この謙信公祭は戦国の名将・上杉謙信公の武勇と遺徳を偲んで大正15年(1926年)から開催されているお祭りです。
なんと戦時中や戦後の大変な時期にも、一度も中断することなく毎年開催されてきたお祭りです。
第92回 謙信公祭 2017
上杉謙信公は幼少の頃、林泉寺で厳しい禅の修行をしていて、深い知識と信仰心が厚いことでも知られています。
とくに自分は毘沙門天の生まれ変わりと信じ、軍旗も「毘」でした。
懸かり乱れ龍と呼ばれる「龍」の軍旗は総攻撃の合図に使われていました。
「龍」の文字は「不動明王」を表します。
「毘沙門天」と「不動明王」は常に対の関係で祀られていたという説がありますが、それが関係していたんでしょうか・・・
そんな戦国時代の光景にタイムスリップしたかのような「川中島合戦の再現」は見ごたえがあります。
もちろん、出陣行列やステージイベントなど、いろいろ楽しめます。
【第92回 謙信公祭 2017】
◆開催日程
◎ 2017年(平成29年)8月25日(金)~27日(日)
※25日(金)は「前夜祭」で26日(土)・27日(日)が「本祭」
◆開催時間(予定)
◎ 8月25日(金)
18:30~20:30
◎ 8月26日(土)
7:30~20:45
◎ 8月27日(日)
7:20~20:30
◆開催場所
◎ 春日山城跡・春日山城史跡広場・上越市役所春日野駐車場
◆問い合わせ
◎ 謙信公祭協賛会事務局(上越市観光振興課内)
TEL:025-526-5111
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川中島合戦の再現
謙信公祭の最終日、かがり火のなかで行われる「川中島合戦の再現」は上杉軍と武田軍が駆け回り、映画を見ているような迫力と臨場感を楽しめるイベントとなっていてます。
「川中島合戦の再現」は2014年から有料席が設けられました。
有料桟敷席は中央寄りに設けられていて、早い時間から席取りしなくてもすむのでオススメです。
無料席は上杉軍のほうと武田軍のほうにあります。
両軍の戦いは迫力があり、忍び(忍者)の戦いなどもあり、大人も子どもも楽しめます。
信玄公と謙信公の戦いも見どころのひとつです。
三太刀七太刀(みたちななたち)、謙信・信玄一騎打ちですね。
信玄の身辺が手薄になったときを狙い、本陣に切り込んできた武者が謙信公。
馬上から信玄めがけて三太刀斬りつけたところ、信玄は手にした軍配団扇で受け止めます。
ですが腕に2ヶ所の傷を負います。
あとで信玄の団扇を調べてみると刀の傷が七つもあったということで三太刀七太刀の逸話となっています。
2015年までゲストとしてたびたび謙信公を演じてきたGacktさんの謙信公はかっこよかったですね。
2016年からはゲスト出演が廃止になってしまい、残念ですが・・・
この「川中島合戦の再現」や「出陣行列」は一般の参加者の公募も行われています。
謙信公祭へのアクセス
◆電車利用
◎ 最寄り駅 えちごトキめき鉄道「春日山駅」下車 徒歩約 5~20分
「春日山駅」から出陣行列の会場までが5~8分ほどで、川中島合戦の再現会場である「春日山城史跡広場」までが約 20分です。
「春日山駅」から各会場を結ぶシャトルバスが運行予定となっています。
東京駅からは北陸新幹線を利用して「上越妙高駅」で下車し、えちごトキめき鉄道に乗り換えます。
「上越妙高駅」から「春日山駅」まで約 10分ほどです。
まとめ
上杉謙信公が信仰していた毘沙門天は武神で、四天王では「多聞天(たもんてん)」といいます。
独尊像として安置する場合は「毘沙門天(びしゃもんてん)」なんですね。
北方守護の神仏とされています。
ちなみに東方は「持国天(じこくてん)」南方は「増長天(ぞうちょうてん)」西方は「広目天(こうもくてん)」です。
四天王は帝釈天(たいしゃくてん)に仕えて、東西南北を守っています。
四天王の中で多聞天(毘沙門天)は最強の武神とされています。
夜叉(やしゃ)と羅刹(らせつ)は毘沙門天の眷属として、毘沙門天とともに北方を守護しています。
ところで謙信公は14歳で初陣を飾り、70回ほどの戦いで負けたのは2回とされてますよね。
まさに軍神です・・・謙信公は生涯、妻帯せずに一生を終えていますから子どもはいなかったんですね。
その謙信公の血液型は「AB型」だそうです。
どうやってわかったのかというと誓文の血判から判定されたんだとか・・・
誓文が100%本物ならばということのようですが・・・