白内障という名前はよく聞くと思いますが、身近に白内障の人がいない場合はよくわからないかもしれません。
白内障がすすむと視力も低下し、生活に支障をきたすようになります。
早期発見はとても大切なことですね。症状から思い当たることがある場合は眼科で診察を受けたほうがいいでしょう。
年齢が若くてもアトピーの人は白内障に気をつける必要があります。
白内障の症状とアトピー性皮膚炎を患っている人は要注意
アトピーと白内障が関係ある??
と思う人も多いですよね。
でもアトピー性皮膚炎を患っている人が、それに伴って発症する「アトピー性白内障」があるんですね。
アトピー性皮膚炎にはいくつかの合併症があるのですが、じつは「白内障」もそのうちのひとつとされています。
アトピー性白内障の原因となると考えられている有力な説は、目のまわりのかゆみに耐えられずにつねに強くこすったり、かいたり、なかには叩いたりすることにより眼球に外傷を与える行為を繰り返すことによるものといわれいます。
通常の白内障の患者に比べ、アトピー性白内障になる人は年齢が低い、つまり若くてもなる人が多いようです。
ただ自覚症状がはっきりある場合が多いので、早期に発見されることも多いようですね。
自覚症状を感じた場合はすぐに眼科を受診しましょう。
白内障を一度発症すると、自然に元に戻ることはまずないといわれています。
ただ、進行を遅らせることなどは可能なので、かならず専門医で診てもらうことが大切です。
「アトピー性白内障」の自覚症状としては、視力の低下や目のかすみなどの視力障害があらわれます。
通常の白内障の症状が出ることもあります。
アトピー性皮膚炎で顔や目のまわりがかゆいと、ついついこすったり掻いたりしてしまいますが、できるだけガマンしないと目に合併症がでるので気をつけたほうがいいでしょう。
スポンサードリンク
白内障の原因と予防
白内障は年齢とともに水晶体が白く濁ってしまい、よく見えなくなる病気ですね。
メガネをかけているひとなら、メガネが湯気などで曇った状態で見るのとちょっと似ている感じです。
もやがかかったような感じに見えます。
視力も低下し、光がまぶしく感じられます。
近視や乱視と同じように、昼間に比べ夜間の視力は落ちることが多いです。
「加齢」の他にも「病気」「遺伝」「ケガ」などによって発症する場合もあります。
糖尿病の合併症として発症するケースも多いですね。
現代では白内障を完全に予防する方法はないといわれていますが、発症を遅らせることは可能です。
一番大きな原因は「加齢」といわれていますが、紫外線なども影響があるといわれています。
紫外線から目を予防するには、外出時などは大きなつばのある帽子+UVカット効果のあるレンズを使ったサングラスなどで防ぐといいでしょう。
またタバコを吸わない人よりも、吸う人は白内障を発症するリスクは3倍にもなるといわれています。
できれば禁煙したほうが体のためにもいいですね。
バランスの取れた食事などの生活習慣も大きく影響します。
最近では白内障を発症する人が低年齢化の傾向があるそうです。
若い人の場合はパソコンやスマホなどからの人工光を浴び続け、目を休ませることを怠ったことによるものが多いようです。
ついついスマホやパソコンを長時間使ってしまう人は要注意です。
時々、目を休ませてあげることを忘れてはいけません。
白内障の手術について
白内障の手術はほとんどが日帰り手術が主流です。
白内障の手術を受ける80%~90%は日帰り手術が可能と言われています。
ただし、条件によっては入院での手術が望ましい場合もあります。
【日帰り手術が可能な人】
◆通院が可能な人
◆内科的に問題がなく、手術を受けても体に影響がないと思われる人
◆手術前後の注意事項がきちんと守れる人
◆白内障の他の合併症がない人(緑内障や愁傷の糖尿病網膜症など)
内科的に問題がある人や高齢者などの場合は「入院での手術」のほうがのぞましいですね。
眼科によっては「日帰り手術」のみ、または「入院での手術」のみというところがあります。
白内障の手術自体は短時間ですみますが、術後の翌日、3日目、1週間目、2週間目、3週間目、4週間目と、約1ヶ月通院し、それ以後は1ヶ月1度くらいの通院になることが多いです。
手術自体は5~6分程度の人もいますが、日帰り手術の場合は前後の説明などで約2時間位必要となります。
手術後すぐに帰宅ではなく、少しの間、回復室などで休み、体調に問題がないことを確認されたのち帰宅できます。
「入院での手術」でも「日帰り手術」でも、事前に内科的な検査が実施されます。
ここで血圧とか心臓に問題があると手術できないこともありますね。
日帰り手術の場合でも手術日や翌日はできるだけ付き添いがいたほうが安心です。
手術は点眼麻酔で行われるので意識ははっきりしています。
事前の準備も入れて、片目でだいたい30分以内で終わることがほとんどです。
入院手術の病院などでは、家族が手術中の様子をモニターで見ることができるところもあります。
私も見たことがありますが、切開したあと、目を覆っている白い膜のようなものを細い機械であっという間に吸い取るようにとるんですね。
その後に眼内レンズを入れていました。
入院手術で一度に両目の手術でしたが、症状が軽いほうの目と重いほうでは手術時間が10分位違っていました。
高齢者の場合は入院設備がある眼科の方が安心して手術が受けられると思います。
術後、何か問題がなければ3~4日で退院できると思います。
日帰り手術の場合の費用は3割負担の人で、片目でだいたい60,000円前後が目安になります。
手術をして、多くの場合はよく見えるようになるようですが、あまり見え方に変わりがない人やしばらくすると見えなくなる人もいます。
ですからすべての人が手術をしたらよくなるというわけでもないようです。
まとめ
もともと強度の近視や乱視がある人と、糖尿病の人は白内障を発症する可能性が高いそうです。
日頃から目をいたわり、酷使しないようにすることも予防になります。
1時間ほど、パソコンやスマホを使ったら目のまわりのツボを押したり、両手をこすりあわせてから両目をお椀にような形にしてしばらく覆っているという方法もいいですよ。