなとみらい線「みなとみらい駅」下車 徒歩約 20分
◎ 京浜急行「日ノ出町駅」下車 徒歩約 18分
◆バス利用
◎ 横浜市営バス:103系統
「戸部一丁目」下車
◎ 横浜市営バス:8・26・58・89・101・105・106系統
◎ 神奈中バス:横43・横44・港61系統
◎ 江ノ電バス:大船駅行・栗木行
◎ 京急バス:110系統
「紅葉坂」下車
まとめ
横浜能楽堂は全国でも珍しい「2階席」がある能楽堂です。
マニアックな席で観る能や狂言はまた違った感動を与えてくれるかもしれませんね。