知り合いや親戚、会社の上司や同僚などが病気やケガで入院した場合、いつお見舞いに行けばいいのか迷ったりすることもあると思います。
お見舞い品はどうしたらいいのか、お金で持って行く時はどのくらいが相場かなども目安として知っておいたほうがいいでしょう。
お見舞いとかしきたりのマナーというのはすべての人に当てはまるとは限りませんし、地域によっても変わってくることもありますが、一般的なものを紹介したいと思います。
お見舞いはいつ行くのがいい?
入院が2,3日の場合はお見舞いはしなくていいと思います。
親しい間柄なら、退院後に自宅にお見舞い品などを持って見舞うほうがいいかもしれませんが、自宅でゆっくり静養したいと思っている人もいるかもしれませんので、連絡してから伺うほうがいいでしょう。
出産の入院の場合は基本、家族以外は避けたほうがいいでしょう。
◆病気や怪我の様子・面会時間などの確認
お見舞いする前に病気やケガの様子、手術がある場合はその予定日、面会時間(病院によって面会時間が指定されているところが多い)などを把握しておきましょう。
(理想は退院間近の、回復して病状が安定してきた時期)
◆手術前後は避ける
入院後、1週間位経ってからお見舞いに行くことが多いですが、手術が予定されているのであれば、手術の前後3日ほどは避けたほうがいいですね。
◆ひとりで行くか多くても2~3人で見舞う
大勢で病室に押しかけると迷惑になることが多いので、できるだけ少人数でいきましょう。(個室に入院の場合は多少多くても大丈夫な場合も・・)
◆異性のお見舞いはひとりで行かない
◆面会時間は15分~20分程度
あまり長くいると相手の方に負担がかかるので、このくらいで切り上げて帰ったほうがいいでしょう。
◆話題に気をつける
病状やケガの詳しい内容や仕事の話などデリケートな話題はなるべく避けて、相手が元気になるような話題にしましょう。
◆検査中や睡眠中の場合は待たない
相手の方が睡眠中だったり、検査中だったりした場合、待たないでお見舞いの品を家族やナースステーションに預けて帰りましょう。
検査後に病室に戻ってきても、疲れていて話をしたくない場合などもありますから失礼したほうがいいでしょう。
◆仏滅は避ける
これは相手が年配の方で六曜を気にする方の場合は仏滅や赤口は避けたほうがいいでしょう。
ただ、相手が気にしない場合やその日しか時間がとれない場合など、状況などによっても違ってきますので絶対にNGということではありませんが・・・
◆病室が大部屋の場合は同病室の人にも挨拶
4人部屋とか6人部屋に入院している人を見舞う場合は、病室に入る時、他の患者さんや見舞っている家族の人などにも軽く挨拶しましょう。
談話室などがあって、相手の方がそちらでという時は移動して話をすることもあります。(相手の方が歩いて移動できるときなど)
◆お見舞いを事前に知らせる?
お見舞いに行くとき、家族の人に事前に知らせるのが常識・・・という人もいますが、必ずしも皆がそうしているわけではありません。
病院の面会時間などは調べても、こちらの都合でお見舞いすることもあります。
また、お見舞いに行くと知らせると、あちらが遠慮してお見舞いを断ることもあるので、(別に面会謝絶だからとかではなくても)知らせないで行くことも多々あります。
お見舞いした時に病状が良くない時は、すぐ失礼することもあります。
お見舞い品は何にする?
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以前はお見舞いの定番として花を持っていくというのがありましたが、今は避けたほうが良い場合が多いようです。
生花の場合、感染症や花粉などに対するアレルギーなどを理由に禁止している病院が増えてきています。
また、生花を置くと、狭いスペースで邪魔になったり、相手の方がベッドから歩けない状態の時、家族などが頻繁に来ていないと水を変えたりも出来ないことがあるからですね。
生花がOKという病院でも鉢植えは「根付く⇒寝付く」ということでNGです。
またシクラメン(死苦を連想)やニオイの強い花、椿などの首から落ちる花も厳禁と言われています。
寝付くという連想で、パジャマなども避けた方がいい、お見舞い品です。
食べるものは家族にねぎらいのために持って行く場合はありますが、食事制限などがあることも考えられますので、避けるか、家族の方などに伺ってからにしたほうがいいでしょう。
お見舞い品を思いつかない時はお見舞金にしておいたほうがいいと思います。
入院が長期に渡る場合で、また後日お見舞いする時は本人に何がほしいか訪ねてみるのもいいですね。
お見舞金の相場って?
お見舞金は3,000円~10,000円が相場と言われています。
家族や親戚などは10,000円が多いですし、近所などの付き合いでは5,000円という場合もあります。
3,000円というのは同僚などの場合が多いですが、同僚などの場合は相談した方がいいですね。
会社の上司などのお見舞いにお金はタブーという人もいますが、商品券などで持っていけばOKという人もいて、いろいろです。
お見舞金はお見舞いと書かれた専用の封筒に入れるか、白い封筒に入れて持っていきますが、水引がかかった祝儀袋を使う場合はお見舞いとして紅白の結切のものを使用します。
入れる金額ですが、普通は4(死)・6(無)・9(苦)は避けると言われています。
まとめ
病気や怪我で入院している患者さんにとって、面会に来てくれるのが楽しみの場合もありますし、体調が悪くて誰にも会いたくない時もあるでしょう。
相手の立場になって・・・といいますが人それぞれなので難しい問題です。
以前、高齢の一人暮らしの知人のお見舞いに友人たちと相談して行ったのですが、皆の都合のいい日が仏滅だったので、ずいぶん経ってからお見舞いに行った時、仏滅なんか関係ないから早く来て欲しかったと言われたことがあります。
また、仏滅とか気にできるのは相手の病状が安定しているか、そんなに重くない時で、日を選んでいる余裕などない場合も出てきます。
一般的なマナーはマナーとして、臨機応変に対処するというのが本当のところです。
いずれにしても、入院していると気が滅入ってくる人が多いので、相手の方が元気になるように励ませたらいいですね。
見舞う人が暗い気持ちだと、患者さんはかなり敏感ですから、明るく振る舞うことも大切です。(これも時と場合によりますが・・)
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