江戸吉原といえば、やはり「花魁(おいらん)」ですよね。
「浅草観音うら 一葉桜まつり」のメインイベントは「江戸吉原おいらん道中」です。
「吉原狐社中」が舞う「吉原の狐舞ひ」を先頭にきらびやかな世界が繰り広げられます。
浅草観音うら 一葉桜まつり 2016 開催日程
【浅草観音うら 一葉桜まつり 2016】
◆開催日程
◎ 2016年(平成28年)4月9日(土)
※雨天順延
◆開催場所
◎ 一葉桜・小松橋通り(浅草4丁目)
※浅草の千束商店街の中ほどで、浅草4丁目の交差点付近
◆料金
◎ 無料
◆問い合わせ
◎ 一葉桜まつり小松橋通り実行委員会イベント事務局
TEL:03-3839-5229
【アクセス】
◆電車利用
《一葉桜小松橋通りへ》
◎ 東京メトロ銀座線 浅草駅 徒歩10分
◎ 東武スカイツリーライン 浅草駅 徒歩10分
◎ 都営地下鉄浅草線 浅草駅 徒歩12分
◎ つくばエクスプレス 浅草駅 徒歩5分
◎ 東京メトロ日比谷線 入谷駅 徒歩10分
◆バス利用
◎ 都営バス 浅草4丁目・浅草警察署前 すぐ
【イベント】
◆オープニング式典
10:00~
◆パレード
10:30~
◆ステージショー
12:30~
13:30~
◆おいらん道中
◎ 千束側スタート地点から出発
13:00~
◎ ステージ側から出発
14:45~
◆おいらんショー・撮影会
14:00~
◆和太鼓ショー
15:15~
他
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江戸吉原おいらん道中
おいらん道中はもちろん、おいらんだけの行列ではありません。
先頭は、「吉原狐舞ひ」の「吉原狐社中(よしわらきつねしゃちゅう)」です。
その後に続くのが「金棒引き・露払い」という人たちです。
「手古舞(てこまい)」「提灯持ち」と続きます。
この提灯にはこの後登場するおいらんの名前が入っています。
次に「禿(かむろ)」といわれる少女たち。
この少女たちはおいらん見習いですね。
そしていよいよ主役のおいらんが登場します。
衣裳とか装飾品の重さが30kgくらいあるといわれていますよね。
さらに外八文字の歩き方は、会得するのに3年はかかるとか・・・
「肩貸しの男衆」はおいらんが手を置いている男性で、「傘持の男衆」という傘持ちの男性もいます。
そしておいらんの後に続くのが「振袖新造」です。
「禿(かむろ)」が成長して、おいらんまであと一歩の女性たちですね。
この「おいらん道中」は、以前は料亭のプロの俳優が演じていたそうですが、現在は地元女性がボランティアでやっているみたいですね。
本当は吉原神社を中心にその付近でやりたかったそうですが、警察から交通規制が難しいとの理由で吉原神社付近での「おいらん道中」を断念して、現在の場所で行列が行われるようになったようですね。
年々見物客が増えて、カメラを構えている人が大勢いますから早めに行かないとなかなか前の方で見られないので、時間に余裕があるなら早めに出かけたほうがいいですね。
吉原の狐舞ひ
吉原の遊女たちは江戸時代、「狐」と呼ばれていたそうです。
吉原遊郭の四隅と大門の外には5つの稲荷神社がありました。
◆5つの稲荷神社
◎ 徳(よしとく)稲荷社
◎ 明石(あかし)稲荷社
◎ 開運(かいうん)稲荷社
◎ 榎本(えのもと)稲荷社
◎ 九郎助(くろすけ)稲荷社
このなかでも九郎助稲荷社が遊女に人気があったとされています。
現在ある「吉原神社」は5つの稲荷神社と遊郭に隣接する「吉原弁財天」を合祀した神社なんですね。
「吉原の狐舞ひ」は吉原から生まれた芸能で、大晦日の夜に、獅子舞ではなく狐舞が行われました。
狐の面をかぶって、両手に御幣または御幣と鈴を持って舞って、鳥目(穴あき銭)を受けたというものなんですね。
この狐たちは遊郭に上がると遊女を追いかけまして抱きつこうとすると、おひねりをまいてそれを防ごうとしたんだとか・・・
それは狐に抱きつかれると身ごもってしまうという噂があり、身ごもってしまうと商売ができなくなるからだったそうです。
この「吉原の狐舞ひ」の狐たちは赤い熊の毛をつけた笑顔の狐面で、錦の衣をまとい、それはそれは美しい姿だったとか・・・
吉原の遊郭の終焉とともに、残念ながら「吉原の狐舞ひ」も姿を消す事になったんですが・・・
それを復活させようと「吉原の狐舞ひ保存会」のちに「吉原狐社中(ヨシワラキツネシャチュウ)と名称変更」ができ、2013年にようやく吉原神社の元旦に「吉原の狐舞ひ」を70年ぶりに復活させました。
【吉原の狐御三家】
◆百合之介(ゆりのすけ)
1,300年前に天界から落ちてきた白狐で赤い髪をしている
荷大神の御霊である宝珠を持っている
◆鏡衛門(きょうえもん)
1,300年前に、百合之介とともに天界から落ちてきた白狐で青い髪をしている
神蔵の鍵を持っている
◆四郎兵衛 (しろべえ)
狐界の大長老
まとめ
あの三枚歯の高下駄でよく衣裳などの重さに耐えて歩けますよね。
美しいだけじゃなくて、体力?も必要だったんですね、おいらんって・・・