ネット型宅配クリーニングでトラブル急増中|業者の選び方の注意点

対面型のクリーニングでのトラブルは年々減少しています。

それに比べて、便利と話題になって利用者が増えているネット型宅配クリーニングでは苦情が増えているのが現状です。

自宅にいながら出して、受け取ることが出来る宅配型は便利ですが、業者の選び方によってはお気に入りの洋服や大切な洋服が悲惨な結果になることもあります。

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ネット型宅配クリーニングのおもなトラブル

ネット型宅配クリーニング02 - コピー

宅配業者を使い、自宅まで取りに来てくれて、仕上がったら届けてくれる「ネット型宅配クリーニング」はとても便利ですよね。

自分で自由に出かけられて、時間もある人なら対面式のクリーニング店に持っていけばいいのですが、お勤めをしていたり、育児や介護でなかなか外出ができない、単身赴任など、時間が思うように使えない人にとっては便利なサービスですね。

お子さんが小さい場合はお子さんの手を引きながら、かさばって重いコートなどをクリーニング店まで歩いて持っていくのも大変です。

お勤めの人などは朝は早くて、まだ店は開いていない、帰りは閉まっているという人も多いと思います。

お休みの日は疲れていて、自宅でゆっくりしたいと思っても、クリーニング店に行かないとならない・・・・

そんな人には便利なサービスですが、直接お店に持ち込んだ場合と違ってトラブルが多いんですね。

どの業者を選ぶかにもよりますが、安いからという理由だけで選ぶとトラブルの原因になるので注意した方がいいでしょう。

このトラブルのなかには対面型でも起こりうるものも含まれています。

【ネット型宅配クリーニングのおもなトラブル】

衣類の紛失

いつまでたってもクリーニングをお願いした服が戻ってこないので、問い合わせたら業者が服を紛失していた

依頼した洗濯物の一部が返ってこない

数枚まとめて出した場合に戻ってくると一部がない 紛失していた

依頼した洗濯物の半分しかクリーニングされていない

10枚出したら5枚しかクリーニングされていない

汚れが落ちていない

ワイシャツなども襟まわりの汚れ、洋服のシミなどが全く落ちていない状態で戻ってくる

ボタンの破損

ボタンが各所でとれていたり、変色していたり、破損している

ファスナーの破損

ファスナーが壊れていて閉まらなくなっている

料金が何倍にもなる

自分ではワンピースのつもりで出しても、パーティードレスの価格になり、追加料金が最初の5倍もとられたケースも

しかも解約困難

業者のミスでクリーニング方法を間違え、服をダメにしても保障上限額が低い

ものすごく高いブランドの服などを出しても、業者側のミスでありながら最高で1万円というケースもある

連絡が取れない

クリーニングして戻ってきた洋服にトラブルがあり、連絡をしようとしてもとれない

電話は通じない、ネールアドレスも削除されてしまったケースも

その他にも白やパステルカラーの服に色移りが見られたり、デリケート素材の場合は風合いが異なってしまったりというトラブルもあります。

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宅配クリーニング業者の選び方

ネット型宅配クリーニング03 - コピー

ネット型宅配クリーニングを試す場合には、やはり信用できる業者を選ぶことが大切ですね。

トラブルの対応などもきちんとしているか、連絡体制はどうなっているのか、しっかり確認できるか確かめられる業者でないと、いざトラブルになった時に泣き寝入りするようになるケースもあります。

多くの会員数を抱えていて、テレビなどでも宣伝している業者の場合は、ある程度信用できる目安になると思います。

業者によってはコンビニで出すことも出来るものがあります。

通常、ネットで申し込みをして、宅配業者がクリーニングする品物を取りに来て、工場でクリーニングされ、自宅に配送されます。

汚れが落ちていないなどのトラブルの対処として、はじめから「最仕上げ無料」などの設定がされているところを選ぶと安心ですね。

たくさんクリーニングを利用する人は「金額が一定以上は送料往復無料」などを設定しているところを選んだほうがお得です。

出す枚数が少ないとクリーニング代より、意外に送料が高くついてしまう場合が多いからです。

自宅のクローゼットなどが狭い場合などは、保管サービスを受けられるところもありますよ。

シーズンオフのもので、コートなどかさばるものなどは便利ですが、これも信用できる業者を選ばないと、紛失の恐れもありますので価格が安い業者を基準に選ぶとトラブルの原因になることもあります。

ネット型宅配クリーニングで、パック型のものや1枚1枚、出すものによって料金が違う(店舗型と同じ)業者があります。

パック型は何を出しても一律料金のところもあり、お得な場合もありますが、出す品物によっては仕上がりに不満を感じることもあります。

とくにお気に入りのものや高級な洋服などは1枚ずつの料金設定のところか、品質重視のところ(価格が高め)のほうが安心だと思います。

【リネット】

ネット型宅配クリーニングで人気の「リネット」などは通常会員だと毎回送料が980円(北海道・沖縄は1,960えん)かかりますね。

今年2016年の2月1日以降、通常会員とプレミアム会員のクリーニング代は同じになりましたが、3,000円以上で送料無料のプランは廃止されています。

プレミアム会員の場合は「月額300円プラン」と「年会費3,600円プラン」があり、1,900円以上で送料無料になります。

さらに年会費プランを選ぶと「年間ケアパス」がもらえるんですね。

これは毎年(はじめの1回限りではなく)3,600円分の割引が受けられる・・・つまり実質無料でプレミアム会員になれるということなのでお得なプランです。

わりと頻繁にクリーニングを利用する家庭ならプレミアム会員のほうがお得ですね。

この年会費プランも勝手に自動更新されることはないので、年会費プランを更新しない場合は月額プランが適用されます。

リネットは届いた品物を確認して請求金額をメールで送ってくれます。

クリーニング後の発送後に完了メールが配信されてきます。

スタンプカードやクーポンなどもあるので人気なんですね。

自宅に集荷しに来てくれますが、時間外の場合は、コンビニ持ち込みは24時間対応ですから便利です。

受け取りは自宅になりますので9時~21時の間の時間帯で受け取れます。

染み抜きは通常、店舗型のクリーニングでも別料金がとられていると思いますが、リネットでは全品無料のシミ抜きがついているんですね。

ネットで申し込みをして宅配業者がすでに住所などが記入された伝票を持ってきてくれるので書き込む手間もないので便利です。

リネット

【リナビス】

他に人気のネット型宅配クリーニングで「リナビス」もあります。

ここは職人といえる品質重視の宅配クリーニングで、その仕上がりには定評があります。

全国の会員数に制限をかけていて、1万人以上は受け付けないんですね。

それは仕上がりの品質を保持するためだそうです。

手持ちのお洋服が高級品が多いとか、思い入れのある服ばかりという人はリナビスを選ぶといいですね。

リネットではボタンに付け直しとか裾のほつれ直しなどはやってもらえませんが、リナビスはさりげなくやってくれることも・・・

リナビスもコンビニ発送ができますし、保管サービスは最大6ヶ月が無料で利用できます。

このリナビスはパック型プランです。

「5点コース」「10点コース」「20点コース」があり、初めて利用する場合は「お試し5点セット(初回限り)」があります。

新規会員登録をしようとした時に「新規会員登録が可能です」となっていれば利用できます。



【せんたく便】

ほかにもパック型でお得な「せんたく便」などもあります。

冬のコートなど家族分をまとめて安くクリーニングしたい時などに便利な宅配クリーニングです。

この「せんたく便」は実店舗も運営しているクリーニングのプロ「ヨシハラ」がクリーニングしています。

2回め以降に利用するとリピート割引もあります。

保管サービスは有料オプションになり、最大9ヶ月間預かってもらえます。

「せんたく便」もコンビニ発送ができます。

どの宅配業者を選ぶかは、クリーニングする洋服によっても変わってきますよね。

学校の制服とか、低価格のコートなどにお金をかけたくないというものもあれば、ちょっと高級な素材なので仕上げの品質が悪いものは避けたいというのもありますよね。

いずれにしても、きちんと対応できる体制が整えられている業者を選ぶことがポイントです。

ネット型宅配クリーニングの支払いは多くが「代引き」か「クレジットカード払い」です。

「代引き」の場合は手数料がかかる場合があります。

どの業者を選ぶか、じっくり事前に検討してからお願いするといいですね。

宅配クリーニングに出す時の注意点

ネット型宅配クリーニング04 - コピー

【クリーニングに出す前に】

洋服の状態をしっかりチェックしておく

◎ シミの有無

◎ シミの種類(何のシミかわかる場合)

◎ 汚れの目立つ箇所

◎ ほつれ

◎ ボタンの有無(はじめからボタンが取れていた場合などは保証の対象外になったりします)

気になるところをメモして、写真とともに同梱しておくといいと思います。(面倒ですがトラブルを避けたいなら・・・)

可能な場合

◎ シミや汚れが目立つ場所の写真撮影

※写真に汚れやシミの部分などを赤ペンなどでチェックしたものを同封する

※同じものを自分でも保管しておく

高級なボタンは取り外して出す

既成品のものではなく、おしゃれな人は自分で気に入った高級ボタンに付け替えている人もいます。

その場合はボタンを外した状態にして出したほうが、ボタンの破損や変色を防げます。

通常、クリーニング業者はボタンを銀紙のようなもので包んで保護してクリーニングしますが、万全ではないんですよね。

時々、使う溶剤やボタンに使われている素材によって変色・破損が起こります。

ボタンを外せば、またつけなければならないので面倒なんですが、ボタンが高級品の場合は外して出すことをオススメします。

ボタンだけで1個500円以上するものもありますが、クリーニング業者さんはそんなに保証してくれないことが多いです。

クリーニング業者さんのほうでも、高級ボタンや繊細な作りのボタンは取り外して出してくださいといわれることが多いです。

一部にファーが使われているもの

フードまわりとか、前たての端に毛皮などが一部使われている場合、クリーニングしてくれないケースがけっこうあります。

店舗持ち込みでも、「その部分を外して持ってきてください」といわれたことがあります。

そういうデザインのものは、クリーニングに出す前に問い合わせたほうがいいですね。

ポケットの中をしっかりチェックする

うっかり大事なものをポケットに入れたまま、出してしまうこともあります。

いつもお世話になっている店舗型のクリーニング店なら、ポケットの中身を取っておいてくれて、取りに行った時に渡してくれることが多いです。

でもネット型宅配クリーニングの場合は、こちらがポケットに入れっぱなしだと主張しても、入っていなかったと言われれば、どうしようもありません。

ですからクリーニングに出す前には、しっかりポケットの中も確認しましょう。

高級ネクタイをクリーニングする時

ブランド物の高級ネクタイをクリーニングする時、使い始めの頃であまり汚れがない状態の時に「撥水加工(はっすいかこう)」をしてもらいましょう。

オプションで500円くらいかかるところが多いですが、ネクタイは食事をする時にシミになりやすいので「撥水加工」をしておいたほうが安心ですよ。

高級ネクタイの場合、デリケートなシルクがほとんどですから、シミって落ちにくいんですよね。

とくに時間が経ったものは・・・・

なので早めに撥水加工しておいたほうが安心です。

まとめ

「リネット」と「せんたく便」は手持ちのダンボールなどを使ったりできますが、「リナビス」は集荷キットを使います。

集荷キットを使う場合は衣類を入れて、ファスナーを閉めたら他人が開けることができないようにファスナー部分を結束バンドで固定します。

これだと安心ですよね。

リネットのプレミアム会員に入ると引き取り用無料ダンボールも送ってくれます。

相手の顔が見えない「ネット型宅配クリーニング」では、やはり信用できるところを選んだほうがいいですね。

トラブルを避けるためにも、自分でしっかり事前にチェックすることも必要です。

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