首都圏では小規模の遅延は毎日のようにあります。
乗り継ぎなどを利用している場合は、ほんの少しの遅延でも会社や学校に遅刻することもありますよね。
電車が遅れた場合などは遅延証明書が発行されます。
遅延証明書があれば、遅刻が不可抗力であったことを証明する手段のひとつになりますね。
遅延証明書は何分遅れたら発行される?
首都圏に乗り入れている鉄道会社では、電車の運行に遅延があった場合に「遅延証明書」が発行されます。
この遅延証明書は各鉄道会社によって、どのような状況で発行されるかが決まっています。
【何分遅れたら遅延証明書が発行されるのか?】
◆JR東日本
◎ 対象路線で午前7時~11時の間に、概ね5分以上遅れたもの
◆小田急電鉄
◎ 電車の運行が5分以上遅れた場合に発行
◆京王電鉄
◎ 電車が5分以上の遅延時間が発生した場合に発行
◆西武鉄道
◎ 運行が5分以上遅れた場合に10分単位に切り上げて発行
◆東武鉄道
◎ 5分以上の遅れが発生した場合に発行し、10分単位に切り上げて発行
◆京急電鉄
◎ 品川~横浜間、横浜以南、空港線内の運行が5分以上遅れた場合に発行
5分単位で切り上げて表示
◆東京メトロ
◎ 路線ごとの遅延証明書を掲載
「始発~7時」「7時~10時」「10時~17時」「17時~終電」の時間帯別に5分以上の遅延に対し、5分単位に切り上げて掲載
私鉄各線・東京メトロは終日の遅れに対して「遅延証明書」が発行されるのに対して、JR東日本は時間帯が「午前7時~11時の間」となっていることに注意しましょう。
つまり、JR東日本は通勤通学の時間帯のみしか「遅延証明書」は発行されません。
地方から来た人などは電車が遅れても「遅延証明書」の存在すら知らない人もいますが、事故や信号故障などで大幅な電車の遅延があった場合は必ず降車駅で「遅延証明書」をもらっておきましょう。
この「遅延証明書」があれば遅刻はなかったことにできる・・・というのを確約しているわけではありません。
ただ、不可抗力で仕方なかったであろうことを証明するだけですね。
30分以上の遅延に関しては遅延証明書は絶対必要だと思いますが、5分~10分程度の遅れの場合は逆に上司などから怒られる場合も・・・
日本の会社では通常、始業時間よりも早く来ている人が多いんですよね。
だいたい15分~30分前くらいに来ている人が多いと、5分の遅延で遅延証明書が必要ということは、いつも始業時間ギリギリに来ている可能性が高いということですよね。
そういう場合はもっと余裕を持って家を出るように言われてしまうこともあります。
遅延証明書があれば遅刻がチャラになるとは限りませんから・・・
普段、始業時間よりもかなり早く来ている人が「遅延証明書」を持ってくれば、仕方なかったんだなって考慮されることが多いですが、いつも始業時間ギリギリの人やちょっと遅れてくる(遅刻)人は普段の評価が低い可能性もあるので、短い遅延による遅刻は遅延証明書があっても認められないこともあるということです。
それは遅延証明書は遅刻をなかったことにできる法的効力はないからですね。
普段から余裕を持って1本早い電車を利用したくらいのほうがいいかもしれません。
本当に首都圏の電車って、通勤通学時間帯と帰りのラッシュ時の時間帯にさまざまな理由で遅延することは日常茶飯事なので・・・
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遅延証明書のもらいかた バスももらえる?
【遅延証明書のもらいかた】
電車が遅延した時に「遅延証明書」をもらうために乗客が殺到するのは20分以上の遅れの時が多いかもしれません。
通常、「遅延証明書」は駅の改札で駅係員が配布している場が多く、相互乗り入れの駅の場合はホームなどでも配布されている場合があります。
大幅な遅延ではない時は「遅延証明書」は配られないこともあるので、自分で改札の窓口などにもらいに行きます。
ネットでも各鉄道会社のホームページ上から遅延証明書をダウンロードすることも出来ますが、この場合は実際に電車に乗っていなくても手に入れられるので、紙の「遅延証明書」よりも効力が薄いとされています。
遅延証明書が配られるほどの遅延が発生した場合、駅改札付近は人で溢れかえっています。
遅延証明書の存在を知らない人は何だろうと思いながらも、早く会社や学校に行くために「遅延証明書」をもらわずに行く人も多いですね。
インターネットがない時代は、そこでもらい損ねるとダメということが多かったのですが、今ではネットでも遅延証明書をダウンロードできるので効力は薄いとはいえ、便利です。
各鉄道会社の遅延情報はホームページ上で確認でき、JR東日本なども過去30日分が掲載されています。
JR東日本の「遅延証明書」の対称となるのは在来線で「特急列車」「臨時列車」「団体専用列車」「貨物列車」「回送列車」は対象外となっています。
「遅延証明書」で画期的なのは「小田急電鉄」ですね。
主だった大きな駅ではICカード専用の自動改札機で「自動遅延証明書」が発行されます。
並ばなくても遅延証明書が出てくるので便利ですよね。
「遅延証明書」は法的効力がなくても、実際には証明書があれば遅刻としないところが多いですね。
あの1月18日の大雪の時みたいな日は、遅延証明書を忘れても納得する人が多いかもしれませんが・・・
それでも「遅延証明書」は忘れずにもらっておいたほうがいいと思いますね。
【バスでも遅延証明書はもらえる?】
路線バスなどでも遅延証明書を発行している会社もありますが、すべてではありません。
通常、路線バスの場合は道路状況によって10分~30分程度遅れることなどはざらにあります。
「遅延証明書」を発行しているバス会社でも、乗っていたバスの運転手からもらえるのではないんですよね。
営業所やサービスセンターに行って乗車した日付・時刻・区間などを説明して受け取ります。
営業所やサービスセンターなどに行けない場合は管轄営業所からFAXの送付サービスをしているところもあります。
次々とバスが来るような地域はいいのですが、1時間に数本しかない地域では日常的に1本早い時間のバスを利用することが多いですね。
遅延証明書はいつまでもらえる?
遅延証明書はその日だけでなく各鉄道会社の規定によって過去の分も発行されます。
その日数は鉄道会社によって別々に設定されてます。
◆JR東日本
◎ 最大過去30日分
◆東京メトロ
◎ 最大過去35日分
◆小田急電鉄
◎ 最大過去7日分
※日付をクリックするとポップアップウィンドウで遅延証明書が出るので印刷できます。
◆京王電鉄
◎ 当日を含む8日分
※時間(〇〇分)のところをクリックするとポップアップウィンドウで遅延証明書が出るので印刷できます。
◆西武鉄道
◎ 最大過去7日分
※時間のところをクリックしてください。
◆東武鉄道
◎ 最大過去7日分
◆京急電鉄
◎ 最大過去7日分
※時間のところをクリックしてください。
各鉄道会社のホームページ上で「遅延証明書」をダウンロードすることができます。
まとめ
通勤や通学で電車を利用した場合じゃないと「遅延証明書」って、まず必要ないですよね。
遅延証明書をもらっている時間も並んだりしてけっこうかかります・・・
各鉄道会社の「遅延証明書」は電車が遅延した事実を証明するものであって、謝罪のためとかではなく、また遅延によって生じた損害などを保証するものでもないんですよね。
それでも「遅延証明書」があったほうが、その電車が遅れていたという事実は証明できるのでもらっておいたほうがいいですね。
とくに会社員の人は・・・
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