お正月に食べる七草粥って、なんとなく食べていませんか?
七草といっても地方とかによって、数種類しか使わないところもあるようですし・・・
必ずしもすべて七草を使っているわけでもないようです。
そんな七草粥について由来や食べ方など紹介したいと思います。
七草粥とは?その由来は?
七草粥は1月の7日の朝に食べられていますよね。
正月料理の延長のような感じがしますが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。
その七草粥の風習は中国から伝わり、平安中期頃から始まったようです。
そして江戸時代に「人日の節句」として「五節句」のひとつとして定められ、定着していったようです。
春の七草は邪気を払うといわれています。
寒く厳しい冬を乗り越えて芽吹く春は植物の生命力があふれています。
その中でも春の七草は一番に芽吹くといわれているので使われていたのではないかと思います。
七草粥を食べる理由
◆その年が健康で平和に暮らせるようにと無病息災を願って
◆正月のおせち料理から日常の食生活に戻す区切りとして
◆あまり動かないで正月にごちそうなどを飲み食いして疲れた胃腸を休める
◆野菜などが乏しい冬に栄養素を補う
【簡単な食べ方】
◆お米からお粥として炊かなくても冷ご飯でもOK
◆冷ご飯を使う場合は鍋や土鍋に冷ご飯を入れて水を入れ箸でほぐす
◆この時、必要以上にかき混ぜない(ベタベタになる)
◆下茹でして切ったスズナとスズシロを鍋に加え中火でコトコト煮る
◆下茹でした七草を包丁でたたいて細かくしたものを出来上がり直前に加え、塩で味付けする
※七草は茎の部分は使わず、葉の部分だけにする
(一緒に煮ると色が悪くなるので出来上がり直前に加える)
※下茹でをしてアクを抜かないと苦味が強く出る
※畑とかもなく、スーパーなどで七草セットを買うのを忘れた場合、冷蔵庫にあるほうれん草とか三つ葉やネギなどで代用しても・・・
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春の七草の種類と覚え方
◆芹(せり)
水辺の山菜で香りがよく、食欲が増進する
香りの強いのが苦手という人も・・・
◆薺(なずな)
別称はペンペン草(この名前のほうが有名?かも)
◆御形(ごぎょう)
別称は母子草で、風邪予防や解熱効果も
◆繁縷(はこべら)
ビタミンAが豊富で腹痛の薬としても
◆仏の座(ほとけのざ)
別称はタビラコで、食物繊維が豊富
※このホトケノザは本種は食べられないので注意が必要!
※実際に食用としているのはコオニタビラコというキク科の草で、スーパーなどで売られているものはタビラコが入っている
◆菘(すずな)
蕪(かぶ)のことで、ビタミンが豊富
◆蘿蔔(すずしろ)
大根(だいこん)のことで消化を助け、風邪の予防に
【春の七草の覚え方】
◆5・7・5・7・7で覚える
セリナズナ
ゴギョウハコベラ
ホトケノザ
スズナスズシロ
ハルノナナクサ(春の七草)
まとめ
最近はお米から炊いて七草粥を作ることが多いですね。
でも一人暮らしとかだと(1月7日だと、実家から帰ってきている人が多いですよね)なかなかお米からは・・・という場合は冷ご飯で作りましょう。
または一人分とかなら前の晩にスープジャーを利用して作るのもおすすめです。
この場合は、小さい鍋でといだお米と下茹でした七草をたたいたものを2分くらい沸騰させて塩を加え、あらかじめ熱湯で温めておいたスープジャーに入れてしっかりフタを閉め、タオルなどでくるんでおきましょう。
朝にはお粥が食べられますよ。
一人分のスープジャーなら大さじ2のお米で、お湯はスープジャーの上の線までの量ですね。
七草の青菜が色が悪くなるのが嫌なら、下茹でしたものを食べる直前に加えて2分ほど置いてから食べても・・・