これから社会人になると、学生の頃とは違って告別式や友人の結婚式などで礼服が必要になります。
ビジネススーツは用意しても、なかなかブラックスーツは買っていない人が多いかもしれませんね。
なにもない時はブラックフォーマルを購入すべきではない・・・と言い伝えなどを理由にいう人もいますが、いざという時、困ります。
オールシーズンタイプのものでいいですから、1着は用意しておいたほうがいいですね。
社会人はきちんとした喪服を男性も1着は必要
社会に出て働くようになると、友人・知人だけでなく、会社関係の人などの告別式やお通夜に参列することも増えてきます。
本来は「お通夜」は家族やごく親しい人たちが「夜通し」遺体とともに過ごすことをいい、一般の弔問客は告別式に参列するのが正式でした。
それが最近は昼間に行われる葬儀・告別式は、仕事をしている人にとって都合がつきにくいということで、参列できないよりも都合のつく方に参列するという傾向が強くなっています。
とくに仕事関係で参列する場合、夕方からのお通夜に参列することが多いようです。
お通夜に参列する場合でも、ブラックスーツを着用する弔問客は多いですが、ダークスーツに黒いネクタイという人もかなりいます。
会社に喪服をおいている人はほとんどいないので、あらかじめわかっていれば、ダークスーツに白いワイシャツにしておいて、ネクタイだけ取り替えるという人が多いです。
ですが、告別式に参列する場合はダークスーツは望ましくありません。
ダークスーツとブラックフォーマルの喪服は、すぐ違うことがわかります。
生地の黒の色がまったく違うので、よく見ている人はすぐ気がつきます。
結婚式の場合はそのブラックスーツに白いワイシャツ、白いネクタイで出席する人が多いですね。
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礼服と略礼服の違いは?
礼服といっても「和服」と「洋服」があります。
ここでは洋服について紹介したいと思います。
【正礼服(正礼装)男性】
◆とくに格調高い結婚式や記念式典などで主役に匹敵する者が着用
◆昼間ならばモーニングコート、夜ならば燕尾服(テールコート)
【準礼服(準礼装)男性】
◆正礼装を省略した形の服装
◆昼間ならばディレクターズスーツ、夜はディナージャケット(タキシード)
※タキシードは現在は昼間の着用も認められている
※タキシードは晩餐会から気軽なパーティーまでOK
※タキシードは米国風の、ディナージャケットは英国風の呼び名
【略礼服(略礼装)男性】
◆結婚式などの慶事の際には白ネクタイを着用し、告別式などのの弔事の際は黒ネクタイ着用で対応できる便利なスーツ
◆「礼服」と呼ばれる装いの中で最も格式が低い
◆「礼服」と言えば一般的には「略礼服」の事を指している場合がほとんど
実際に一般の人で礼服を持っているというと、略礼服のブラックスーツのことを指すことがほとんどです。
タキシードやモーニングコート、燕尾服を持っているというのはあまりないと思います。
ですからブラックスーツを持っていれば、ほとんどの場合は対応できます。
ブラックスーツに白ネクタイは、海外ではアブナイ職業の人に間違われるそうですが、(日本の常識は世界の非常識などと書かれているところも多いですが)ここは日本なので、日本の結婚式に出席する場合は問題ないと思います。
特に格調高いところでの結婚式以外は・・・
喪服を買う時、男性はシングルとダブルのどっちがいい?
喪服(ブラックスーツ)を購入する時に価格だけでなく、デザインなども気になりますよね。
シングルとダブルで格があるのかというと、略礼服の場合、これは好みで選んでかまわないと思います。
体格がいい方はダブルを選ばれることが多いようですが・・・
結婚式の場合は、シングルだとベスト着用が基本といわれています。
昔は地域によりますが、弔事はシングル、慶事はダブルと言われていたこともあります。
これは不幸が重ならないように告別式などではダブルはふさわしくないということのようでしたが、今はそういうことを気にしているところはほとんどないと思います。
マナーとかも時代とともに変化していきます。
今は法事でも全員、黒の喪服ですよね。
それが1周忌だろうと33回忌だろうと・・・
ずっと昔は法事でも徐々に服の色を黒から紺や紫など月日が経つにつれてかえていったそうです。
月日が経つと悲しみが癒えていくということだったようですが、現代で月日が経った法事に黒の喪服以外を着て行くと非常識と思われるのは間違いないですね。
まとめ
若い女性の場合はきちんとしたブラックフォーマルをもっていなくても黒い服でなんとかなる場合も多いですが、男性の場合はブラックスーツかダークスーツか、他の人にはよくわかりますのでブラックスーツを一着は持っていたほうがいいですね。
とくに昼間行われる告別式などでは、最後の出棺は外で見送る場合がほとんどですから、太陽光の下では黒の色の違いがはっきりわかります。
ブラックスーツは深い黒ですが、ダークスーツで黒を選んでも、白っぽく見えます。
年を取れば、夏用と冬などを中心としたオールシーズンタイプの2着、用意している人が多いですね。
社会人になったばかりの場合はオールシーズンタイプを1着持っていればいいでしょう。
今は夏の告別式でも葬祭場などで行われる事が多いので、オールシーズンタイプでも冷房がきいていると思いますから大丈夫だと思います。