無洗米は以前はあまり美味しくないと評判が今ひとつでした。
でも最近は無洗米処理の技術なども向上し、無洗米でも美味しく食べられるようですが、本当に洗わなくていいのか、何故洗わなくていいのか、無洗米を美味しく炊くコツはあるのかなどを紹介したいと思います。、
無洗米とは
【社団法人日本精米工業会による無洗米の定義】
◆「無洗化処理精米(無洗米)とは、普通の精米を専用の無洗化処理装置により処理し、炊飯の際、水洗を必要としない程度に精製された精米をいう。」としています。
洗わずに炊けるお米のことですが、お米の表面についている「ぬかの層」を取ったお米です。
ぬかの層をとる無洗米の精米方法は主に4製法あるようですが、普通精米に精米後、タピオカでん粉を使ってお米の旨味成分を残したまま、表面に残っているぬかだけを取り除く製法などが多いようです。
この方法だと、白く、栄養価の高いお米になるそうです。
家庭用精米機の無洗米コースなどとは全く違った精米方法です。
スポンサードリンク
無洗米は本当に洗わなくていい?
【無洗米は洗う必要がない?】
研ぎ洗いすることなく水を加えて炊くだけで食べられるように加工されてはいます。
ですから基本的には洗う必要はありません。
ただ無洗米はぬかをとってしまってあるので、精米してから時間が経つと、米粒の表面が乾燥してしまう確立が高くなります。
そのため、お水を入れただけで炊いてしまうとご飯がかたく炊けたり、粉っぽかったり、味が無かったりすることもあるのです。
【無洗米は洗わなくてもいいけど研いだほうが美味しい】
時間が経った無洗米は乾燥して、そのまま炊くとザラザラした舌触りが残るようなご飯になります。
◆無洗米の研ぎ方
※細かい筋などがついたボウル(金物のザルは避けた方がいい)に無洗米を入れる
※ボウルのなかの無洗米を円を描くようにかき混ぜる
時間が経ったものは60回~70回くらい、精米したては30回くらい
【どうしても洗ってはいけない?】
◆気になる場合は1回、すすぐ程度に洗いましょう
※研ぎ洗いはやめましょう
無洗米の美味しい炊き方
◆無洗米を普通の計量カップを使うと炊飯器のメモリの水量では不足
※無洗米専用カップを使えばOK
※無洗米はぬかを取り除いているので米粒が小さく、サラサラなため、普通のお米よりカップに入る米粒が多少多く入るので普通の計量カップを使うと水分が不足してしまう
◆研がずに炊く場合
米:水=1:1.4~1.5
◆軽くすすいだ場合
米:水=1:1.2~1.3
◆炊き込みご飯を炊く場合
※吸水がうまくいかないケースが多い
※あらかじめ水で吸水させてから調味液を入れて水加減をする
【無洗米の炊き方】
◆研いだ無洗米を炊飯器に入れる
◆無洗米を何回か、かき混ぜて中の空気を抜く
◆お米に吸水させる時間をしっかりとる
※水温によって異なるが、夏は30分~40分、冬は1時間半~2時間
◆炊きあがってもフタを開けず、10分間ほどそのまま蒸らす
◆ごはんをつぶさないように、底の方から大きくすくって切るように混ぜる
※余分な水蒸気が残っているとご飯が団子状になって美味しくない
まとめ
無洗米にすると冬場の水の冷たい時期のお米とぎが必要ないので助かるという人も多いですね。
でも炊き方を間違えると美味しくないので、もとの普通の精米のお米に戻る人も多いんだとか・・・
無洗米を使う時のポイントは洗わないけど研ぐ、水分量、十分な吸水時間が必要なこと・・・ですね。