眠い時にでるあくびと違って、眠くないのにあくびが出ることを「生あくび」っていいますよね。
経験したことがない人もいると思いますが、経験したことのある人にとっては体調不良のシグナルのようなもので、ちょっと焦ったりしますね。
自宅で生あくびが出るならまだましですが、けっこう外出先で出ることもあるんですよね。
生あくびにはちょっと怖い病気が隠れている場合がありますので、状況によっては病院を受診した方がいい場合があります。
生あくびが出て頭痛や冷や汗が出る時は隠れた病気のサインのことも・・・
生あくびとあくびの違いがわからない人もいますよね。
あくびは眠い時などにでますが、眠くもないのにひんぱんにあくびが出る場合は「生あくび」ですね。
生あくびの原因としてはいくつか考えられています。
◆ストレスによるもの
◆脳疲労
◆脳の病気の症状によるもの
◆偏頭痛によるもの
◆乗り物酔いになるサイン
◆狭心症
◆自律神経失調症
◆更年期障害
◆睡眠障害
生あくびだけでなく、頭痛を伴ったり冷や汗が出たり、吐き気を伴うこともあります。
一番怖いの脳の病気である「脳梗塞」や「脳出血」「脳腫瘍」などの症状である場合です。
ですから生あくびが頭痛や吐き気などを伴って出た時は、すみやかに病院を受診したほうがいいですね。
もちろん、この生あくびが出れば、すべて脳の病気であるとは限りません。
最近、強いストレスを感じるようなことがあったとか、睡眠不足で疲労感が抜けないとか、胃腸の調子が良くなくて食欲もない・・・などの場合に生あくびが出ることもありますから・・・
偏頭痛の人の場合は月に1~2回、激しい痛みがあることが多く、その痛みの20~30分くらい前に「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる症状が出ることが多いと思います。
視界の中心に閃光が走ったような光が現れたり、チカチカした光が現れます。
こうした閃輝暗点とともに生あくびが出る時は、偏頭痛が原因ということが可能性として考えられます。
乗り物酔いになるサインとしては、吐き気の前兆として生あくびが出るということですね。
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生あくびと更年期障害
更年期障害にはさまざまな症状があらわれます。
月経不順やイライラ感、不安感、頭痛、集中力の低下、のぼせ・ほてりなどのホットフラッシュ、肩こり、うつなどが症状としてあらわれることが多いですね。
更年期になると十分な睡眠時間をとっているのに熟睡ができず、つねに眠気があったり、生あくびが出ることもあります。
また、自律神経のバランスが乱れてくるので、食欲不振になったり、胃腸の調子が悪くなったりすることもあります。
胃腸の不調で吐き気をもよおすことがあり、その前兆として生あくびが出ることもあるんですよね。
生あくびと冷や汗が出ると、吐いてしまうという人もいます。
その時にめまいを感じる人もいるようですね。
通常は嘔吐してしまってから静かに横になっているとおさまることが多いようです。
ただ、ひんぱんに嘔吐するようなら、一度専門医に診てもらったほうがいいですね。
生あくびが止まらない時に何科を受診する?
偏頭痛なら脳神経外科とか頭痛外来などですね。
脳梗塞が心配の場合や狭心症が心配の場合でも、まず一般内科を受診してもいいでしょう。
脳が心配で専門医にかかりたいなら脳神経外科や神経内科、狭心症なら循環器内科ですね。
生あくびが出る時に頭痛と吐き気をつねに伴っている場合は脳神経外科のほうがMRI検査なども受けられるのでいいかもしれません。
更年期障害なら婦人科を受診する人が多いですが、他にはっきりした自覚症状がある場合はその症状にあった専門医に診てもらったほうがいいと思います。
更年期障害の診断としては血液検査で女性ホルモンの濃度(量)を調べて診断します。
睡眠障害の場合は呼吸器系睡眠外来や神経内科などです。
どの科を受診していいのかわからない時は、一般内科を受診してください。
まとめ
生あくびとともに冷や汗が出たり、体から力が抜ける時もあるんですよね。
その後に嘔吐することも・・・
脳の病気じゃなくて、自律神経の乱れからくる胃腸の不調が原因の時も・・・
更年期になるとよく眠れない「睡眠障害」になることもあり、それによってさまざまな体の不調を経験することもあります。
生あくびは体の不調を告げていることが多いので、「生あくび」が続くなら一度、病院を受診したほうが安心だと思いますよ。