冬にこたつを愛用している人も多いですよね。
でもこたつって、ついつい手を入れて、徐々に寝る体勢になって寝てしまう・・・・ということが・・・
ポカポカとしてて気持ちいいので寝てしまうというのもわかるんですが、じつはこたつ寝って死亡のリスクもある危険な症状を引き起こす原因にもなるって知っていますか?
30分や1時間程の仮眠程度ならまだいいのですが、こたつで朝まで寝てしまう人は要注意ですよ!
こたつ寝は死亡のリスクもあるので危険!寝てはいけない理由
冬の暖房器具として、昔からの「こたつ」は今でも人気ですよね。
最近は椅子とテーブルを使っている人にも対応した、足の長い高さのあるこたつもありますね。
ただ、畳や床に座るタイプのこたつって、ついつい横になって寝てしまうことも・・・
気がついたら朝まで寝ていた・・・なんていう人もいますよね。
こたつで長時間寝てしまうと、腰が痛くなったり、喉がヒカヒカになったり、ひどい時は吐き気とかも引き起こすことがあります。
なかでも一番怖いのは脱水症状が原因となって引き起こされる「脳梗塞(のうこうそく)」や「心筋梗塞(しんきんこうそく)」です。
体温よりも高い温度のこたつで寝てしまうと、徐々に体から水分が失われ、当然、血液からも水分が減っていきます。
水分が減った血液はドロドロになり、流れが悪くなって「血栓(けっせん)」もできやすくなります。
その血栓によって脳梗塞や心筋梗塞が引き起こされる危険があるのです。
「高血圧」や「動脈硬化」などがある人はとくに注意が必要ですね。
こたつは「低」の温度設定でも40℃、「高」だと60℃くらいになることも・・・
就寝中というのは、ただでさえ水分を失いやすい状態になるのに、こたつの中のように温度が高いと「脱水症状」が起きる可能性が高くなります。
「こたつで寝ると風邪をひく」と昔から言われていますが、風邪くらいならまだしも、このように死のリスクもある危険な行為だということは知っておいたほうがいいでしょう。
他にも体に良くない症状が出て、悪影響を与えます。
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こたつ寝で起きる「危険な症状」
【こたつ寝が引き起こす危険な症状】
◆脱水症状→ドロドロ血液
◆脱水症状→脳梗塞
◆脱水症状→心筋梗塞
◆脱水症状→便秘
◆自律神経の乱れ→免疫力の低下
◆風邪をひきやすくなる
◆低温やけど
◆不眠
◆腰痛
こたつ寝で最も危険なのはやはり「脱水症状」です。
「脱水症状」によって引き起こされる症状は危険なものが多いことがわかりますよね。
こたつの電源を入れたまま寝てしまうと、高温状態が続いて脱水症状が起きます。
その結果、体のすべての細胞から水分が徐々に失われてしまい、もちろん、血液からも水分が減るので血液はドロドロになります。
また、腸内の水分も減るのでスムーズな排便ができずに便秘になりやすくなります。
布団やベッドで就寝しても、人は寝ている間にコップ1杯程度の水分がなくなるといわれています。
それが体温が1℃上がるとさらに15%増しで水分が消失するそうなので、こたつで寝るといかに多くの水分が消失するかがわかると思います。
「脳梗塞」や「心筋梗塞」までいかなくても「頭痛」や「吐き気」を感じた人もいると思いますが、それも「脱水症状」が引き起こした可能性がありますのでこたつで寝るのはやめたほうがいいですね。
こたつ寝は上半身を出していて、下半身だけ入れていることがほとんどなので、上半身と下半身の温度差も問題になります。
この温度差は体温を調節する「自律神経」の乱れを引き起こし、その結果、免疫力の低下へつながることもあります。
脱水症状というのは体が乾燥している状態になっているということなので、喉などにも影響を与え、風邪をひきやすくなりますね。
また、もうひとつ恐ろしいのは「低温火傷(ていおんやけど)」です。
通常の火傷(やけど)は「表皮」のみの損傷が多いのですが、低温やけどの場合は「真皮」まで損傷する危険があります。
こたつの場合はカイロやホットカーペットなどと違って、直接皮膚に当たっていることは少ないですが、近距離に熱源があるので長時間かけて皮膚に影響をあたえることがあります。
とくに高齢者などの場合は皮膚感覚の機能が低下しているため、やけどに気づきにくく、こたつで寝てしまって足を切断するという事例も起きています。
こたつでもフラットタイプではなく出っ張りがあるタイプは、より足に近い場所に熱源があるので気をつけたほうがいいですね。
こたつで寝ると、たとえフラットタイプでも簡単に寝返りをうつのも難しいので腰痛の原因になることもあります。
また、人間は寝ている時は体温が下がってますよね、熱を放射して・・・
それがこたつ寝をすると暖かい状態なので、就寝時の体温調節がきちんと働かなくなってしまうこともあり、質の良い睡眠が取れなくなります。
こたつ寝は犬やネコなどのペットにとっても危険がいっぱい
こたつに入りたがる犬やネコなどのペットがいる家庭も多いと思いますが、ペットにとってもこたつの中に長時間いることは危険です。
犬やネコにとってもこたつの中に長時間いると、人間と同じように体に悪影響を与えます。
「脱水症状」はもちろん、こたつの中に入るために「酸欠」の危険もあり、「乾燥肌」になりやすくなるということも・・・
犬の皮膚の厚さは人間の3分の1程度といわれています。
けっこうデリケートなんですね、犬の皮膚は・・・
ネコも犬も高齢の場合はこたつから自分で出たり入ったりして体温調節をするということが出来にくくなるので注意が必要です。
また、こたつのコードを噛んで、口にやけどしたケースもありますし、感電死の危険もあります。
ペットも長時間、こたつの中にいれば「低温やけど」の危険もあります。
ネコが脱水症状を起こしていると、見た目ではわかりにくくても背中の皮を背骨にそって引っ張ると、正常ならすぐ戻るのに脱水症状を起こしていると戻りにくいそうですから、ひとつの目安になるかもしれませんね。
ネコや犬のためにこたつの電源を入れっぱなしにしている人もいるようですが、こうした危険もあることを知っておいたほうがいいですね。
まとめ
最近のこたつでは掘りごたつは少ないですよね。
昔は掘りごたつで、しかも練炭とか使っていたので「こたつ寝」は一酸化炭素中毒の危険があったのです。
「こたつで寝るな」と強くいわれた人も多いはずです。
とくに中高年以上の方などは経験ある人もいるのでは・・・
昔は「こたつ寝」は本当に死亡リスクの高い行為だったんですよね。
電気コタツになって、まさかそんなリスクがあるとは知らずに、ついつい「こたつ寝」をしてしまう人もいるでしょうけど、体のためにもきちんと布団で寝るほうがいいですよ。