5年間かけて行われた十二神将像の修理完成記念の特別公開が神奈川県立金沢文庫で行われます。
十二幅揃いでの展示は14年ぶりとなっています。
中世歴史博物館 金沢文庫特別展 十二神将~修理完成記念特別公開~2018
薬師如来は脇侍に「日光菩薩」「月光(がっこう)菩薩」を従え、さらにこれらを守る十二神将を従えています。
十二神将は1体に7,000人の眷属(けんぞく)を率いているといわれています。つまり総計で84,000の眷属を率いているんですね。
十二神将には十二の時・十二の月・十二の方角を守るため、十二支が当てられています。
「称名寺所蔵」の「十二神将像」は平成23年から5年間にわたり修理されました。
修理後初の公開展示となっています。
【金沢文庫特別展 十二神将~修理完成記念特別公開~】
◆会期
◎ 2018年(平成30年)3月16日(金)~5月6日(日)
◆開館時間
◎ 9:00~16:30
※入館は閉館の30分前まで
※特別展開催中は変更あり
◆会場
◎ 神奈川県立金沢文庫
◆休館日
◎ 毎週月曜日(4月30日)は除く・3月22日(木)・5月1日(火)
※祝日にあたる時は開館し、その翌日が休館(その日が土日にあたる時は開館)
※臨時休館もあり
◆観覧料金
◎ 一般 :500円
◎ 20歳未満および学生 :400円
◎ 65歳以上 :200円
◎ 高校生 :100円
※団体料金あり
※障がい者手帳などをお持ちの場合、提示で観覧料免除(無料)
※介助者1名も免除(無料)
◆問い合わせ
◎ 神奈川県立金沢文庫
TEL:045-701-9069
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主要展示作品と注意事項
十二神将の会期中に展示張替があります。
【主要展示作品】
◆称名寺所蔵
◎ 絵画 十二神将像(重文)
◎ 典籍 星供図(国宝)
◎ 絵画 焔摩天曼荼羅(神奈川県重文)
◎ 典籍 灌頂堂具足注文(国宝)
◎ 工芸 黒漆塗厨子
◆龍華寺所蔵
◎ 絵画 敷曼荼羅
◎ 絵画 真言八祖図
【展示室内の注意事項】
・作品保護と所蔵者権利保護のため写真撮影禁止
・携帯電話の使用不可
・大声での会話不可
・展示品と展示ケースに触れないよう注意
・鉛筆以外の筆記用具の使用不可
・飲食不可
・喫煙不可
神奈川県立金沢文庫へのアクセス
【神奈川県立金沢文庫】
〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町 142
TEL:045-701-9069
◆電車利用
◎ 京急線「金沢文庫駅」下車
東口より徒歩約 12分
・「金沢文庫駅」よりバス利用の場合
東口バスターミナル13番のりばより「柴町行き」乗車
「称名寺」下車 称名寺境内を通りトンネルの先
※本数がかなり少ないです。
◎ シーサイドライン「海の公園南口駅」下車
徒歩約 15分
まとめ
84,000という数字は人間の煩悩(ぼんのう)の数だとされています。
十二神将は1日それぞれ2時間ずつ担当しますが、脇侍の「日光菩薩」「月光菩薩」は1日を半分ずつ担当するようです。
名前や十二支の割当などは諸説ありますね。
薬師如来は病に応じて薬を施すための薬壺を左手に持っていますが、如来の中で物を持っているのは薬師如来だけなんですね。
その薬壺の中には「体の病」「心の病」「社会の病」すべてを治す霊妙な薬が入っているそうです。
ちなみに薬師如来の真言は「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」です。