そろそろ暖かくなってきて、冬に活躍した衣類をしまい始める時期になってきますね。
その冬物衣類をしまう時には、他の季節よりも神経を使う人も多いと思います。虫食い対策ですね。
冬物衣類をしまう時に注意すべき点や防虫剤などについても紹介したいと思います。
冬物衣類のしまい方のポイントと時期
【冬物衣類をしまう時期】
地域によっても冬物をしまう時期は当然、変わってくると思います。
関東より北の東北や北海道のほうが遅くしまうほうが多いですよね。
ちょっと北の地域は少し遅くても大丈夫ですが、通常は5月のGWくらいまでに冬物衣類をしまったほうがいいでしょう。
その理由はゴールデンウィーク明けに衣類を食べる虫達は「成虫」になり、その「成虫」が衣類に卵を産み落とし、そのまま収納してしまう可能性もあるからです。
卵がついていたままだと、その卵がかえって秋には幼虫となって、衣類を食べてしまう可能性があるからです。
【冬物衣類をしまう時に注意するポイント】
一番は「防虫対策」ですね。
つまり「衣類の虫食い対策」です。
通常、ニットなどのウール製品はとくに注意が必要です。
ただ、ウールなどの動物繊維でなければ、虫食いの心配がないわけではありません。
しまう時にきちんとしていないと大切な洋服を虫に食われてしまって悲しい思いをすることに・・・
ですから冬物衣類を収納する時は「防虫対策」がしっかりできている必要があります。
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冬物衣類の防虫対策
【衣類をしまう前には必ず洗濯してから】
冬物衣類をしまう時に、一度しか着ていないし、それも短時間だったからという理由で、お洗濯もせずにしまったことはありませんか?
見た目に汚れがなくても、人間の皮脂や汗がついていると、それが原因で衣類が虫に食われてしまうことがあります。
ですから一度でも着た衣類は、しっかり洗濯してから収納するようにしましょう。
とくに食べ物のシミなどをつけたまま、洗濯もしないでしまうと、それがウールやシルク製品でなくても虫に食われる事があります。
しまう前は汚れをしっかり落としてからにしましょう。
【いい天気の日にしっかり乾燥させる】
部屋干しが続いていて、なんとなく湿った状態の衣類をそのまましまうのはNGです。
衣類を食べる害虫は湿気を好むからですね。
ですから、とくに収納する衣類はしっかり乾燥させてからしまうようにします。
アイロンをあてられるものはアイロンしておくと、熱で害虫駆除の効果が期待できます。
衣類を食べる虫と防虫剤・防虫加工について
【衣類を食べる虫 4種類】
◆イガ
◆コイガ
◆ヒメカツオブシムシ
◆ヒメマルカツオブシムシ
これらの害虫は「幼虫」の時期(秋・冬)のみ、衣類を食べます。
さなぎや成虫になってからは食べませんが、成虫になると今度は卵を産み落とすので注意が必要ですね。
【ウールやシルク製品の衣類は防虫剤を使用する】
ウール製品やシルク製品はとくに虫に食われやすい素材です。
汚れを落としてしっかり乾燥させた衣類を収納する時は「防虫剤」を使用します。
引き出しでも収納ボックスでも、衣類を重ねてしまうのではなく、立てるようにしまうのがポイントです。
これは取り出しやすいという面からではなく、重ねて収納すると防虫剤の効きが変わってくるためです。
重ねて衣類を収納すると、害虫は暗い下の方に移動することが多いためです。
防虫剤は一番上に置きます。
防虫剤を上に置く理由はその成分が空気よりも重いため、ケースや引き出しの下の部分に置くと、上のほうには行き渡らないからです。
防虫剤はピレスロイド系の防虫剤と、樟脳(しょうのう)が使われた防虫剤は一緒に使うことはやめましょう。
「混ぜるな危険!」ですね。
違う種類のものを一緒に使うと、変な化学反応を起こして衣類にシミ等が出来ることがあります。
一つの箱などに使用する防虫剤は同じ種類のものだけにします。
防虫剤は衣類の一番上に入れるのがいいのですが、(衣類の繊維や染色に使われた薬剤の成分によってかは不明ですが)防虫剤を乗のせたところだけ、まれに変色したりすることもあります。(経験済み 1種類のみで併用なしの場合でも)
ですから防虫剤の下に(衣類の上)薄手のタオルとかを広げて、その上に防虫剤を置いています。(引き出しの場合)
収納ケース等の場合はフタの内側に止めつけて、衣類の上には薄いさらしのようなものを置いています。
私が使用しているのは樟脳タイプのものです。
ナフタリンやパラジクロルベンゼンのタイプのものは、直接手でさわると皮膚が赤く腫れたり、炎症を起こしたり、さらには吐き気や頭痛、めまいなど、体にとって危険な影響が出る可能性が高いので、できれば避けたほうが無難です。
【防虫加工】
大切なニットなどが虫に食われるとガッカリしますよね。
とくにカシミヤやアンゴラなどの高級素材のものは、しっかりとした対策をとっておいたほうが安心です。
オススメなのは「防虫加工」です。
これはクリーニング店でもやってもらえますし、じつは家庭でも出来るんですよ。
それは「プロ防虫エッセンス」という溶剤を使えば出来るんです。
これは家庭で「おしゃれ着洗い(ドライ洗い)」ができる「プロ・ウォッシュ」という洗剤を販売しているところの製品です。
この「プロ防虫エッセンス」はクリーニング会社などで使うプロ使用の薬剤を家庭用にしたものなんですね。
このエッセンスは通常10回分くらいです。
防虫加工に出すと費用はだいたい300円~というものが多いです。
自分では面倒だからやりたくないという人はクリーニング店に依頼すればいいと思います。
カシミヤのセーターなどが数枚以上ある場合などは、「プロ防虫エッセンス」を使って自宅で加工するといいですね。
大切な衣類で防虫加工はしていないものは防虫剤を一緒に入れて、「衣類圧縮袋」でしっかり空気を抜いた状態で保管すると虫食いの危険性は低くなりますよ。
防虫剤は開け閉めする場所よりも、開けない場所のほうが効果が長持ちします。
一度の開閉で、効果が半分くらいになることもあるそうですから、冬物衣類を収納する場所は、あまり開閉しないような場所のほうが望ましいですね。
まとめ
冬物衣料ってコートかセーターとか、かさばるものが多いですよね。
さらに虫食いの心配のあるものが多くて・・・
せっかくのお気に入りの服が、冬になって着ようと思ったら穴だらけ・・・なんてことにならないように、しっかり防虫対策をして収納した方がいいですね。