梅が出まわることになると、青梅で梅酒をよく作ります。
梅干しにする時は完熟したものを使いますが、梅酒にする場合はキズのない、キレイな青梅を使いましょう。
梅酒を作る時にスタンダードな方法は問題無いと思いますが、使うアルコールによっては酒税法違反になります。
梅酒の作り方
【梅酒の作り方】
《材料》
◆梅 1~1.2kg
◆焼酎(ホワイトリカー35度) 1.8リットル
◆氷砂糖 500~800g
◆広口瓶 5リットルくらいの密閉できるタイプのもの
《作り方》
◆熱湯を入れて消毒し、よく乾かした広口瓶を用意する
◆青梅を水でよく洗う
◆青梅の水分をキッチンペーパーなどでしっかり拭き取る
◆竹串などを使って、青梅のへたを取る
◆青梅の3分の1くらいを瓶に入れ、次に氷砂糖、青梅・・・と交互に入れる(一番上が氷砂糖)
◆その上からホワイトリカー(35度)を注ぐ
◆フタをしっかり閉めて、冷暗所に保存する
◎3ヶ月から飲めるとよく言われますが、最低1年は寝かせたほうが美味しいですよ。
1年たったら梅の実を取り出し、さらに寝かせるとトロッとした美味しい梅酒になります。
◎ホワイトリカーの代わりにブランデーベースリキュールやウイスキーなどで作っても美味しく出来上がります。
◎ウイスキーなどを使った場合のほうが、短い期間でまろやかな味になりやすいですね。
◎一度冷凍させた青梅を使うと、エキスが早く出てくるので早く飲めるようになるのですが、香りや味はじっくり寝かせて作った一般的な作り方のほうが断然美味しいです。
甘い梅酒にしたい場合は、氷砂糖を梅の重量と同じくらい(1kg~1.2kg)入れてもOKです。
私はほとんど梅1.2kgに対して氷砂糖を1kg使って作ります。
逆に甘いのが苦手な場合は、氷砂糖を入れなくても構いませんが、その分、エキスが出るのに時間がかかり、寝かせる時間も長くかかります。
梅酒に砂糖を入れるのは、梅の中に入ったアルコールを梅の成分と一緒に浸透圧で抽出するためなんですね。
あまり甘くしたくない場合は300gくらい入れればいいと思います。
【氷砂糖じゃなきゃダメ?】
氷砂糖を使う理由は、砂糖としての純度が高いので、梅の風味を損ねません。
また、氷砂糖はゆっくり溶けるので、梅の成分がしみだしてくる速度とバランスがいいと言われています。
黒砂糖やザラメ、蜂蜜などを使う場合は味にクセが出てくることがありますので、それを承知のうえで作るなら問題ありません。
以前、梅酒じゃありませんが、蜂蜜を使ったブルーベーリー酒を作ったからと、親戚から頂いたことがありますが、とっても美味しく出来てました。
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出来上がった梅酒のアルコール度数は?
【梅酒のアルコール度数は?】
梅酒というとなんとなく、アルコール度数が低いように思うかもしれませんが、出来上がりのアルコール度数はだいたい20~25度です。
ホワイトリカー(35度)使って1~1.2kgの梅で作ると梅の水分によって20~25度になります。
とくに甘く作った場合は飲みやすいからと、たくさん飲むと、カクテルのように効いてきますので飲み過ぎに注意が必要ですね。
【梅酒の飲み方は?】
梅酒は氷で割ったり、それに水や炭酸などで割って飲むことが多いですね。
冬はホットで飲むと(お湯割り)体も温まります。
飲むヨーグルトなどで1:1で割っても美味しいですよ。
紅茶に入れて飲んでも・・・
梅酒を作る時に酒税法違反にならないように注意するポイント
消費者が自分で飲むために酒類(アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限る)を使って梅酒を作る場合は問題ありません。
もちろん、販売したら違法になりますが・・・
ただし、以下のものは使えません。
【自宅でお酒を作る時に使えないもの】
1 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ
2 ぶどう(やまぶどうを含みます。)
3 アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす
免許を持たない人が日本酒、みりん、ワインなどのアルコール度数が20度未満の酒で梅酒を作れば違法となりますから注意が必要です。
みりんを使った梅酒は美味しいそうですが、自宅で作れば違反になりますし、アルコール度数が20%未満の日本酒を使って作っても違法になります。
酒場、料理店等については、申請をすることにより、一定の要件の下においては酒類の製造免許を受けることなく、その営業場において自家製梅酒等を提供することが出来ますが、1年度(4月1日~翌年3月31日)当り1kl(1000L)以内です。
まとめ
うちでは何年も寝かせている梅酒がけっこうあります。
寝かせているととろみが出て、味もまろやかになり、とても美味しくなります。
ブランデーベースリキュールを使うことが多いですが、ホワイトリカーでも作ります。
冬はお湯割りがオススメですが、夏は氷水で割るのがシンプルで好きですね。