花粉症はもちろん、食物アレルギーも昔に比べてすごく増えていますよね。
その花粉症もスギ花粉だけでなく、シラカンバやイネ科、ブタクサなどの花粉症もありますが、花粉症の原因となっている植物の種類によってアレルギーを引き起こす果物や野菜が違います。
今まで何ともなく食べていた果物が原因と思わない人が多いので、症状がでてから検査を受けてわかる場合が増えています。
果物アレルギーと花粉症との関係
もともと食物アレルギーがあるというなら気をつける人も多いかもしれませんが、花粉症ではあっても食べ物でアレルギーが出るとは思っていないという人のほうが多いと思います。
今まで普通に食べていて何ともなかった果物が原因でアレルギーを引き起こすとは思いませんよね。
じつは花粉症の人は果物アレルギーにも注意する必要があります。
花粉症で一番多いのはスギ花粉ですが、他の植物の花粉でも花粉症はありますよね。
その花粉症の原因となっている植物によって、関連すると思われる果物も変わってきます。
果物だけでなく、新鮮な野菜もアレルギーの原因になることがあります。
果物アレルギーはおもに生の、新鮮な果物や野菜を食べた時に起きることがほとんどです。
今現在、花粉症がある人は関連する果物や野菜を食べた時に違和感がないか、注意したほうがいいかもしれません。
【花粉と関連する果物・野菜】
◆シラカンバ・ハンノキ
・リンゴ
・モモ
・サクランボ
・アンズ
・キウイ
・スモモ
・マンゴー
・西洋梨
・セロリ
・ニンジン
など
◆スギ・ヒノキ
・トマト
◆イネ科(カモガヤなど)
・スイカ
・トマト
・メロン
・オレンジ
・キウイ
など
◆ブタクサ
・スイカ
・メロン
・バナナ
・キュウリ
など
◆ヨモギ
・マンゴー
・セロリ
・ニンジン
など
一番花粉症の患者が多い「スギ花粉症の患者」はトマトで症状が出るといわれていますが、発症する人は少ないようです。
どうして少ないかということはまだわかっていないみたいですね。
花粉症になってからすぐに果物アレルギーがでる人も少ないようです。
おもに花粉症になってから数年後に「果物アレルギー」を発症するケースが多いそうですが、これもはっきりした理由などは解明されていないようですね。
今まで何ともなかったからという理由で、まさか果物や野菜が原因とは思っていない場合がほとんどなので、一度、疑わしい症状が出たら専門医を受診した方がいいでしょう。
何科を受診すればいいかというと「アレルギー科」や「アレルギー物質を特定できる耳鼻咽喉科」「内科」などがいいと思いますが、すでに症状が出ていて重い場合は総合病院に行ったほうがいいですね。
子どもは小児科で診てもらえます。
アナフィラキシーショックを起こしている場合は一刻を争うので救急車を呼ぶ必要があります。
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果物アレルギーも口腔アレルギー症候群のひとつ 症状は?
花粉症はもちろん、果物アレルギーも「口腔アレルギー症候群」のひとつです。
じつは口腔アレルギー症候群の症状は原因となる果物や野菜を食べた時に起きるだけでなく、ラテックスを含んだゴムでも発症することから「ラテックスフルーツ症候群」ともいわれています。
果物アレルギーがなぜ起きるかというと、花粉症を引き起こす原因となるタンパク質(アレルゲン)の構造が特定の果物や野菜に含まれるタンパク質の構造と共通しているためです。
果物アレルギーの症状が出やすいフルーツは「リンゴ・モモ・メロン・キウイ・サクランボ・グレープフルーツなど」があります。
ナッツ類も気をつけたほうがいい食材です。
アーモンド・クルミ・ココナッツ・ピーナッツなどですね。
すでに果物アレルギーを自覚している場合には、病院で手術をうける場合や歯医者などにかかる場合に注意が必要です。
ラテックスを含んだ通常のゴム手袋を使用していることがほとんどなので、そのままゴム手袋で触れられた部分がむくんだりすることもあります。
事前にアレルギーがあることを伝え、「ノンラテックス」に変えてもらう必要があります。
花粉症がある小さいお子さんがいる場合は果物アレルギーの心配もあるので、果物や野菜を食べさせる時はよく注意してみることが大切です。
【果物アレルギーによる症状】
・のどがイガイガしたりヒリヒリしたりする
・くちびるが腫れる
・口の中やのどがかゆくなる
・腹痛などをはじめ、腹部の不快感がある
・吐き気がする
さらに症状が重い場合
・顔のむくみやじんましんがでる
・呼吸困難になる
・アナフィラキシーショック
(血圧低下・意識障害)
果物や野菜でアレルゲンが出る場合、15分位たってからが多いのですが、なかには遅発性のものがあり、時間がたってから症状が出るので気がつきにくいというものもあります。
また、アレルギー症状がでるのが一種類のものはと限らないというのも、果物アレルギーに気がつきにくい要因になっています。
果物アレルギーかな?と思った時の対処方法
すでに花粉症になっていて、「果物アレルギーの症状」が出た場合、のどの奥がちょっとかゆいだけ・・・と軽く見ないで、気になった時には専門医を受診した方がいいですね。
通常は血液検査で花粉のアレルギーを調べ、果物などを使う皮ふテストで判断されます。
ただ血液検査だけでは必ずしも陽性とならないこともあるので、何を食べて症状が出たかを記録してあるほうが詳しい診断ができると思います。
アレルギーと診断された場合の軽度の場合の治療は抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬を定期的に服用をすることで症状が緩和される場合もあります。
重い症状が出たらすぐに総合病院の救急外来を受診したり、歩ける状態ではない場合は救急車を呼びましょう。
果物アレルギーで症状が出る果物や野菜が特定できた場合は、それを摂取っしないように気をつけます。
加熱するとアレルゲンが分解されて、ジャムや缶詰などでは症状が出ない事が多いと言われていますが、なかには加熱しても症状が出るものがあるので注意が必要です。
生の果物や野菜で気をつけていても、加工された食品に含まれていることもあるので加工食品などを選ぶ時は表示を確認するようにしましょう。
アレルギーの原因物質となるものを食べないだけでなく、栽培されている近くにも近寄らないほうがいいですね。
人によってはアレルギーが出た果物の木の近くを歩いただけで、軽度の反応がでることもあるようです。
アレルギーの症状が出る時というのは、体調がすぐれない時などに多く見られるようです。
睡眠不足や運動不足、ストレスや疲労がたまっている、生理の前後、胃腸が不調の時、自律神経機能が低下している時など、元気な時よりも注意が必要ですね。
まとめ
体調が悪い時などは花粉症の人は生の果物や野菜よりも加熱したものをとったほうがいいかもしれません。
食物アレルギーの場合は花粉症ではなくても、バナナ・キウイ・オレンジなどの果物でも発症します。
新鮮な果物や野菜が好きな女性も多いですが、違和感を感じるのが続くようなら専門医を受診した方がいいですね。
果物アレルギーって、今まであまり馴染みがなかったんですが、親戚の子に桃をあげようとしたら果物アレルギーがひどいからと断られたことで果物アレルギーのことを去年知りました。
もともと花粉症でしたが桃を食べてかなり重い症状が出たそうで、それ以来、生の果物を食べられなくなったそうです。