お正月に生花をするときに、よく松と菊と南天がセットになったものが売られていますよね。
南天がなぜ、おめでたい正月には欠かせないものとして使われるのか、その意味などを紹介したいと思います。
正月の花の基本
お正月の花の基本は「松・竹・菊」です。
◆松
永遠の命
不老長寿の象徴
神様が来る為の目印(依り代)
◆竹
真っ直ぐに成長する
等間隔の節目が秩序の良さを象徴
◆菊
※梅ではなくて菊なのは、切り花として梅の花はあまり出回らないのでかわりに菊が用いられます。
延命長寿
厄除け
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南天が使われる意味
縁起物の植物としてお正月に飾られることが多い南天ですが、それは「難を転ずる」(難を転じて福となす)という意味で用いられています。
赤い色には厄除けの力があると昔から信じられていて、お祝い事のお赤飯などに南天の葉が添えられていることがありますよね。
それはただ単に厄除けのおまじないのようなものではなく、腐敗を押させる効果が南天の葉に含まれているからなのです。
南天の葉にはナンニジンという成分が含まれていて、それが赤飯の熱と水分によってチアン水素を発生させます。
そのチアン水素に腐敗を抑える作用があるためです。
また南天の実は古来より生薬として親しまれ、殺菌効果や咳止め効果があるとされてきました。
のど飴にもありますよね。
南天は厄除けとしても生薬としても、大切な植物だったということですね。
南天・万両・千両の違い
◆ブドウの房状に実がなる
◆枝の先から細長い3枚の葉を生やす
◆下向きでチェリー状に実がなる
◆葉はギザギザでヒイラギに似ている
◆上向きで固まって実がつく
まとめ
千両の実は上を向いているので、鳥が食べやすいので赤い実がなったと思ったら、あっという間に食べられてしまうんですよね。
万両や南天のように下に向いて実がなっているほうが食べられることが少ないそうですが・・・
千両・万両だけじゃなくて、他に百両とか十両という木もあります。